うつむく篝火 - ⊂*本Ⅵ*⊃

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┗うつむく篝火(31-40/165)

40 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/28(火)　14：43

昼飯の冷やし中華がしょっぱくてヘコむ。

身内ごっこがしてえ訳じゃねえ。いつだって手前自身が一番かわいいさ。手前のやりてえようにやってる。お前が笑えねえのはどうにも納得行かねえんだよ。言わば逆ギレだ。最悪だ。
俺がやりたくてやってる事をやんわりとした体の良い献身のように捉えられている気がする。違えんだよ。なんで付き合い方がうまくねえんだろうなあ…利己優先だからか。…利己優先だから、ダチが新しく書いた日記を何度も何度も読み返した。どんな内容であれ向けられたもんが嬉しくて。俺はな、お前とお前の言葉が好きなんだ。

―――

ここん所、ある先輩と顔を合わせた日には、話を聞く代わりに飯を奢って貰うのがお決まりになりつつある。対価を貰う程の事は一切出来ちゃいねえ、仕事終わりにたった数時間先を促し相槌を打ちたまに思った事を口に出す、それだけだ。だけど、そこは奢られとこうって思う。
聞いてくれてありがとう、これくらいしか出来ないからと先輩が御馳走してくれる飯は、いつも美味い。
いくら話を聞いた所で毎回答えは無いままで、先輩も俺もそりゃ解ってんだよ。でも、解ってようが納得したくねえ事ってあんだろ。歯痒いし、くちおしい。

―――

色んな事に地団駄踏みてえお年頃って奴です。周りを見回し過ぎて知りもしねえ口すらきいた事ねえ奴らの数え切れねー別れ話にすら過敏になっちまったり、思うことがある時期だってのも、身辺がちっとごたついたのも手伝って大分イラついてたみてえだなあ。噛み付いてねえだけで大分牙を剥いたような。書き直しは止めた。
皆大事なんて、大それた事は言わねえ。

―――

あいつ風邪引いたり忙しかったりちっと収まったと思いきやまた風邪引いて、どうなってんだおい。大丈夫か。しんどいなら寝ろ、無理すんなって声掛けながら顔見てえって言われて浮かれてまた寝顔を覗いちまうこの頭の緩さ。大丈夫か、は俺の頭だろ。全然大丈夫じゃねえよ、問題だ。
決して褒められたような人間じゃねえ。手前に見せてねえだけで、こう、屈折してる部分も、それなりにすれてる部分もある。こんだけ生きてきてんだから、当たり前だが。見せる必要がねえならわざわざ見せには行かねえ。でも、そういう一面があんのを手前が知っててくれたらって思う事はあるよ。
自分の大事なもんと自分の気持ちと手前の気持ち、それにだけは真っ直ぐ真摯でいようって心底考えてんだ。おやすみ、臨也。

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39 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/28(火)　07：51

溜め切れなくなったもんは書き出すに限る。そんで、消すくれえなら端から書かねえに限る。そいつを愛していたかと聞かれりゃイエス、愛してんのかにはノーだ。一度に色んな人間見れる程器用じゃねえ質の所為で俺の頭ん中はあいつで満タンで、その気持ちがブレてる訳じゃなくても、人間だから情に引き摺られるような日がねえっつったら嘘になる。未練や執着はねえ、やり直すつもりもねえしやり直したいと思った事もない。ただ、どんなに風化した所で記憶は記憶、思い出は思い出。こころもとねえなあ。

…臨也が好きだ、多分あいつが思ってるよりもすげえ好きだ。今日は、初めて好きなのがしんどい。きっと何がとかじゃねえんだよ、寝て起きて飯食って日が明けて月が明けりゃ治るような、そんな。

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38 :キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)
2011/06/28(火)　07：32

