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スレ一覧
┗1292.金霞

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1 :鍾/離(g/n/s/n)
2024/04/09(火) 23:18



金霞
お前とふたり並び立って
見えない明日の夜明けを待とう



半完/虚実/同性愛/メタ
R20/閲覧自己責任

※日記内検索避けなし
※強めの幻覚と捏造



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20 :鍾離
2024/05/14(火) 01:57


water_drop 出来るだけ長くそばに置いてほしい。

いつの間にかヌヴィレット殿からのコメントが付いていた。書いてくれたのだなと話したら、ようやく気が付いたのかといった反応をされてしまった。……いつ書いたのだ?(この頁)
(※ここではヌヴィレット殿が「知らない」情報を綴っていることが多いためメタとしてほとんどコメントしようがないとはいえ)お前からの追記があることを大変光栄に思っている。挙げられている故事成語は「青は藍より出でて藍より青し」だな。
原典では実はこれに並列する例えがあり、「氷は水より出でて水より寒し」と続く。水と聞くとついヌヴィレット殿と関連付けたくなってしまうのだが……世間にはお前を上回るツンデレが存在するのだろう。言うなればツンツンドライ、省略してツンドラなのかもしれないな。凍氷る地だけに。

染料としての藍は、蛋白質に染まりやすく水に溶けない性質がある。ゆえに藍染めをする際は「藍を建てる」という工程を踏むが、詳細は割愛しよう。原理から説明すると難解であるのと、恐ろしく手間がかかる作業なのだ。
そして一度に深い青色に染めることも不可能ではないが、大抵の場合は染色と天日干しを繰り返すことで色の濃淡に変化を付ける。生地が強くなる、虫を寄せ付けなくなるという副次的な効果も期待できるな。

……まるで藍染めをするように日記に手を加えてきた。「青」だというのも、「はじめのものでじゅうぶん」だというのも、装丁の変化への評なのだろう。初期も今もどちらも評価してくれるお前が愛おしい。呆れに関しては……ふむ。善処しよう。「構われないのは寂しい」と素直に言わないあたりヌヴィレット殿は本当に愛くるしいな。
昔ながらの気の遠くなるような手法で時間をかけて染めた「藍」は色移りしないのだ。仮に他の物に色が着いたとして、繊維までは染まらず水で洗えば落ちる。また、「藍」の色落ちや褪せに関しても案ずることはない。こうして言葉を連ねることは色を止めるのと同義だろう。「君の胸臆が、時の篩を経て薄れてしまう前に、少しでも書き留めてもらえるのは嬉しいことなのだ」と、かつてお前も言っていたことだ。

さて……「藍」は「愛」の掛詞としても古くから親しまれてきた。俺のこの気持ちがお前に伝わるといい。

【追記】起きて読み返してみると締まりのない文章だと感じた。……コメントに気付いた喜びが先行したのだ。オチなど常に無いも同然なのだが。
日記を整えることについて「彫刻に取り掛かる際、荒削りに全体像を作るのではなく、はじめから指先の造形に凝ってしまうようなものだ」と、かつてのお前は言っていたな。お前が綴った日記を読み返すことは、石像の指先から順番に輪郭をなぞって存在を確かめる事に繋がるのだろう。……これまで様々な話をしてきた。どの話題でもお前の意思を感じ取ることが出来て嬉しく思っている。(※石だけにな)
装丁を編集することに腰が上がらないとお前は言うが、なかみの灌漑を怠らないのは好ましく思っているぞ。気まぐれに綴った文章も引き続き読ませてくれ。

藍染めを繰り返していると、おのずと手は汚れる。肌に付着した染料は水ですすげば落ちるが、爪は染まってしまったら変わらない。なにせ藍は蛋白質を染めやすいのでな。
俺の手袋の下が何色に染まっているかはお前が目で見て確かめてくれたらいい。指先は確かにお前への「あい」を憶えている。



