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572.AA・コピペ保管庫
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やべぇ、限界です
09/09/20(日) 23:44:39
――刹那、禍々しい冷気が左腕を掠めた
妹「相変わらず欲張りね…」
身の丈程ある太刀と少女の姿が、そこにはあった
姉「満たされた人間に成長などないわ…貴方がそうであるように」
姉は両腰に携えた二本の鉄を両の手に取り、構えた
姉「今時流行らないわよ、下剋上なんて」
言い終えると同時に、二頭の猛虎が妹に襲いかかった
妹「下剋上…?」
妹は身を反らすことで一方を躱し、一方は刀身を滑らせ往なした
妹「齢の差が戦いに於いて利になるとでも…?」
妹は音も無く踏込み、下段構えから対角へ切り上げた
寸でのところで躱されるも、返す刃で刀身を弾き、姉の左手に握られた刀を遥か遠くへ飛ばした
妹「二刀流は二本を以て初めて一本分の力と為る…極めるべき戦法ではないわ…」
正眼に構え直して繰り出した渾身の袈裟斬りは、姉の残った刀を砕き、その身を裂いた
妹「殺しはしない…その傷は貴方の人生に於ける最大の屈辱となるでしょう」
倒れる姉に背を向け歩き出す妹
数歩歩いた後顔を振り向かせ、冷笑と共に放った
妹「這い上がりなさい…いつでも相手をしてあげる…」
薄れる意識の中で姉は、妹が消えた後の虚空をいつ迄も眺めていた
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