多幸感をふんだんに含んだ柔らかい吐息を混ぜて囁くのなら、もう少しマシな喋り方をしろと呆れて見せてやりたい。
無躾にも、挨拶一つ寄越さず耳のすぐ裏っ側を音で擽ってきた奴の声色は寝起きのせいか掠れ、その上酷く震えていると言うのだから、全く面倒臭いことこの上なしだ。おい、ウィスパーボイスがお前のように可愛くない男の専売特許だと思ったら大間違いだぞ。そう、例えるなら我がSOS団における一筋の光とも表せるあのお方、聖女の微笑みを携えてくるりと愛らしく振り向く際に小振りな唇からそっと溢れ落ちるその福音こそが、正しいあり方である。
などと言う無粋かつ的確な突っ込みを何となく心にしまいこんで後ろを向くと、お約束の鉄壁スマイルをぶち壊した締まりのないにやけ顔が目と鼻の先にあって、当たり前の事なのに、酷く驚いた。思わず目を瞠った俺を見て何を思ったか、僕の顔にごみでも、と答えの解り切った質問を投げ掛けてくる馬鹿の表情におかしな点はなく、目と鼻と口の位置もいつも通りで、当然ごみだってついていない。ならば俺は何に驚いたのか、振り向くと寸分の隙間もなく嫌味なくらいに整ったしかし見慣れた顔が在していたから？いや、違う。
俺は、そいつが泣いているんじゃないかと、思った。正しくは、泣いていると確信した。だからこそ、まろび出かけた嫌味をご丁寧に飲み込んで、ああ面倒臭いことになったぞと喉の奥底でため息を飲み潰しつつ振り向いた。しかし笑っている。一体これはどういう了見だろう。

ふふ、と柔らかく煮溶けた笑い声を漏らして唇に唇が近付く。目測あと1cmを切った地点で頭はぴたりと止まり、代わりに先程まで柔和に細められていた瞳を滑らかな瞼の裏に引っ込めてしまう。
語られた口上は、確かこんなものだった。

夢を、見た。幸せな夢を。彼女はあなたの子を身籠り、子供は皆に愛され祝福されてこの世に生を受ける。その子供は女性で、彼女の聡明さとあなたのおおらかさを併せ持つ、正に女神を体現した人間で。それだけじゃない、その女の子は僕を幸せにすると、愛していると言う。大切な彼女と大好きなあなたの間に育まれた、奇跡のような彼女に愛される、ほんとうに、幸せな夢だった。

>>37

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37 :キョン(涼宮ハルヒの憂鬱)
2011/06/28(火)　07：30

>>38

想像の斜め上をスキップで軽やかに上回る回答に思わず口をぽかんと開いちまった俺を横目に、後はそいつのオンステージ。訥々と夢の筋書きを溢す度至近距離で震える睫に視線を釘付けにされた上、更にあろう事か奴が瞳を開いて瞬きを済ませ涙の出ない嬉し泣きとしか言い様のないくしゃくしゃな笑顔を浮かべ直すまでの間、“あ”も“う”も意味を成さない母音すら発する事が出来ずにただただ絶句して次の言葉を待つしかない。

そんな事を、そんな顔で、まるで夜空に上った星を世界で一等最初に見付けたように自慢気にして話すのだから、本当に、本当にお前は面倒臭い奴だよ、＿＿。

そういう夢を、見た。いつだか読んだ少女漫画と混じっちまったのかね。

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36 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/27(月)　02：45

“俺”の事を知っている、そんな顔。

日も暮れてっつうか寧ろ日付も変わって、世間様の休日なんざ俺等には無縁だと文句を垂れながら先輩と肩を並べていた帰り、繁華街の外れで正面から歩いて来る男が居た。ぽつぽつと地面を叩く程度に弱まった雨足に反して、まるで土砂降りから身でも守るみてえに目深に傘を差している。きな臭え奴だ、そう思って目を逸らそうとした矢先ふいに顔を上げたそいつは、
喧嘩人形としての伝聞じゃねえ、俺自身を知りその上で恐怖していると物語るようにこの顔を見て瞬時に瞳を視線を揺らした。
寸分無く身を翻して元来た道を駆け戻る男を脊髄反射で追う。出所の掴めない苛立ちや気分の悪さに任せて握り潰した手持ちの傘はいつの間にか柄から上がもげていて、取手だけになったそれを力一杯投げ付けると、運良く曲がり角に差し掛かった男はするりとプラスチック片をかわして壁の向こうへ走る。俺が角を曲がった頃には、野暮ったい背中は既に姿を消していた。
逃げんじゃねえとありったけの空気を絞って叫んだ所ではい分かりましたと現れてくれる筈も無く、気分転換に煙草をふかそうにも傘無しじゃ湿気ちまってどうしようもねえ。少し落ち着いてから慌てて先輩に詫びの連絡を入れたり途中雨が酷くなったりで家に着く頃にはシャツが肌に張り付く位のびしょ濡れ、おまけに道すがら記憶を掘り返してみても男の顔に繋がるもんはなくてもやもやした気分も晴れないままだ。
何だったんだ、マジでよ。

