僕じゃ…役不足なのかな。


僕じゃ、駄目なのかな…

僕は君のそばに居てもいいのかな、僕は君の恋人でもいいのかな、僕は君を愛してもいいのかな、僕は君を好きなままでいてもいいのかな、僕は…僕は…君を独占しててもいいのかな…。

約束の時間が近付く、君の声に僕はまた泣いてしまうのかな。ねえ…声はすぐ傍で聞こえるのに、どうして温もりは傍にないの？君の身体はどうしてそんなに遠い所にあるの…？

>>…なんて僕は子供なんだ。

届かないのを承知で君の名を呼ぶ。
少しの奇跡を信じてみる僕を君は笑うかな…。もしかしたら応えてくれるかもしれない…そう思うのはいけないかな…。

ねえ、周助…僕の声はちゃんと君に届いているのかな…。

そうやって君は
僕から離れていくんだろうか…。

お宝を盗まれて号泣する彼は本当に可愛いと思うよ。少し吃驚したけどね、そんな所も愛しくて堪らないよ。