毎日を後悔しないように生きてる……はずなのによう。もし今世界が滅んだとしたら、俺様には後悔しか残らね〜んだろうな。だって昨夜は羽風先輩とあんま話しが出来てね〜んだ、いや、他のやつらから見たら十分過ぎる程に言葉を交わし合ってるんだと思うけど、足りない。愛し足りない。……時間が足りない。今を大事にしたいよな。「明日もあるから大丈夫」じゃなくてよ、明日も同じくらい愛したいし、大事なのは今だし。……俺様はもっと、羽風先輩の為に生きたい。
毎日色んなことがあって色んなことを感じてんのに日記に書かね〜のは勿体無いと思いつつ……文字にすんのはスランプちゅう。まぁ、わざわざ日記に書かなくても俺様と羽風先輩の毎日の思い出は頭ん中や心に記憶されてるし、伝えたい言葉は直接伝えてるしな。この間は手紙をサプライズで送ってみたりしてよう、色んなことを楽しんでるんだ♪羽風先輩とだから出来ること、もっと色々楽しみて〜。
……今は羽風先輩の帰り待ち。少しだけ、眠ぃけど……ちゃんと出迎えたいもんな。次はちゃんとした日記が書きて〜な……。もしかしたら書き直すかも。
晃牙くんと過ごした初めてのクリスマス。なんだかサプライズは3つどころじゃ無い気がするんだけど……!?
まず目が覚めたら、枕元に置かれてたプレゼント。幼い頃のワクワクだとか、懐かしさを感じてちょっぴり切なく…………感じたのも束の間で、俺のサンタさんは事前にこんなこと考えてくれてたんだなって嬉しくなって……。朝から幸せな気持ちで包まれちゃった。そもそもイヴもちょっとだけ前夜祭を楽しんだんだよね。そこで俺が晃牙くんの望みを叶える形になったら、今日はその『お返し』を貰えたんだけど……俺的にはこれもサプライズで、帰ったらもうびっくり。そしたら今朝のプレゼント以外もプレゼントを用意してるって言うでしょ?(晃牙くんが言うには、あれはサンタさんからのプレゼントだから別々なんだって。)
あとそれから、クリスマスパーティーのご飯は、俺の好物を用意してくれてた。これもサプライズじゃない?全体的に晃牙くんはこの日をずっと楽しみにしてくれてただけあって、楽しそうで……俺はそれが嬉しかった。こんなに幸せで良いのかな?浮き浮きのままだと転んで怪我しちゃいそうだから気を引き締めないと……と思うんだけど、実はまだやりたいことが済んでないから、明日もクリスマスになったんだよね♪俺と晃牙くんのクリスマスはまだまだ終わらない。楽しい時間は、もっと続くんだ。クリスマスだけじゃない、この先も、きっと……そう考えると、胸が熱くなるよ。
ちなみにここの日記は毎日のようにチェックしてるから、ちゃんと俺にも届いてるよ♪明日……って、もう今日になっちゃったんだけど楽しみだな。寝る前で取り留めもない文になっちゃったけど、この幸せを残すために筆を取ったよ。
いつもありがとう、晃牙くん。もちろん俺も君のことを、この世でいちばん愛してる。
お互い感じてる甘くてちょっぴり切ないこの胸の痛みは、晃牙くんを本気で愛しているからなんだってわかる。だから今日もずっと俺、晃牙くんが大好きだよ。
まずは明日も引き続き楽しんで、それから年末年始……来る春も、その先も、どうか俺と一緒にいてね。
それじゃ、おやすみ♪
薫
24日と25日のどっちにクリスマスパーティーをしていつプレゼントを贈るのかいまいち分かってね〜けど、今日目を覚ましたら枕元にプレゼントが置いてある。俺様のクリスマスの始まりはそれだ。昨日のは前夜祭みて〜なもんだろ、たぶん、認識は合ってると思う。風早センパイがそんなようなこと言ってたしよう……イエス・キリストが生まれたのが25日で、ええと……「ともあれ、日本のクリスマスは宗教関係無く楽しんだ者勝ちみたいなところはあるので、細かいことは気にせずクリスマス・イブもクリスマスも晃牙さんがこれだと思ったプランでお祝いしたら良いのではないでしょうか。良いクリスマスを♪」そう風早先輩が言ってたし、まぁ、なんでもいいか。
この日記は羽風先輩へのふたつめのクリスマスプレゼントだ。へへっ、びっくりすんなよ?プレゼントは3つ用意してんだ。それとは別にサプライズだって!初めてだからよう……こうして『恋人』とクリスマスを過ごすの。らしくなく浮かれちまってる。仕事が終わったらパーティーだ……♪何日も前から用意してたプランだからな、失敗はしね〜よ。全部俺様に任せとけ。
昨日は俺様の「願い」も叶えて貰って、俺様の為ならなんでもしてくれんだろうなって、そう考えたら余計に嬉しくなってよう。俺様も、羽風先輩が願うならなんだってしてやれるけどな。……俺様も、本気で、先輩の為ならなんだって出来るんだ。全部捨てたっていい、羽風先輩が望むなら、その先に笑顔が、幸せがあるんなら、俺様は羽風先輩の為になんだってする。そんくらい愛してるんだ。あんたの愛を糧に俺様はいま生きてる。あんたの愛があれば俺様は何度死んだって、何度でも生き返られるんだ。
愛してんよ、世界一!誰よりも深く羽風先輩のこと愛してるからな!
……なんて幸せなんだろう、な。へへ、羽風先輩も同じ気持ちだろ?
この間、「このスタジオの近くに綺麗なイルミネーションがあるんですよ」って、その時の共演者に教えて貰ってよ。どうせならそういったもんは羽風先輩と行きて〜し、でもオフは中々合わね〜からせめて写真だけでもって、ひとりでイルミネーションを見に行ったんだ。その写真撮って見せた時の羽風先輩の反応を想像しながら、動画も録ったりしてよう。
めちゃくちゃ寒かったし、隣に羽風先輩がいてくれりゃ……とも思ったけど、仕事を頑張る先輩へのサプライズにもなるかもって、あちこち巡ってフォルダいっぱいの写真に満足して帰った。
……信じられるかよ?俺様がひとりで、ひとりの恋人の為に歩き回ってカップルだらけのイルミネーションの中必死に写真を撮って回ってんの、滑稽過ぎんだろ。俺様を知るやつに見付かってもまずいしよう、帽子を深く被って伊達メガネをして、分厚いコートを纏ってこそこそして……まぁ、羽風先輩とふたりでデートってなっても変装しなくちゃなんね〜ことには変わりね〜けど。その時はきっと、何しても楽しいんだろうな。
先輩はもちろん喜んでくれた。あの人は俺様の気持ちを知っていてくれるからな♪羽風先輩の為に撮って回った俺様の気持ちを無下にはしね〜。この愛されてる自信は羽風先輩がくれたもんだ。この気持ちが俺様にとって、何よりも幸せなんだ。だから、俺様はなんだって出来る。
待ちに待ったクリスマス。とびきりのクリスマスにするから楽しみにしていやがれよ、羽風先輩!
それから私信とか飛ばしてくれてんの見えてるぜ、ありがとな。諸事情でちゃんとした返事が出来なくて悪ぃ、でも、感謝してるぜ。本棚に入れてくれたやつも、ありがとな。……ああくそ、時間ね〜からまた今度!