日記一覧
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31 :手塚国光
2010/12/22 18:43

普通の関係では無いのだから何かで計るしか無く、だからと言って自分から何かを言える訳でも無くて。
押し黙ったままの奥は一つずつ石が沈んで行く様に重たく。
それでも、演じる精一杯の優等生はそれはもう完璧で一分の隙も無い。
故に微々たる変化には気付かれる筈も無く。当然だ、自らがそう仕向けているのだから。
良いのか悪いのか…恐らく後者である事を知ってはいるが認めたくないだけ。

そもそも、どういう状況であるにしろ“普通”の感覚は人それぞれで寧ろ誰に対しても何も変わらずに接する事が出来るのかもしれない。
更に言えばそれは至極当たり前の事柄であって“そうではない”と勝手に強い線引きをする事で自分の中に認識を植え付けたいだけで所謂“逃げ”なのかもしれないと思考を巡らせてみる。
ああ、解り切った事だが結論等出る筈も無い。


…一度洗いざらいで言い合えば何かが変わる、か?
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30 :手塚国光
2010/12/17 16:40

世間は年の瀬、だが何故だか今月は驚く程にゆったりと時間が流れているような気がしてならない。
毎日の繰り返しは相変わらず、とは言えたった半月の記憶が既にひと月以上経過した過去の様な気分だ。

…俺の師走はどこに行った?

世間の波に乗り切れていない感を満載にコートを着てもまだ寒さが身に染みる街を北風に逆らいつつマフラーに鼻先まで埋めて歩く。
こうも寒くなると耳が痛い。手が痛い。
ついでにうっかり知らない間に鼻水でも垂れていそうだと取り留めも無い事を脳内に繰り広げながら吐き出した息は意外と白くは無かった。

それでも通りを歩く傍ら、どこからともなく白いものがチラチラと舞っていて思わず足が止まる。
おや、と頭上を見上げ薄鼠色をした空を眺めてみるが今一つすっきりしない気配のみ。
だが、もうそんな季節なのかと何か得した様な気分で独りごちてからコートの襟を立て直した所で、前方でバキバキと派手な音がする。
何事かと音のする方へ目を向けると引かれるわ当てられるわ砕かれるわで無残に粉々になった発泡スチロールの空き箱が一つ。
もうこれは寧ろ“空き箱だった”塊とでも言うべきか。


…ああ、今日は資源ゴミ回収の日だったか。



俺の情緒を返してくれ!
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29 :手塚国光
2010/12/13 17:24

変な夢ばかりを見る今日この頃、繰り返し鳴るアラームを無視して毛布に潜り込みあと少しだけと誰に向けるでもない言い訳を口にしながら貪る惰眠を今度はけたたましく鳴る着信に妨げられて。
ああ、サイレントにしておくべきだったと上手く働かない頭で悔いつつ腕だけを伸ばして手繰り寄せた電話口からは無遠慮な声。
休みの日に申し訳ないと言葉だけの気遣いを受け取り一言二言で切れた繋がりにそこで初めて辺りがやけに静かな事に気が付く。

ああ、今日は雨が降っているのか。

西向きの部屋は造りのせいか立地のせいか外界から切り取られた様な錯覚をする程に静かな空間で、玄関扉を開けるまでその日の天候に気が付かない事もしばしば…いや、多々。

のんびりと支度をして向かう先は電話一本で決まった予定。
季節柄だろうか焦りからか珍しい事もあるものだと苦笑いでマフラーを首に巻き付けて出発。
せめてもの気晴らしにと携えた音楽プレイヤーは気に入りの曲を機嫌良く鳴らす。
ああ、途中で本屋にでも寄り道をしよう。確か今日は気になる本の発売日だった筈だ。

ここまでは良かった。

世界中でも時間に正確と名高い日本の公共交通機関。
普段使わない移動手段に出たからだろうか、それとも。

…まさかの地下鉄が事故によるストップ。

今 日 は 雨 な ん だ ぞ 。

混雑を避け傘の花に紛れて街を行く。
濡れ鼠にはならずとも冷えた外気に吐く息は白く、随分ゆったりと流れる気がする時間の中で不思議と冷静さを自分の内側に呼び戻してくれる。

ああ、だから最近妙な夢ばかりを見るのか。

リアルで困るんだ、夢だと自覚しているのに中身が随分と味気なくてな。

どうせならもう少し夢溢れる夢を見たいものだ。
せめて夢の中では、なんてクサい事を言うんじゃないけれど。



…雨か。
髪型が決まらないのか?
3割減で男前が台無しだぞ。
言葉にはしやしない視線で訴えかけると居心地悪そうな反応。
どうやら本人が一番解っているようだ、流石。



そうだ、寄り道をしよう。



ある意味、それは“利用”と言うのかもしれないが。
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28 :手塚国光
2010/12/09 19:46

…またも仕舞った場所を探して若干の右往左往。

食指が動かないとはこの事か、放置に慣れれば次第に積もる不満もどこ吹く風、気が付けば結構な日数の経過と冷め始めた己の内側の何かに気付く。

流石に慌ただしい年の瀬なのか、ふとした休憩時間に深い息が漏れ、ああそう言えばもう年末が近いだとか月の半ば予定を入れる筈はどこに消えたんだとかぼんやり頭を過ぎる。

取るに足らない事だらけの上に、肝心な事柄はものの見事にスルーされそうな予感がして内心毒づく。

人が黙っていれば直ぐにコレだ。

ま、そんなものなんだろう。

気が付いているのか居ないのか、それさえどうでも良いのか。

時間が無いは恐らく言い訳で。

後回しでも構わないだろうと優先順位を付けただけの話。

そしてそれに対して何かを言う事すら面倒になりつつある現実。
何に重きを置くのかは知らないが、ありふれた関係で無い以上何かで計ってしまうのが常だろう。
続く保証などどこにも無いのだから。

さりとて。

自分から何かを言うにはもう時既に遅し。

つまりは。



誰だって、先ずは己が最優先だと言う話。
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27 :手塚国光
2010/11/11 19:48

何時の頃から他人様に言えない様な恋をするようになったのだろう。

恋、と呼ぶにはそれは余りにも身勝手で空虚で。

それでも決して交わる事の無かった道が重なる時、生まれる期待に目を閉じて苦い想いを噛み締める。

自由気儘に振る舞う俺には似合いなのかもしれない。

本当は、何も手に入らない事位知っているのに。

それでも、と。

この目に映る事なんて何一つ確かでは無いんだ。
だからと言って不確かでもない。




…時には無性にセンチメンタルになったって良いだろう。

寒さが増す時期だからだと言い訳を1つ零して、耳を塞いでいたい日もあるさ。
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