そんでもって機嫌が下降気味だった俺を、濡れたならシャワー浴びておいでと出迎えてくれたあいつはこの日記を書き終えるまでついに一度もこっちを振り向く事なくPCにかじりついている訳だが。
おい、仕事か。仕事なのか。そう聞いた声にすらうんともすんとも言わねえから大事なことなのかと思ってちょっかい掛け辛えじゃねえか。

……なー、もう「待て」止めて良いか。

―――――

一通り書いて満足してノート閉じた瞬間喋り掛けてくるもんだからぎょっとした、しかしその視線は相も変わらずモニタに注がれている。手前…。
体調悪ぃとか言われたら下手な事出来ねえなあ。つーかしんどくなる前に大人しく寝ろよ馬鹿が自分は大事にするもんだぞばーかって忙しそうで言うに言えねえから書いとこう。
眠…寝るか。

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35 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/23(木)　02：24

ストローを動かす度にざわめいて逃げていく泡が、ひと度手を休めると今度はまとわりついてくる。すがるその仕草がひどく欝陶しいと思った。
日頃はあまり注文しねえメロンソーダに、浮かぶアイスクリームを押し込もうとストローを刺して。大ぶりの氷に邪魔をされつつもすっぽりと頭を隠したフロートは、抑える力を弱めるとまた真っ直ぐに浮かんできた。どいつもこいつも往生際が悪い。
白肌の上で幾百もの泡がチリチリと、弾ける度に薄い緑の膜を形成してく。出来る限り優しく突付くとしゃり、音を立ててそこから崩壊を始める柔らかい外壁。もう一度緑の中に溺れさせてやったら、すぐに泡が弾けて、もう何処を破ったのか解らねえ、上塗りの薄い氷を纏って顔を覗かせた蛍光緑混じりのバニラ色は完璧なコーティングを俺に誇るようだった。
まるで、手前みてえだなって鼻で笑いながら遠慮無く食ったさ。当然だ。

恐る恐る触れただけで薄い殻はそこから亀裂を入れて破片を落とすのに、あいつはすげえ温かくて触った所から恋しさは溢れ出んのに、次の夜逢えば殻はもう、綻び一つない完璧なさまを俺に見せ付ける。何度触れても、あいつのままのあいつには辿り着けねえ。
あんなに狭い殻の中で二酸化炭素を吐く度に、それは殻に上塗りされて行くんだろうか。厚くなった壁は空気すら通さねえんだろうか。生きれば生きる程苦しくなっていくなんざ、ひでえ話だ。せめて、俺の作った小さな亀裂から臨也が息を吸えていたら、いいのに。
何度だって破片が肉を抉ろうが、俺はその殻を叩く。手前が這い出して来るまで手は伸ばさなくても、這い出す為の穴は作ってやれるだろ、なあ。

そんな気持ちで追い掛けた、瞬く間の10日間だった。
粉々は無理かもしれねえけど、大分割ったんじゃねえかって自負してんだぜ。

俺だって、偶には飾った言葉を並べたくなる。柄じゃ無さ過ぎて見つかった時にドン引きされそうで、っつうか頭使うの疲れるし、普段は阿呆よろしく真っ直ぐだったりあれこれそれって呆けて物の名前が出て来ねえオッサンみてえな喋り方しかしねえが。

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34 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/22(水)　11：09