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19 :鍾離
2024/05/07(火) 01:51


water_drop 雨の日で思い出すのは私だけであってほしい。

今日は夜になっても雨滴が石畳を濡らす音が響いている。これは朝まで続きそうだ。
もうそろそろ毛布を片付けようかと考えていたのだが、ヌヴィレット殿が昼寝の供として使っているうちに降り始めてしまった。急な体温低下は苦手なのか、暖を求めて毛布に包まる彼も愛らしい。
立夏を迎えて降る雨の、冷たさの中に湿りけを含んだ様に、いよいよ夏の訪れを感じるな。晴れ続きのあとの雨天、石で舗装された道を濡らす独特のにおいを「ペトリコール」と呼ぶのだといつかの彼が言っていた。璃月ではあまり親しみがない語なのはフォンテーヌと比べて木道や木造の建築が多いからかもしれない。……その後、そう間もなく旅人から「ペトリコール町」なる地名を聞くことになって驚いたのも記憶に新しい。話を聞くに、かの地でも珍妙な冒険を繰り広げたようだ。動く石像を砕くために、久々に俺の手を借りたくなったとは殊勝なことだな。

……季節のことを書こうと思うと、花について記録するのがすっかり慣習のようになってしまった。この時期になると山荷葉という、雨に濡れて超多湿の環境下に置かれ続けると硝子のように透ける花が楽しみになってくる。
白い花がまとまって咲く姿は清心にも似ている。比較的涼しい山岳に生えるのは清心と同じだが、あれよりも葉が大きく花は小ぶりであるのが特徴だろう。山荷葉は濡れて透ける様も美しいが、野生下にあっても一週間経たないうちに散ってしまう花もちの悪さも儚さを引き立てているのかもしれない。
美しく透ける花弁を観察するとなると、開花時期に降雨が重なるかが肝要だが……花が見頃なのだとヌヴィレット殿を慶雲頂に招待するのも悪くない。削月に洞天を借りるか、留雲に浮島を借りるかして雨の山地を二人きりで楽しみたい。

ヌヴィレット殿は体臭を持たない。純水からにおいがしないように、水龍である彼から香りがすることはない。人の身体を模しながら老廃物を排出することはないとはいえ、水元素の権能を司っているからか汗などの体液の再現性は高い。……汗特有のにおいがしないが、舐めるとわずかに塩味を感じるので汗だろう。
彼が発汗すると、皮膚が湿り気を帯びた肌にシャツが肌に張り付いてうっすら透ける。良い絹地を使って仕立ててあるおかげで劇的に透けるわけではないのだが、陶器のような肌でも血が通っている様子がありありと分かって充分に煽情的だ。
雨に打たれている最中は上着を着ていてくれるので助かる。「雨に濡れるのが好きなのだ」と、彼は言うものの……他からどう見られるかには頓着してもらいたい。他所からの視線を遮るように傘を差しかけよう。好条件が重なった状態の彼を見るのは俺だけでいい。

2024年海灯祭に寄せて(※ほぼ幻覚)……少し前の話ではあるが、彼が今年の海灯祭の時期に前触れなく翹英荘にやって来たときは肝が冷えた。璃月での騒動を終えたあと、旅人に話して聞かせた「石に刻んで記録する」話を彼にも披露したせいだろうか。呑気に陶芸体験を満喫していたようだ。それにしても「土と水を混ぜて捏ねる」という行為はどことなく卑猥ではなかろうか。
彼が璃月を訪れてくれたにもかかわらず、避けるように動いたことは申し訳なく思っている。しかし、かの龍は人ならざる存在であることを隠そうとはしていないようで、俺も同類として「正体」に配慮されないのだとしたら……。堂主や旅人など、凡人の知り合いの前で何を話されるか分からないのでな……。

海灯祭のあと、ヌヴィレット殿からも留雲からも茶葉を貰ってしまった。いわく、十缶で半額だったのだという。懐かしい仙力を感じるよい茶葉だった。半額でなくとも買う価値があると通販を試みたところ堂主に止められてしまった……。客人に出すにもふさわしいと考えたのだが。雇われの身とは難儀なものだ。



