雅治が少しでも時間を作ってくれる姿に胸が熱くなる。
そろそろ忙しくなるからあまり電話が出来そうにないと聞いた時は残念だと思ったが俺も来月から忙しくなるのだお互い様かと、思い直した。
それでも朝は出来ると夜は無理だが朝は出来ると言ってくれたお前の声にまた気分が浮上した…まったく、弛んどる。

布団から出て準備。
雅治の頭を撫でてから出発するとしよう。





…む、そうだ。
昨日も言ったが俺はせんぞ…女の格好も受けも絶対にせんぞ！

今日も沢山話す事が出来て嬉しかった。
何時も疲れているだろうにありがとう。

今夜は俺が抱き締めて眠るから、アロマは無しだ…だがお前が風呂上がりだったから雅治の匂いに包まれて眠れるのか。
熟睡出来そうだな。


もう寝ている雅治の髪を撫でもう少し寝顔を見てから寝るとしよう。
明日は忙しいだろうからな、今のうちに充電だ。



おやすみ、雅治。

目が覚め慌てて雅治の部屋に行けばもぬけの殻だった。
こんな時間だ行ったのだろうと自分に自己嫌悪していれば置き手紙を見つけた。
ゆっくりしててと一緒に寝たかったと言う事が書かれていた…可愛らしい。
今夜は一緒に寝よう。



雅治から電話がきた。
忙しいだろうに…ありがとう。
今日もお前の声が聞けて幸せだ。

幸村と会っていた訳ではないぞ。


用事が思った以上に掛かり終わった頃にお前からの書き置きを発見した。
寂しい思いをさせたようだ…すまん。

寝ている雅治の部屋はオレンジの香りがした。
爽やかな匂いだが俺は今日はこのまま別の部屋で寝よう。




おやすみ。

雅治が出掛けてしまった。
少し寂しいが楽しんで来て欲しい気持ちの方が大きい。
帰って来たら何か目当ての物があったかどうか聞こう…土産話が楽しみだ。


沢山笑って沢山拗ねて沢山我が儘を言い、沢山甘えてくれる雅治が好きだ。