>>33 前半

>６:そう思う普段の行動はたとえば？
だからどっちでも無え。感情的、感覚的なのがＳっぽいっつうのはそうなんだろうなと診断先を見て考えた。

>７:恋人や好きな人に接するときのあなたはS？M？
俺無しじゃ立てなくなるまで甘やかし尽くしてふにゃふにゃになった所で、お互いのバランスやそいつ自身が駄目んなる前に、ちゃんと手前で歩きやがれって手離して上手く出来たらまた大事に撫でてやりてえ。とことん甘やかしてえ我儘と、お互いの境界線はしっかり持って一個人として自立しときたいポリシーを共存させたがる辺り、俺は身勝手な人間なんだろう。結論、Ｓ。けどあいつ、結構しっかりしてっしなあ。

>８:そんな自分は大好きですか？
手前に好きも嫌いもねえだろ、こういうもんなんだから。

>９:「世の中、SとMだけじゃねぇ！N（ニュートラル）だってあるはずだ！」とおもいますか？
ここまではどちらかと言やあっつう前提で話を進めて来た訳で、自分は限りなくニュートラルに近いと信じてやまねえ俺が居る。

>１０:あなたと反対のタイプ（SならM、MならS）の羨ましいところは？
ニュートラルだっつってんだろうがしつけえ。

>１１:このバトンを回したいお友達三人をあげてください。
大部屋で話した事あって、丁度ここ見てる奴。(大雑把なフリ)
過去にやったとか、暇無えとか気分乗らねえとか色々あんだろうし強制は勿論無しだ。ただ、もし持ってく時は、相手が居るならそいつも一緒にやってくれりゃ嬉しい。

>SMバトンでっす。
>このバトンはOC｜HAH｜IM｜E ｜channel（och｜ah｜im｜e｜.com）の中の「SM｜診断」をやってみて答えてください。

>１:あなたの診断結果は？
>２:どの辺が「ぎゃふん。あたってる。」と思いましたか？
>３:「心外だ！」と思ったところは？
>４:あなたのまわりにはSとMどっちが多いですか？
>５:あなたは普段自分はSとMのどっちだと思いますか？（いわれますか？）
>６:そう思う普段の行動はたとえば？
>７:恋人や好きな人に接するときのあなたはS？M？
>８:そんな自分は大好きですか？
>９:「世の中、SとMだけじゃねぇ！N（ニュートラル）だってあるはずだ！」とおもいますか？
>１０:あなたと反対のタイプ（SならM、MならS）の羨ましいところは？
>１１:このバトンを回したいお友達三人をあげてください。

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33 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/22(水)　11：06

少しばかりしんみりした話題が２つ程あって片方は俺の気持ち、片方は人の話。
昨日からどう書こうかと考えちゃ居るんだがこうにも纏まんねえし、無理矢理感情だけで書くと大抵ひでえ出来になるから、まあ俺の言葉なんざいつもひでえが、いっそ置いとこう。
代わりに見かけたバトンをやる。腹ん中で纏めてた文章と対照的過ぎてそれこそひでえなあと思った。
俺が変態性に欠けるだかで若干不満そうな顔をされた事を未だに根に持っているみみっちい男、それが俺だ。いいじゃねえかニュートラル。

>SMバトンでっす。
>このバトンはOC｜HAH｜IM｜E ｜channel（och｜ah｜im｜e｜.com）の中の「SM｜診断」をやってみて答えてください。

>１:あなたの診断結果は？
#「甘えんぼエス」
ＳだＭだとどっちに特別傾いてる訳じゃねえけど、診断先の「こういう行動をするタイプは○○」みてえなのをざっと読んだらＳ寄りだった。納得した。
しかし甘えんぼエスは思考がＭ寄りらしい。なんだそれややこしいぞ。

>２:どの辺が「ぎゃふん。あたってる。」と思いましたか？
ぎゃふんって…。
#　あなたは生活も性格も「気まぐれ」という言葉がぴったりのタイプでアップダウンも結構激しいまわりは困惑するほどの気分屋です。
#　かといって他の人にも「こうしてほしい、ああしてほしい」という要求や支配欲はありません。
俺は俺、相手は相手。
#　相手がうざがることをしつこくしたりして「も～」って言われるのが快感とか♪
#　でも実はそれって甘えて相手を思い通りにしてるんですよね？
#　ペースを乱してまで自分と関わってくれてるなんて♪とか思ってませんか？
おい何で解った。
マジで嫌がられる事はしねえ、そりゃ当たり前だ。

