＊

さてと、俺の夢はもう叶わ無く成っちまったが彼奴の夢だけは応援為て行こうかね。

今だって未だ迎えに来て呉れると信じとう。俺には御前さんだけやきに。俺を他の奴に押し付けんで呉んしゃい、御前じゃ無きゃ俺は幸せに成れんのよ。


やが然し、生きる意味が無く成って仕舞ったのう。なんて。

依存為たら負けじゃな。
此所の日記とも御別れ、か。




>俺の太陽は二度と雲の中から出て来無く成った




愛してる、と
伝える相手はもう居ない。

＊

嗚呼、
涙が


俺はずぅと、

例え友達が居ったと為ても、
恋人は御前だけじゃと誓えるのに。

……御前さんは違うんやね



俺一人で浮かれて馬鹿みたいやのう。笑って呉れて構わんぜ、

御免な、
御前さんの事俺だけが独占してて御免。好きで好きで堪らんかった、絶対俺が幸せにして遣るんだって思うとった。


詐欺師の独り善がりだったナリ。







もう俺は立ち直れんぜよ、
比呂士のアホ。

＊

……ちいとばかし埃被っちまったかのう。
今日で彼奴と付き合うて５ヶ月と１日やが、相も変わらず俺は御前さんの事を真っ直ぐ愛しとう。御前は如何なんじゃろ、俺と同じ気持ちで居て呉れとる？

勝手にショック受けてすまんね。只俺は今迄連れに誘われてもそう謂う類のもんは全部スルー為て来たけえ、今日御前さんの口から聞いた時は衝撃を受けたナリ。


嫉妬為たぜ、かなりな。
同時に不安にだって成った。
うわ、俺はどんだけ女々しくて面倒臭い人間じゃろう(…)

俺が若し連れに誘われて行ったら御前さんは嫉妬しよるんかのう？まあせんのなら俺も嫉妬なんつーカッコ悪い真似するんは止めるが。


なあ柳生。
俺、御前の事ほんに愛しとう。
――やが今日は何でか苦しくて仕方無いんよ

明日になりゃ何時もの俺に戻るけんもう少し待っとって呉んしゃい。

＊

柳生からメールが来た。
内容は飛び上がりそうな程嬉しい文面じゃった、其れだけで浮上為た俺は本当に馬鹿な位単純だと思う。
やが、俺もイイ子に為てちゃんと待っとったじゃろ？だって御前さんが大好きなん、嫌う理由なんぞ無いんよ。どんな御前でもずっと好きで居ると約束出来る。
付き合うた日から其れは変わらんけえの。

＊

先々週は彼と顔を併せ肩を並べながら一緒に過ごす幸せな時間が在りました。
頬に触れれば確かに感じる体温に酷く安堵し、私の大好きな笑顔を見る事が出来嬉しくも在ったのですが……帰るのがとても忍び無かった。

其れでも今は我慢を。

堪えられるのは貴方の事を心底深く想って居るから出来るのでしょうね。例え寂しくとも、毎日幸せを感じられるのは貴方の気持ちが何時でも傍に居て下さるからだと私は思います。


随分と御無沙汰な日記に成って仕舞い些か緊張を感じた私ですが、ずっと変わら無いのは今日も貴方が大切で大好きだと謂う事実だけ。

>４ヶ月、御目出とう御座います。此れからも貴方だけの、私で居させて下さい。

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不思議な夢を見ました。
誰かから御握りを頂いたのですが、手が滑り過って其れを地面に落として仕舞ったのです。其れはとても大事な食料でした。
すると其の誰かは『自分は要ら無いから此れを如何ぞ』と笑顔で謂って私に御握りを差し出し、先程私が落とした砂だらけの御握りを食べ様と為ました。
そして私は其の砂の付いた御握りを拾い上げ、胸が熱く成り泣きながら食しました。

他にも幾つかシーンは有ったのですが覚えて居ません。汗だくに成りながら眼が醒めましたのでかなり不快ですが(…)

とても大切な感じの為る、何処か哀しい夢でした。然し御握りとは一体…。戦争中の貧しい子供ですか私は(笑)

＊

そして又昨日と同じ様に中途半端な時間に眼が覚める俺、クオリティ(←)
寝不足＋風邪＋花粉症＋日帰りだったきアレやが逢えて嬉しかったナリ。メールも電話も相手が柳生なら大満足やが矢張り逢えるっつーのは格別じゃのう。
彼奴に風邪が遷らん様にと出来る限りちゅーは控えたん、其れでも隣に居れる事が俺はほんに幸せだったぜ。殆ど触らせて貰えんかったけえ物足りん事に変わりは無ェが(笑)

…嗚呼、早うチョコの材料買わんといかんのに。未だ俺の財布にマネーが入って来んぜよ畜生(…)



>寒空の下、更に御前さんに恋をした土曜日。

＊

柳生さんに逢える迄後僅かじゃのう…嗚呼もう愉しみで仕方が無か、そんで毎回恒例のそわそわ感が俺を包み込んで気持ちが更に逸るナリ。

彼奴の優しい声を早う間近で聴きたい。俺の名を電話越しじゃ無く直接隣で呼んで欲しい。

早う其の腕で抱き締められたいし強く抱き締めてちゅーもシたい。何依りも柳生の体温を感じたいん。


欲しいほしい欲しい、


御前さんの全部に逢いとうて堪らんき。好き過ぎて何も見えんぜよ。

＊

嗚呼、もう少し。
後もう少しで俺様が欲しかったものに直接手で触れられる。

声だけじゃ足り無ェ、電話機から聴こえる愛しいテメェの優しい声だけじゃ俺は足り無ェんだよ。だから早く、


――早く此の腕で抱き締めさせろ。


夢の中で逢えても詰まんねーっての、幾ら御前に逢えたと為ても所詮は俺が造り出した妄想の産物だからな。ちゃんと体温感じてェし一人は寒いだろ？俺だって同じだバーカ。

逢ったら俺様の事も温めろよ。
テメェの其の腕じゃ無けりゃ俺は何時迄経っても落ち着け無ェんだ。

＊

最近はとても忙しいです。放課後や部活の休憩時間を利用して仁王君にプレゼントする膝掛けを編む毎日、彼の事を考えながら過ぎる時間はとても幸せで愉しいものですね。
然し先日、御茶が入ったグラスを倒すと謂う事故が起こり編み途中の毛糸に多少掛かって仕舞いました(…)まあ水分を弾く毛糸で心底安心したのですが、まさか本当に遣らかすとは思いませんでした。

手編みの膝掛けは後もう少しで出来上がります。来週貴方に逢う時にはちゃんと渡せそうですよ、仁王君。

＊

あー…久し振りに泣いた泣いた。眼がしぱしぱするナリ、
もう駄目かと思うたがちゃんと話せてほんに良かった。どんだけ彼奴の存在が大きいんかを思い知ったき。

嗚呼何でこんなにも御前さんの事愛しとるんじゃろうか。恋しくて胸が痛いぜよ。
好き。好き。

どんなに辛くても、好きなん。