Another - 日記

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11 :手塚国光
2010/09/01 14:46
随分と前に綴っていた厚めの表紙を紐解いて、何時位振りだか不意に気が向いて過去の自分を振り返ってみた。

現れたのは、良く言えば何というか実に一途で可愛らしいが、悪く言えばただの我が儘な子供。

何でも手に入れられる気になって、必死になって。
がむしゃらとも言える程、ただ１つを欲してエネルギーを全て注いでいた頃が妙に懐かしい。

今とてそうそう大差は無いものの、どこにあの純粋っぷりと誠実さを落として来たんだかな。

大人になったんだとは言い難く、それでも色々な物を見て感じて培われた適当さと開き直り具合には我ながら閉口気味になる。

他人の温もりも心も信じられないなんて冷めた事は無いし、向き合う事から逃げるつもりも更々無いが、何となくのらりくらりやり過ごす癖が身に付いてしまったか。

どうにも、自分の感情に素直に動く所だけは変わらないらしいが。

思わず懐かしくなった所で現在に戻る。

勝手気儘な台詞で振り回し、同じだけ振り回されて過ごす日々。

悪くは無いが落ち着きもない、ある意味じわじわと身体を蝕まれて行く感覚に堕ちそうだ。

ああ…眠たい。
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10 :手塚国光
2010/08/30 21:03

もう８月が終わる。

何だかんだ、丸２ヶ月程が過ぎたらしい。

非生産的な関係とも言える本能のままの繋がり。

何ヶ月だと祝う事も無ければ…と言うか祝うものでもなく、ただぼんやりと思うのみ。

不思議なものだと語り合いはしたが、そもそもそういうのは真っ当な恋人同士が祝うものだろう？

…いや、元々そういった類に拘りが無いから一般的にどうなのかは謎な所だが。

身体を知り熱を知り、共有するものを増やしてリスクを抱える。

『初めての事ばかりで珍しい』と思わず目を見開きそうになる暴露を貰ったが、それは似たようなものだ。

逃げ場所になっているのかもな、それぞれに。

良いだろう、どんなポジションにいるにしろ疲れる時は疲れるものだし、息を吐きたい時だって誰にでもある。

ポジティブに見えて意外と弱いものだからな、俺もお前も。

まあ、底の知れない奴だが。

ああ…ベッタベタに甘いセックスがしたい。
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9 :手塚国光
2010/08/28 10:15

ベランダで事に及んだら案の定蚊に食われた。

しかも鎖骨を。

噛まれて赤いんだか刺されて赤いんだか判別の付かない滑稽な状態だが、取り敢えずとてもじゃないが他人に見せられる上半身では無い。

笑い事じゃないんだが笑えてしまうこの状況はどうなんだ、夏の暑さにやられたにも程がある。

エアコンの効きすら怪しいどこぞの空き部屋で戯れたら、三面が窓という実に開放的な空間で落ち着かず。

目線が隣の建物と同じ高さなら尚更…変に煽られた感は否定できないが。

暑さと身体の奥に広がる熱に任せて落ち着き所に落ち着いたら、ちょっとした悪戯心。

こんな形で夏を満喫しなくても良いんじゃないか…と思うんだが、非日常的な感覚もそれはそれで良いもので。

そんな風に感じる自分もそろそろ大概にヤキが回ったらしい。

振り回すつもりが、何時の間にか振り回されている。

一矢報いたいものだな、たまには。
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8 :手塚国光
2010/08/27 00:25

例えるならどこからどう見ても大型犬か白クマの癖に、どうやら厄介な噛み癖があるらしい。

全く…どこで躾を間違えたんだか。

お陰様で俺の預かり知らない所に点々と痣が出来てしまっているんだが。俺の身体の癖に。

ここは定番の色気付いた痕やら何やらじゃないのか？

と言うか、コレでは色気もあったものではないな…地味に痛い。
ああ、そりゃあ痣だからか。納得だ。

単純な言葉で嬉しそうにするのも、快楽に溺れて眉を寄せる表情も悪くない。

限られた時間の中で見せる顔だからか、互いに殆ど互いの事など知らない筈なのに妙な充足感が身体に広がる。

冷房が寒い程効いた部屋で何故か汗が伝う程に近付いて、揺すり揺すられ軋みと鼓動だけが聞こえる瞬間が一番満たされるんだ。

加減を知らない勢いで噛みつかれた首筋が痛む事すら、１つの快楽。

どうやら俺は自分の身体で体験した事しか信じられないらしい。

徐々に近くなる…

意外と色素の薄いその瞳は俺をどう見る？
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7 :手塚国光
2010/08/26 01:12

気紛れな着信。

些細な一言を１日気にしていたと、本当か定かでは無い事を聞かされて。

意外だと思う反面さして悪い気もしないのは…もう随分と占有率を上げられているからだろうな。

１０思った事の幾つを言葉にしている？と問われ閉口してしまう。

ゼロだ、

返された溜め息に少々の苛立ちが滲んでいる様だが知った事か。

ポジティブさには定評のある俺だが、人並み以上にあれやこれやと考える癖もあってな。

逃げても捕まえに行くと随分な自信を見せられて尚、その想いがどうにも確かに思えない。

ああ…それはどちらにせよ世間的に許されざる関係だからだろう。

否定をしたいんじゃないさ、ただ人の心は移ろいやすいと言うだけだ。

素直という言葉がこれほど大きな壁に思えた日は無いな、全く柄じゃない。

たまには、余計な事を考えず向き合うのも悪く無いんだろうか。
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