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┗林檎畑の開拓者日記(258-267/297)

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267 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/04/14(火) 00:09

いいかい? よーく目に焼き付けておくんだよ。これはおまえさんの為だけに演じる特別な舞台なんだからね。

いきなり押しかけてきてえらく真剣な表情で私に舞台を見せてくれ、って言うのだから『最古のしろがね』の本気を以っておまえさんの意気に応えてやるのが礼儀ってもんだろう?

だから見せてやろうじゃないか。
最古のしろがねがおまえさんだけに贈る一世一代の大舞台、とくとご覧あれ…ってね。

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266 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/03/14(土) 06:21

嗚呼、嗚呼、なんと今宵は良い夜だ。

久しぶりに楽しい舞台を見せてもらったよ。
嗚呼。嬉しいねぇ。楽しいねぇ。愉快だねぇ。

でも、満足しちまったら“しろがね”としての生が終わっちまうから痛し痒しさ。
困ったもんだよ、ふふ。

嗚呼、やっぱりまだまだ足りないねぇ。
更にもっと良い舞台を演りたい、観たい、共有したい。
表現者としての欲は底なしさ。
どうやら満たされる日はまだまだ先の事のようだよ。

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265 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/03/05(木) 01:58

さあ、て。人形の調整も終わった事だしそろそろ試しに動かしてみるとしようかねぇ。

新しい子を迎えたのはいいのだけれど、この子はなかなかどうしてクセのある子だよ。
ひょっとしたら、しろがねとして生きた長い人生の中でも初めてのタイプの人形かもしれないね。
だけど迎えたからには邪険に扱うわけにはいかないよ。

人形あってこそのしろがね。
しろがねが居てこその人形。

互いが居なきゃ成り立たないのさ。
だからこれからも私と末永くつきあっておくれでないかえ?

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264 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/02/19(木) 22:54

さて、人形に使うネジはどれがいいかねぇ。
そうそう、錆びた歯車は綺麗に磨いた奴と取り替えないと。
おやおや、操り用の糸が切れてるじゃあないか。
関節の球も入れ替えだ。磨り減っちゃ動きがぎこちなくなっていけないよ。
衣装もボロボロに傷んじまってまぁ…可哀想に……。

人形芝居は人形あっての舞台だよ。
私達人形遣いは彼らに命を吹き込むのが仕事さ。
だが肝心の人形が死んでたんじゃあ意味はないだろう?

今一度、もう一度、さぁ私の手で踊っておくれ。可愛い子たち。
私の手で、再び命を、心を、与えてやろう。
お前たちにスポットライトと、歓声を与えてやろう。

おやおや、もうこんな時間かえ。
ゆっくりお休み、舞台に立つ日を夢見て眠るがいいさ。

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263 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/02/11(水) 07:18

おや、伏龍の。あんたが最初の観客かえ。
ま、開演したばかりの舞台に観客なんざ期待しちゃいなかったが。

こんな老いぼれの人形劇でよければゆっくり見て行くがいい。
お代は舞台の出来次第、あんたの心づけ次第、ってね。



>さぁさ、人形劇の開幕さ。観客の皆々様方、どうかゆるりと見ていくがいい。
>最古のしろがねの繰り広げる人形劇を、ね。

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262 :ベアトリーチェ(うみねこ)
2015/02/07(土) 23:14

山羊の頭蓋骨を冠にせし魔法使いよ、妾は千年の時を生きし者にして“黄金の魔女”ベアトリーチェである。
今から伝えし妾と可愛い我が家具達の言葉、黄金の獅子殿に伝えるが良い。

そなたの言葉、この黄金の魔女とその家具達がしかと受け取った、とな。
くっくっく…それにしても、今のは黄金郷の薔薇園で眠りにつく妾を叩き起こすには十分過ぎるサプライズだったぜぇ? なかなか楽しいことをやってくれるじゃねぇか。なぁ? 獅子殿。

>嗚呼、愉快だ。愉快ッ、愉快極まりないぞッ! これぞ愉悦、極上の喜悦…妾が生きていた上で五指に入る史上の悦びであると宣言するッ!!

