Another - 日記

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21 :手塚国光
2010/09/29 01:38

雨の降る夜遅く、予定が不意に遅くなると一通の連絡が入る。

元より適当で気紛れにも程がある状態だから、本当に姿を見せるのかも怪しいと早々に見切りを付け今し方雨に降られて冷えた身体を温めに風呂に飛び込んだ。

ついでに面倒な気持ちも流せば良い、どうせそんなものだろうと何とも言えない心持ちを持て余していると背後で物音がする。

“怒ってますかー…”

と、珍しくも丁寧にお伺いを立てるのは良いんだが、その前にお前、風呂のドアを閉めろ！

それでは真面目に話しも出来ないと言うか、なんて間抜けな格好なんだ。

怒る所か最近どうにも何も感じない。
ポロリと零したらそれはそれは耳を垂れた犬の様に小さくなっていたが…取り敢えず、人の風呂は覗くなと躾ておくべきなのだろうか。

これが漫画ならアレだ、シャワーを掴んで相手に頭からぶっかけてそのまま濡れ鼠にさせるシチュエーションなんだろう。
あわよくばそのまま風呂場に雪崩れ込みか？
ああ、覗く趣味は無いな…チラリズムにエロスを感じる事はあるが巷にある覗き屋の良さが解らない。
見えそうで見えない所から色々想像を膨らませるのも楽しい作業だろうが、お膳立てされて“さあどうぞ”といかにもな状況を作られるとどうにも、なあ？
それでも全裸か半裸かで言えば後者の方が良いと思うんだがどうだろう。着エロなるものだな、着崩れたままなんて一番良い具合に興奮するじゃないか。
まあ、服を汚さない様にするのが意外と難しいんだが。
気が付いたらズボンの端にちょっとした粗相を残して閉口してしまう。気をつけているつもりなんだが、まだまだ若い証拠だろうか。

何はともあれ、丸腰を覗かれる程驚くものは無いと言うことで。
……油断は大敵だ、間違いない。
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20 :手塚国光
2010/09/26 23:16

一度関係を持ったからと言って必ずしも距離が近付く訳ではないと思う。

それが勢い任せならただの過ぎ去る出来事、若しくは端なるノリの産物。
勘違いしない方が良いと自分を見直しつつマメに届くメールに溜め息を１つ。

こんな時、アテにならないのは自称“都合の良い関係”

隙間を埋めるどころか、釣った魚に餌をやらないとはどういう見解なんだろうな。

そんな風に日々少しずつ苛々が募る中、冒頭の様に過ぎ去りし一夜の輩が非常に一方的に構いに来るが一向に気乗りしない。
むしろ、顔が好みじゃなかったなと朧気な記憶を辿る始末。
ああ、大概に最低な事を言っている自覚はあるが、興味が無い者に纏わり付かれても困るだけだろう？

肝心な奴には表立って我が儘やらを言えない関係とくればストレスは溜まる一方だ。

そうそう上手く行く展開等無いのかと苦笑い気味になるが、その前にいい加減この適当さを改めろと言われそうだな。

とは言うものの。

埋まらない部分を埋めていたい。
最近急に寒くなった事だ、秋は人肌恋しいそんな季節だからな。

さて、これはどうしたものか…
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19 :手塚国光
2010/09/15 16:26

…取り敢えず、記憶を整理しようか。
不味い、半分以上の記憶が曖昧だ。

起きたら見知らぬ和室、ソファの感覚が身体に硬い。
随分とレトロな風味でそこが自分の部屋で無い事を知る。
コレばかりは個人差なんだろうが…ある程度の価値観が見える部屋の選び方や中身で、何となくその場所と人に違和感を覚える大変な失礼さ。
逆に俺はどう思われるんだろうか、と興味が湧くが如何せん転がっているのは“お久しぶりかつ初めまして”が過言ではない、要するに知り合い程度の認識のヤツ。
まだどこぞのホテルで無かっただけヨシとするべきだろう。
それでも結局は雰囲気に流されてしっかりやることはやったんだろうが、肝心のその辺りの記憶が一番曖昧だという駄目具合だ。
取り敢えず避妊はしたらしいからよくやった、俺。

時計を確認し、一応慌てて身なりを整えた所に絡んでくる温度が大概に面倒になる。
悪いが待ち人がいるものでなと返せば、そんなにソイツが良いのかと言い返されて。
まあ…どの点数を取ってもお前よりは確実に、と言いかけて笑顔で誤魔化してやるだけまだ優しさだと思え。

それにしても、まさか出勤ラッシュに重なって帰宅する羽目になろうとは。
しかも、予定の人間は昼過ぎまで予定をすっぽかす有様。
何なんだ、ちょっとした厄日か？
寝たような寝ていないような頭で見た顔に事の次第をぶちまけるとそりゃあまあ散々に詰められた訳なんだが。
申し訳ない、いやすまん…と言うかお前との関係も大概じゃないのか？

興味本位で暇とつまらなさが埋まれば良いのかと思って近付いてみたが、今のところ相手にするつもりはないんだぞ。適当に遊べたら良い、まさにセフレの扱いで。
…ああ、そもそもそれ以前に他に作るなと言われていたんだったか。

ただそうなるとやはり満たされない部分は少なくなければ。

何だかんだ言いながら甘やかされるのは悪くない。

例えば大っぴらに出来ない関係だとしても、ベクトルは向いているんだから悪くないだろう？
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18 :手塚国光
2010/09/14 09:01

まさかの朝帰り。

それにしては随分と日が高すぎる時間。

もう１人の人間が家に到着するまで、後30分。

そして俺が全力で帰り着くまで、後30分強。

…不味い、非常に不味い。

朝起きて“ここはどこだ”を久々に体験する羽目になろうとは。

理屈じゃない！

ああ、それは乾だったか。

取り敢えず、早く帰らなければ…
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17 :手塚国光
2010/09/11 17:05

人間、誰しも間がさす事だってあるだろうしスリルだって好きだろう。

二度訪れる事が有るか無いかすら定かでは無い場所なら尚更、旅の恥はかき捨てなんて言葉もある位だからな。
余計な事を気にする事も無いし、寧ろ自分が思っている程周りが自分に注目しているなんて事はない。気のせいで終わる事も多々、得てして人は自意識過剰というものなのだ。

つまり何が言いたいかと言うと。

まるっきり第三者が居るにも関わらずエレベーターの中でこっそりキスをするな、そこの新婚。

…ああ、スッキリした。

見えないと思ったのだろうが、扉にガラスを使用しているタイプだと各階を過ぎた時に光で反射するだろう？
そりゃあ見えるに決まっているじゃないか。
何とも微笑ましいと言うか、マイペースだと言うか。
お互いしか見えて居ないのか、そういうお年頃なのか。

三年もすれば逆に顔を合わせる事すら眉間に皺になるぞ、間違い無い。

まあ、そもそもそういうちょっとした悪戯は嫌いじゃないがな。
だが、やられるのと自分がやるのでは百も違うだろう？
俺がやるのは良いがこれ見よがしに見せ付け…違うな、うっかり垣間見えてしまうから嫌なんだ。
こう“ほら見ろ！”位の勢いなら逆に良い。

脱力感満載だな、今日は厄日か？
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