>３:「心外だ！」と思ったところは？
#　まわりからの期待や要求には結構うといタイプです。
#　まわりの行動を想定の上行動することなんてないでしょう。
人をジャ※イ※アンだか野生動物だかみてえに言いやがって…。

>４:あなたのまわりにはSとMどっちが多いですか？
Ｍ。かれこれ８年目？くれえの付き合いになるダチが俺相手なら虐げられたいだの道踏み外しても良いぜだの事ある毎にうぜえ。殴っていいか。

>５:あなたは普段自分はSとMのどっちだと思いますか？（いわれますか？）
どっちでも無え。Ｓだよねとは言われず、Ｍは無いと言われる。

>>34 後半

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32 :折原臨也(DRRR)
2011/06/21(火)　19：25

ファーストフード店の硝子越しに見えた覚えのある面子。いけ好かないそれも混じった奇妙な相席を発見した高揚のまま、どうせだから場を引っ掻き回して帰ってやろうと軽い気持ちで足を踏み入れたが最後。
自動ドアを潜るとそこは、魔境でした。混沌的な意味で。
何故か大量に緑茶を持ち込む奴に財力にものを言わせて店の規律をねじまげようとする奴、ブルマとスク水について熱く語りながらポテトでポッキーゲームを始める奴らとくそマズい残飯を大量生産する奴、そしてそれらの罪一切を俺に被せようと画策してくる傍若無人な部屋主。
これだから人ラブとか言い出すには人間じゃない子が大過ぎたからてこでも言わない。あの心無さを人と認めてなるものか。ああでも、真っ直ぐに手を差し伸べてくれた優しい子も居たねえ。

一人また一人と退店する中、自分と同じ造りと顔を突き合わせて残飯もどきを懸命に食して帰った健気さは、一体誰が誉めてくれるかなあ。
最後にはそいつも帰路につき、空になったプレートをしおしおと返却しに行ったのも俺だ。入店した時は朗らかに迎え入れてくれた筈の彼女のスマイルは、残念ながら０円では無くなっていたようだ。ぎゃあぎゃあ騒ぎやがってちゃんと片付けて帰れや、と言わんばかりの訝しげかつ険しい視線。十程も歳の差を感じる可愛らしい顔がああも棘を纏って様変わりした事を俺は忘れない。正直に言おう、怖かった。でもそんな表情すら愛おしいよとは当然口に出す筈もなく肩を縮こめて足早に退散したさ。

財布の中身と胃、心にも少しばかり厄介なダメージを負ってしまった、そんな夜だった。
頭も手も上手く回らなくて一人一人ときちんと話が出来なかった事だけ、心残りだなあ。断じてまた行きたいとは思わないけどね、断じて。別にツンデレとか、そういうのじゃないから。

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31 :平和島静雄(DRRR)
2011/06/21(火)　19：24

バナナの入ったワッフルがすげえ美味かった。
仕事も６連勤で済んで、今日１日我慢すりゃ明日は手放しでごろごろ出来る休日だ。よって今俺は大層気分が良い。唯一引っ掛かる事と言やダチの元気が無え事、原因が解ってる上余計な事をして嫌な思いをさせちまったみてえで声を掛け辛い。俺に出来る事って何だと考えてみても、一向に兆しが見えねえ。だって、あいつの好きな奴は俺じゃねえし、俺の好きな奴もあいつじゃねえ。口じゃすっきりしたっつっても、そう簡単にどうこう出来るもんなら端から悩んでねえだろ。
何もしてやれなくて御免、なんつうのも烏滸がましい話だよな。言葉のあやで好きな奴じゃねえとは言ったが、お前の事は人として友人として好きだ。だから、出来るなら少しでも楽な気持ちになって欲しい。
…折角休みだし、帰ったら連絡してみるか。

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