そうぼやくでない、魔法使いよ。
妾達はあちこちのカケラ世界を時を越え、姿を変え、言葉を変え、それでも出会ってきた仲であろ?
気が向いたら蝶なり妖精なり寄越すが良い、黄金郷はいつでもそなたを迎え入れる準備が出来ておるからの。

ここに赤文字で妾は宣言するぞ。

#そなたは妾の最高の友であり、また好敵手である。

いかにチェス盤をひっくり返そうともその事実は不変のものだ。
少なくとも赤き真実に依って創りだされた物ではない、とな。

妾の伝えたい事はそれだけよ。
用は済んだ、ゆえに妾はまた薔薇園の中で眠りに就くとしよう。

>“再戦の日まで壮健であれ”

この言葉を、黄金の獅子殿に宛てて。
では、な。

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261 :ルシール・ベルヌイユ(からくりサーカス)
2015/02/03(火) 21:49

……しばらく留守にしているのも考えもんさね。

使っていない人形たちがずいぶん埃を被ってしまったよ。
これは手入れがてら、この子たちを一度は動かす必要がありそうだ。

新しい人形も何体か迎え入れたし、色々やることは山積みさ。
だけどこの老いぼれにもその分楽しみが増えたってもんだ、ふふ……。

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260 :ヤン・ウェンリー(銀河英雄伝説)
2014/09/27(土) 00:00

やれやれ、ここまで溜め込みすぎると流石に先輩やグリーンヒル少佐の視線が痛いねぇ。
多忙を言い訳にするにはあまりにもありきたり過ぎる言い訳なんだが、実際そうだったからどうしようもなかったんだよ、うん。
いや、本当にもう色々と済まない。

とはいえ、我々が綴ってきたこの日記をカビと埃に埋もれさせてしまうのはあまりにも忍びないし、電子の海の彼方に追いやってしまうのも無責任だしね。

それに、ここは始まりの場でもあるし、我々の大事な思い出が詰まった場所でもあるし。
ああ、それにしても参ったなぁ。
言いたいことはまだまだあるんだが、筆が気持ちに追いつかないようだ。これもまた、サボりの弊害かな?

>自業自得、と言ってしまえばそれまでだが。

だけど、忘れたくないんだ。
忘れられないんだ。
なんて言ったらきみは笑うかい?

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259 :とら(うしおととら)
2014/07/02(水) 01:09

>うつら、うつらと夢の中。
>懐かしき呼び声にふと目を覚ます。

くっくっく。おめーの声、ちゃーんと届いたぜ?
蔵の中で寝こけてたけど懐かしさのあまり一気に目が覚めちまったじゃあねぇかよ。
大妖怪ともあろう妖が思い出と感傷に浸るなんざ、柄じゃあねーが本気で嬉しかったぜ。

ああ、また出来ればあの時みてぇにもう一度外で暴れ回りてぇなぁ。
ま、その前に準備運動くれぇはしねーとよ。

大妖怪のわしを引っぱり出させるたぁ、やっぱりおめーは大した奴だぜ。

>寝ぼけ眼の妖が暗い暗い蔵の中。大あくびして言ったとさ。

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258 :デュナン・ナッツ(アップル・シード)
2013/04/03(水) 23:45

突然だけど、近いうちにこの綴りに鍵を掛けさせて貰うわ。

理由はそうね…背後の都合って奴かしら。
ESWATの任務に時間を取られてここに来る頻度がめっきり減ったし、外へ出歩くまとまった時間も取れないしね。

──…でも、何も言わずに消えるのも悪いと思って一言だけでも挨拶をしておこうと思って。

ここで過ごした時間。
ここで出会った人達。
ここで交わした会話。

全てが私の大事な宝物で思い出よ。

だからさよならは言わない。

『ありがとう、そしてまたいつか逢いましょう。
                広大なネットの海の片隅のどこかで』

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