>喜んだら謝ってくるマ／レ／ウ／ス滅べ。
暑さでイカれたのか、寂しくて悄げてるのか両方か。

俺が何の気無しに口にした事を覚えてて、暇を見付けちゃ叶えてくれたな。お前似のあの箱には得意じゃねぇと言いながら何通も何通も寄越した手紙が詰まってる。気が利かねえ方を自称するがあの日の部屋はそこら中がピンク色で、俺がどんなに揶揄おうが頭悪そうな巫山戯た眼鏡を押し付けようが文句らしい文句さえ聞いた記憶が無ぇ。ただの一度もだ。…何が言いたいかって？俺はお前がどんな奴か知ってる。そのお前が前の様にっつーなら、それは言葉のままだろ。望みは同じだ。だからもし俺の何かがお前に風穴を空けてそれに気付けてねぇとか、要らねえと思わせたとかって話だと困る。つい“確認”したくなったり、何せ不慣れなもんでな。しばしばぎこちねえ受け答えになっちまうだけで、お前が実は独りメソメソしてねえならそれでいい。今日も一日、頑張れよ。

幾らこんな身体だっつっても、お前を当てにし過ぎなんじゃねぇかと思った。勝手に強がっておいて秒で情緒不安定になって秒で回復するんじゃねぇ。……何でよりにもよってお前にだけ、全部がダダ漏れになっちまう。プライドは無ぇのかプライドは。

>俺のト／カ／ゲへ
妖精ってのはもっとオハナがふわふわ夢がキラキラ、目に見えもしねえ永遠の愛を信じてる穢れの無ぇ生きモンだと思ってた時期が俺にも有った訳だが、お前ときたら面構えすら裏切って存外俗物だからな。返してやれる安心の形ってヤツを俺1と俺2と俺3で協議の末、所謂忘れてねえからなログを拵える事にした。黙れ喋んな普通に寂しい今すぐ抱き締めろ精神で、胸焼けさせるのを目標に今日から残す。

荷物になる時が来てそれが今なら、言わせる前に出て行くのが
せめてもの返礼になるんじゃねぇか。でもお前はそんな事を望んじゃいなかった。恋しさを拗らせて暴走しちまえば傷付ける。
辛気臭ぇツラで出迎えられて嬉しい奴なんぞいない。…延々と、ぐるぐるぐるぐる…考えるのを止められず、遂にはこんなモンまで綴り始めて何やってんだかな。いつからこうも独りに弱くなったんだ？俺は。ただただ休ませてやりたかった。毎度毎度、おんぶに抱っこだ。くたばってる最中くらいは煩わせたかなかった。今も責める気持ちは無ぇ。いっそ、単純に、飽きただけなら良いとすら思う。出来もしねえ癖して強がった所為で不安だの寂しさだのを感じさせてねえといい。甘えたが弱音の一つも吐けずにつよつよぶり続けて爆発しかけてなきゃいい。独りで泣いてねえといい。

無事でいろ。帰りを待ってる。

寝袋にすっぽり入って目の前に転がる、謂わば“お前がいじましく授業受けてる間、俺はぬくぬくほかほか気持ち良くなっててやるからな”プレイを仕掛けてやったら何でかデレッとしたト／カ／ゲが出て、解せねえにも程がある。…と思ったが、多分これは…あれだな。度重なる悪戯もといマ／レ／ウ／スくたばれッ♡！の嫌がらせの所為でお前の感性がバグった。……ある意味じゃ調教済ってことか？悪かねえな。

もうじき季節が一巡する。ベッドの上で過ごしてみたり出掛けたりべたべた過ごす日は未だにしょっちゅうあって、お前は遂に毎晩帰ってくるどころか俺を連れて出始めた。気の強いのが好きだと
ほざいておきながら「抱っこ(歩きたかねえ)」だの「早く帰れ2秒でギュッとしろ」だの…デロデロのくてんくてんな、頭が悪ぃの上を行く、頭を落としてきたようなワガママをそりゃあ幸せそうに聞いてくれちまう。何かちょっとヤバめの妖精サン全開なツラで圧掛けてくるのと言えば主に俺が已むに已まれず着飾ってる時か一人で麓に降りた時くらいのもんで、真っ当な、曰くヒト的思考が身に付いてきたのかと思いきや、テメェの他には優しくするなとかいうブッ飛び要求を寄越す辺りやっぱり“理不尽な謎ルールを要求してきて且つ破ると最悪人生終わらされる”系のバケモノな匂いがぷんぷんしやがるし、それが可愛いと思う。おい、聞いてるか、今から100年先を想像して時々俺の寿命を憂うやんごとねえそこのトカゲ。お前の話だぞ。

>俺は今日もこの通り元気だ、側にいろ。