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┗1414.qisat almalik aladhi fadalath alshams.(6-6/6)
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6 :
オジマンディアス
2024/08/02(金) 22:22
在り香を手繰り寄せ
ようやくこの場に余の意向と玉音を残せるまでになった、か。ふ、ふはは!よい出来ではないか!流石は岩神…といった所か。異界の者だがアレとは不思議と通じるものを感じておるわ。
色々と手間を掛けさせたことについては余とて詫びよう、すまぬ!が、然し余の側近に欲しいほどの働きであった。礼を言っておく。
さて…題に触れるか。このファラオの寵愛を一身に受けるかの男、術のギルガメッシュ、所謂”賢王”と語り継がれている男だが……あれはカルデアに顕現してからも何やら忙しなく一時も暇を取らぬ有り様であった。あの女神共が跋扈する混迷の世をその手で治めたのだ。何もせず過ごすという頭がそもそも存在しておらぬのだろう。
で、あろうことか、術のに休息をとらせるよう余にマスターは頼み込んで来たのだ。
「ファラオならきっと…!」 などとな。
そうして、余はかの男と閨を共にした。
ん?話しが急に飛躍した?ふん、こと細かにここで綴るのはまた改めてだ。あくまでも結果を述べたまでよ。
──そこからだ。この神たるファラオである余、オジマンディアスが、在り香さえ辿るようになったのは。まあ気配を辿る程度のことは造作もない、が…あの男の漂わす香はこの身を熱砂の砂漠に照る陽射しが如く焦がし、酔わす。
……まったく、よもやこの史上最大のファラオを魅了するなど、罪深いにも程があろう。