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18 :鍾離
2024/05/06(月) 02:56


water_drop ……まだ装丁を触るのだろうか。

ヌヴィレット殿いわく「休暇は休止」を、寂しさにかまけて実行してしまった。
……呼ばれてもいないのに彼の邸宅まで会いに行ったということだ。謎の高熱はいくらか眠って快復したようで、久々に対面した彼は以前と変わらないように見えた。(※そも、彼は全体的に白いため顔色が良いとは言い難い)恋人の来訪を尻尾を振って出迎えるまでしないのが彼らしい。また追い返されたらとも思ったが、無事に迎え入れられた。
手土産に名水セットを持参したら利き水(?)を披露してくれたな。水を求める第一声が「モンドの水の気分だ」だったのには拗ねてやりたくなったが。そこは璃月の水ひいては恋人たる俺の体液ではないのか……?
すこし笑ってしまっコホン。こちらの苦情は真摯に受け止め、改善しよう。しかし寝覚めの口内はやはり清らかな水で濯ぎたい。あのドラゴンスパインの水はなかなかよいものだった。次の旅先として検討させていただこう。

装丁(CSS)の話ヌヴィレット殿は文字の色を変えた程度の変化にも気付いてくれる。彼に触発されて日記を作ろうと思い立ってから装丁を学び始めた初学者なのだが、細かいこだわりに言及してもらえると高揚するものだ。あれこれ調べて実装してみたくなってしまう。
かといって調べ物や検証あまりに時間を割くと、彼に構ってやれず掲題のように拗ねさせてしまう問題が生じる。装丁に凝るよりも、なかみの言葉が充実していたほうが嬉しいのは彼も同様なのだろう。……本編としてはようやく15頁か。

私は一度自分なりに完成させてしまうと、続けて編集しようとは腰が上がりにくいのだ。その点君は私とは違い、この場所を丁寧に彫琢し続けている。ふむ、璃月には「出藍の誉れ」という故事成語があるのだったか。これになぞらえるのであれば君は既に青だ、鍾離殿。一方でこれ以上凝ることがあるのだろうかという思いもある。私の目からしてみれば、はじめのものでじゅうぶんにも感じたゆえにな。感心と呆れ。畢竟するにこれらが先の発言の真意といえよう。

彼の言葉を常に見られたら嬉しいと思い、題字が常に視界に入るような仙術を今回は施した。やや主張が強すぎるのではないかと早くも感じている。挙動に慣れなかったら戻そう。次の課題は……色調の統一と可読性を両立したいところだな。読みやすい文字の大きさと余白の取り方、字体の適正が分からず難しい。俺個人としてはもう少し大きくしたいのだが、彼は厭うだろうか。細かい字が好みだと言っていた覚えがある。

【追記】課題とまったく関係ないものを色々追加してしまった。右下に浮遊しているアレは読み返している最中も表紙に戻りやすく、便利でなかなか気に入っている。しかし記述が増えてしまったので本文が圧迫されているのが由々しい事態だ。



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17 :鍾離
2024/05/02(木) 23:52


water_drop 君の言葉はすべて私のものだろう?

ヌヴィレット殿が体調を崩してしまった。
この頃は季節の変わり目で病床に伏す凡人が多いようだ。エピクレシス歌劇場での審理における彼の病欠は非常に稀なるもので、璃月まで噂が届くのも早かった。会わないと話した矢先に彼も倒れてしまうとは……。心的負担をかけてしまっただろうかと心配になって、つい会いに行ってしまったな。人目を忍んで私邸を訪ねたところ「鍾離殿、私は心細くはない。うつってはいけないので、この部屋は立ち入り禁止だ」と、面会謝絶のうえ部屋から閉め出されてしまったのだが。

こうなると彼は律儀と言うべきか頑固と言うべきか、とにかく主張を曲げようとしない状態になる。珍しく衰弱して寝込んでいるのも要因になっていると思うが……やはり俺の多忙さに気を遣って、甘えすぎないようにと裃を着ているのだろうか。この頑なで実直なところも愛おしく「この芯をすこしだけ、曲げても許されるのなら」と不器用に譲歩を見せる瞬間もかわいらしいものだ。
別のタイミングで「素直ではなく、すまない」と懺悔していたのも気に入っている。本音を言わされる事も存外に悪くないと思っているようで、戸惑いながら顎を引いて俺をじっと見つめてくる様などが愛らしい。掲題のことばを言ってくるような気位の高さを捨てて請うようにされると……信頼を逆手に取って、余計な事まで教え込みたくなってしまっていけないな。肝心なところで無垢なヌヴィレット殿が悪いのだ。……虐めがいがある。

念のため、寝室の前に呼び鈴を置いて帰った。何かあったら呼んでくれるだろう。



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