一夜のその先(〆)

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┗362.一夜のその先(〆)(2-6/36)

6 :我／妻／善／逸(kmt)
2021/10/13(水) 06:37

声が聴きたいと思う。
離れる前からそう思ってた。

辛くて離れた訳じゃない、と思う。
辛くなる前に離れた、かな。

当たって砕ければ良かった？
当たる前から知れたこと。
既婚者。ああ、俺もそれになりたいよ。

＿＿＿＿＿

隠れんぼってしたことないな。
こんな気分なのかな。
ひとりぼっちの隠れんぼ。
鬼は居ない、勝手に隠れてるだけ。

＿＿＿＿＿

見付かりたくないんだ。
色男なアンタに呆れ顔させちゃ勿体ない。

夜を駆けて、駆けて、駆けて。
空見上げて、どこかでアンタも見ているかもしれないなんて夢を見る。
アンタが見ていなくても、同じ空の下に俺たちは居る。
それだけでいい筈。
そうだろ、俺。

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5 :我／妻／善／逸(kmt)
2021/10/12(火) 16:24

この先ずっとアンタが俺を思い出すことがなくても、いいんだ。俺がアンタを覚えてるから。

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4 :我／妻／善／逸(kmt)
2021/10/11(月) 00:24

既婚者いいな。
妻帯者。いいな。

いい躱し文句で、いいな。

＿＿＿＿＿

アンタの声が聴けないところまで来た。
その感想は？

俺はさ、正解とか不正解とか分からないよ。
聴けないところまで来たことで良かったのか悪かったのかも分からないし、そんなの考える必要ない。

ねえ、今夜も俺を構うと良いことあるらしいですよ。
なんてね。

＿＿＿＿

動いたと思ったら離れるなんてアンタどう思ったのかな。知る術がないのが少し残念。知る術をなくしたのは俺だから、仕方ないのも分かってます。
屁理屈なしで気持ちと向き合ったら、こうなってた。声を聴けない日を寂しく思うなら、声を聴けない日を常にして。
アンタがさ、気紛れに顔出してくれる。それが良かった。もっと聴かせて欲しいって言うのは、願うのは、違うんだよ。アンタが俺に顔見せたいと思った時が良いんだ。
だから、アンタが返事をしてくれるだろうことを独り言にする自分が嫌だった。アンタから声を引きずり出そうとしているような自分が嫌だった。

気紛れなアンタが良かったんだ。
アンタから掛けられる言葉が好きだったんだ。

＿＿＿＿＿

寂しいよ。でもさ、きっとあのまま一緒に居ても寂しいのは変わらなかった。きっと、ね。

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3 :我／妻／善／逸(kmt)
2021/10/10(日) 00:28

あの時名を呼ばれた声が耳に残って脳内反響。
初めてだった気もするし、そうじゃないかもしれない。
初めて呼ばれたような気がする。
その気持ちだけは確か。

＿＿＿＿＿

ねえ、知らなかったでしょ。
アンタの声が聴きたくて、アンタがよく顔出す時間まで起きてた。

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2 :我／妻／善／逸(kmt)
2021/10/09(土) 16:50

気紛れだと言ってたアンタ。本当に気紛れで神出鬼没で、もっと声を聴かせてよなんて言える訳もなくて。だってそれがアンタでしょう。アンタが俺の顔を見たいと思った時に声を掛けてくれる。それ以上は望んだらいけないと思った。

一夜の続きをたった独りで。
アンタの知らないところで。

アンタならどう返すだろう。返事がないかもな。
そんなことを思いながら、この手記があの部屋のような気になって俺は話し掛けるよ。アンタに。

＿＿＿＿＿

後悔は今のところしてない。したとしても捜したりしない。いいんだ、いつか、遠いいつか、ふと思い出してくれたら、それで。
長いようで短い一夜に終止符を打ちましたが、夜明けはどんな気持ちでしたか。俺と過ごした一夜は楽しかったですか。

気持ちを大事にと言ってましたね。大事にする方法として正しいのかは分からないけど、あんな告白を受けてアンタがどう返すか考えたら、「愚問」でしょ。

ふふ、ビビったって言ったアンタは面白かったな。ビビらなすぎる俺が変なのは承知の上で。

ああ、本当にさ。気になる人が出来た、なんて言わなければね。
後悔するとしたら、それかなあ。

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