まずは、瞳……かしら。あなたの不思議な虹彩を上手く表現できるかは分からないけれど…そうね、テンペラ絵の具を使うわ。虹のような瞳の輝きから少しずつ色を重ねて…、その次は眉、鼻、口の順番に。
髪の毛はミルクを混ぜたようなペールイエローで、毛先の流れや明暗にはきっとこだわってしまうと思うの。わたしが一番に描いてみたいのは、着替える前の朝の軽装。窓辺に立っているあなたの姿よ。


𝑄. 相合傘の時、傘を持ちたい？持ってほしい？


持ってほしいわ。わたしは普段からあなたの左側に立っていることが多い気がするから……傘を持つあなたの左手に、腕を組んで歩きたい。濡れないように、しっかりとくっついているわ。

次は、わたしがお題を出す番ね。
お返事を楽しみにしていてよ、アベンチュリン。


➜ 𝑄. 相手のクセで一番好きなところは？


無意識だと思うけれど…、右手を口元へ寄せるところよ。ゆるく握った拳とか、指先とか。わたしが何かを言ったり、した時に、あなたがよくそんなふうに右手を唇に寄せているの。じっと何かを考えているようなお顔をして、こちらを見ているわ。あなたの癖だと思うのだけど……気が付いていらっしゃるかしら？

しばらくの間は寝顔をじっと眺めているわ。
もしかしたら寝ている振りをしていて、何か面白いことを企んでいらっしゃるかもしれないもの。もし本当に眠っているなら……起こさないように髪を撫でて、そのまま頭を抱いて一緒に眠るの。だけど、どこかのお嬢さんなら思いっきり腕を抓り上げるんじゃないかしら…？


➜ 𝑄. 相手が手のひらサイズに縮んでしまったら？


想像しただけで、可愛らしいのだけど…！
先ずは、小さなあなたがちゃんとリラックス出来るような場所をご用意するわ。ビスクドールのベッドチェアや、木製のテーブルセットをね。もちろん、元に戻れるのが前提ですもの。ドールハウスを沢山並べたら、わたしも一緒に小さくなる方法を考えるわ。

眠れない時は呼んでくださる？
ココアはチョコレートソースみたいに濃く溶いて、マシュマロに掛けても美味しいの。

わたしは、今の髪型が一番好きだわ。
でも…燕尾服の装いを見て、ふと思ったの。ふわっとしたオールバックもお似合いなんじゃないかしら…？この前、あなたの髪に指を入れて耳の横から後頭部へ掻き流してみたの。髪の毛が落ちてこないように両手で押さえたまま、正面からじっとお顔を眺めていたけれど……やっぱり似合いそうだと思ったわ。そう、つい最近のお話よ。

今度ゆっくり、お互いの髪で遊んでみる…？

➜ 𝑄. 相手と身体が入れ替わってしまったら？

暫くは鏡の前で色んなことをして遊ぶわ。
でも、大切なあなたの身体を傷付けてしまったら大変ね。美味しくて栄養のあるものを食べたり、ゆったり横になって過ごしたり…休ませてあげた方が良いのかしら？逆に、わたしの身体になったあなたが何をしていらっしゃるのか気になるから…、こっそり様子を見に行くわ。


そうそう。歌姫さまから『忘れないでね、兄様』と伝言を預かっているの。わたしからは…何も言うことはないわ。逆にあなたが面白がってしまいそうだから…。
これからも、ふたりの写真や思い出を沢山増やしていきましょう。ほら、お揃いみたいで可愛い。わたしが膝枕しているみたいでとても気に入っているのよ。

実は、猛禽類のイメージなの。
捕食したり、攻撃したり……そういうことではないのよ。例えるなら木の上でのんびりしているハイタカ。静かで穏やかなんだけど強くて激しい一面もあるの。いつもね、あなたの大きな翼で守られているような安心感と頼もしさがあるのよ。…だけど、たまにオカメインコだわ。撫でたら気持ち良さそうに目を細めるところとか。　　

ローズフィンチ、鳴き声も可愛い…！
ふたりで一緒に眺められる鳥の図鑑はないかしら？是非、探しに行ってみましょう。

➜ 𝑄. 相手の記憶を一つだけ覗けるなら？

初恋の人とか、とても気になるの。
一体どんな方なのかしら。こっそり覗けるなら、きっとそういう記憶だわ。…こんなことを考えていたら益々気になってしまうから、直接聞いた方が早い？嫉妬しないとお約束したら、教えていただける…？


見たわ、予告のメッセージ！
いちご味とか謎合わせの書とか、もう思い当たることしかないのだけれど、……ああ、楽しみ…！気になって眠れないから、今すぐ靴下を持ってあなたのところへ──。

麗らかなお天気なら、バテンレースの白い日傘を差して…そうね、やっぱり向かい合って座りたいわ。ボートを漕ぐあなたの両手は塞がっていると思うから、わたしが口元にお菓子を運ぶ係なの。でも、わたしも漕ぎたいと言ったら…あなたはわたしを後ろから抱き締めるように座って、オールを持つ手に指を重ねてくださるんじゃないかしら。どう？当たってる…？

オカメインコがうっとりして、つぶらな瞳をマイナスネジのように細めているところを想像してみたの。やっぱり、アベンチュリンだった。

➜ 𝑄. 自分が苦手なものに、相手が囲まれていたら？

怖いもの見たさという訳ではないけど…
実は、ピエロが苦手なの。もし、あなたが沢山のピエロに囲まれてしまったなら…堪りませんわ。蹴散らしてくださることをお祈りするけれど、もし危険なピエロならわたしも勇気を振り絞って助けに行くから！

ようやくあなたに追い付いたわ。追い付いたけど、かもめは真っ赤になって過去に飛ぶかも…？