日記一覧
┗必/然メーカー。(127-131/146)

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131 :財前光
2012/05/21 02:32


未だ、巣食う蟲は死な無い。

辛い、苦しい。
夢を見たい。夢を見た。



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130 :財前光
2012/05/12 15:59
 


漸く一息吐いて、人並みに睡眠取る。
思わず口を衝いて出た其れは、届いたか如何かは知らん。知らんで、良ェ。

さながら、届いた声を食んだ山羊の様に。
腹に収まった紙を思うかは、其れの自由だとも責任とも云われる。



___________

そう云えば鍵掛けた儘、一週間。多忙遣った。
光一からバトン受け取って見る。おおきに、近々遣っとく。
後、心配させて仕舞うた様で堪忍、と感謝を。
仲良ォ為とるみたいで、一安心。

チ/ョ/コ/バ/ナ/ナ/八/橋、美味い。


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129 :財前光
2012/05/05 02:17




>最/後/の/一/撃/は/、/切/な/い/。
愛しいを哀しいと読む心。其の逆。


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128 :財前光
2012/05/01 01:49


全て、俺の勝手。
勝手で、人は造られとる。解っとる。
其れでも、罪悪感に泣く。


此も、所謂俺の勝手。

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127 :財前光
2012/04/29 05:27


>>126

―――――

「なァ、怖い遣ろう。何なン遣ろうなァ、一体。」

噺が終わって一息付くRの顔は笑って居たけれど、俺は殆ど笑え無かった。

「財前て怖い噺良ォ知っとるから、何か其れに被っとるかなァて思ったンやけど。残念やら安心したやら、」
「なァ。」
「へ、」
「其れ。見たン、何時遣った。」

温成った気温の中、問うた背筋は冷たい。
一瞬沈黙が流れて、無理に笑いを張り付けたRが其れを裂いた。

「云うても結構前やけど、如何したン。顔怖いで、」
「見たンや。」
「何、を?」
「御前の事を訊かれる夢を。遠い処の、プラットホームで。三日前。」
「ま、さかァ。ハハ、ンな阿呆な。」

次第に、恐怖が場を支配為るのが分かる。
未だ、NIGHTMAREが其れだと解っていないのに。異常な程に、繋がりを意識する。此は、何や。

「R。」
「…、」
「此の噺は、終わりや。気に為ンとき、気に為て仕舞うたら、悪い方に行きそうで、厭や。」
「解った、解った。忘れる、」

其う、所詮此は夢やから。忘れて仕舞えば良ェ。
俺の台詞に頷くそれはぎこち無かったけど、其れが多分、一番良ェ気が為る。
妙な既視感を抱いた儘。俺とRは、固まっていた脚を再び目的地へと動かした。


其処で待って居た友人が、俺と同じ類いの夢を見たと云う事を。Rには、未だ話して居ない。


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126 :財前光
2012/04/29 04:11
NIGHTMAREを、知って居るか。

>怖い夢、の噺。三。

友人Rが、ふと其う口にしたのは一週間程前の事遣った。
突然の問いに洩れたのは何の意味も持た無い音で、其れを聴いたRが慌てた様に首を振る。

「嗚呼、否。別に知らんなら其れで良ェ、ンやけど。」
「何。」
「いやァな、夢。夢の噺やねんけど、此。怖い夢、見たン。」
「怖い夢。」
「其う、怖い夢。」

訊けば余りにも目覚めた瞬間の恐怖がリアルで、無償に其れが気に成ったから俺に噺を持ち掛けたらしい。
何時も、怖い噺を敬遠するRにしては珍しかった。
無意識に視線で促すと、小さく頷いて。口は、動いた。


―――――

なァ。時々、メールで迷惑メール、来る遣ろう。其れて時々、URL添付されとるの在る遣ろう。
俺なァ。夢ン中で其のURLクリックして仕舞うて、気付いたら其のサイトに登録為とったンや。
其れが、NIGHTMARE遣った。

NIGHTMAREには迷惑メールサイト宜しく無茶な会員費も無ければ、ひっきり無しに届く出逢い系統のメールも無い。
只、時折、何処かに連れて行かれる。
例えば、友達と居る時。家族と居る時。恋人と居る時。
連れて行かれた場所は、覚えて無い。
1つだけ覚えとるのは、其処には何時もルーレットが置かれとる事位や。玉が回りを回って、何処に入るかを賭ける奴。

――其処で何を為るンかって、?
賭けるンや。勝ったら、何か良ェ事が起きるらしい。俺は勝ったらしかった。
負けたら如何成るかは解らん。
何かとても、良ォ無い事が起きるのは、解っとったけど。

俺は、NIGHTMAREが怖かった。
会員に成ると、定期的にサイトを見に行くンが義務付けられとる。けど。其のサイト、コンテンツも何も無いンやで。
何の為に其れが義務に成っとるンか、解らんのが余計に怖かったから。
見に行くの、止めたンや。
最初。催促メールとか、其んなんが来る遣ろうと思った。二日目、メールの着信音に驚かなくなった。三日目、URLメールを見なくなった。五日目、メールを消した。
一週間が過ぎた。此の儘。もしかしたらNIGHTMAREは俺ン事何か忘れたンや無いかなァ、て思っとった。




八日目。通りすがりのオッサンに訊かれた。
「NIGHTMAREを、知りませんか。」
心臓が跳ねた。
耳ン中迄ばくばく云うとるンが解って、喉が熱くて、咄嗟に知りませんて言うた。
脚が云う事を利いとる内に、其の横をすり抜けた。

腕を、掴まれた。

「 あ な た は 、」
「しっている。しっている。しっている。みていない。しっている。しっている。」
「みていないだろう。」
「しっている。しっている。」

狂った様に其う云う手に、思わず叫んで周りを見た。次は助けてと云うつもりだった。
空気しか、漏れなかった。

笑って居る。
他の人は、人の口が、笑って居る。


「NIGHTMAREを、知りませんか。」

掴んで居る手を見た。笑っていた。


>>127


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127 :財前光
2012/04/29 05:27


>>126

―――――

「なァ、怖い遣ろう。何なン遣ろうなァ、一体。」

噺が終わって一息付くRの顔は笑って居たけれど、俺は殆ど笑え無かった。

「財前て怖い噺良ォ知っとるから、何か其れに被っとるかなァて思ったンやけど。残念やら安心したやら、」
「なァ。」
「へ、」
「其れ。見たン、何時遣った。」

温成った気温の中、問うた背筋は冷たい。
一瞬沈黙が流れて、無理に笑いを張り付けたRが其れを裂いた。

「云うても結構前やけど、如何したン。顔怖いで、」
「見たンや。」
「何、を?」
「御前の事を訊かれる夢を。遠い処の、プラットホームで。三日前。」
「ま、さかァ。ハハ、ンな阿呆な。」

次第に、恐怖が場を支配為るのが分かる。
未だ、NIGHTMAREが其れだと解っていないのに。異常な程に、繋がりを意識する。此は、何や。

「R。」
「…、」
「此の噺は、終わりや。気に為ンとき、気に為て仕舞うたら、悪い方に行きそうで、厭や。」
「解った、解った。忘れる、」

其う、所詮此は夢やから。忘れて仕舞えば良ェ。
俺の台詞に頷くそれはぎこち無かったけど、其れが多分、一番良ェ気が為る。
妙な既視感を抱いた儘。俺とRは、固まっていた脚を再び目的地へと動かした。


其処で待って居た友人が、俺と同じ類いの夢を見たと云う事を。Rには、未だ話して居ない。


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