溺れていくにつれて…今頃になって。この記憶は何処へも出さずに秘めておきたいと思うことが増えてきた。想いが募れば募る程、とてもじゃねぇがお前以外には聞かせられねえ台詞ばかりが浮かんできやがる。ト／カ／ゲにイチゴはもう鬼に金棒と同じ意味で良いんじゃねぇかとか……目が開くなりご立派なコートハンガーが今日も変わらず視界に飛び込んできて、いい加減慣れろってな。俺だって思うがやっぱり当然とは感じられずに、何で“大好き”には上位互換が無ぇのかとか…そういう、馬鹿みてぇな事を考える。
…もどかしい。困り果ててる不慣れな俺に教えてくれよ。こうまで好くて堪らねぇのを、一体どんな言葉にすればお前は分かってくれるんだ？

もしかしてコイツは俺の好みド真ん中のエロい服しか持ってねえのか？野郎の癖に下半身直撃してくる私服やら水着やら……運動着と言い、重ね着で寧ろスケベさが上がるのはマジで何なんだよ襲うぞ。と思ってしっぽりそれっぽい空気に持ち込んでやろうと
決めた5秒後にいぬかき選手権で優勝獲りに行ってたこの気分屋っぷりには笑う他ねぇが、云ヶ月越しの手作り浮き輪を持ってきて、肩に俺の印を乗せて…嬉しそうに可愛く浮かんでやがるのを見たら我慢出来なくなっちまった。

お前風に言うなら、最高の日がまた増えた、って所か。明日以降何処へ行こうとそこにどんなのが何人居ようと竜巻系流されト／カ／ゲしか見えなくなってたら、絶対に今日のせいだからな。

課題に…じゃねぇな、世界おすすめプールランキング読み込むのに必死でまた日が空いた。いつも誘わせて行き先決めさせて手ぇ引かせてじゃ、俺だって立つ瀬がねえ。偶にはお前が姫君ポジやってろっつの。因みに美術館は年内有効らしいぜ。今日の所はソフトが美味ぇといいと思う。

>ド／ラ／コ／ー／ン／くん

痒くなった次の瞬間には掻かれてる様なマメ過ぎる世話で肥えに肥えて今や寝てるか食ってるかあいつにセクシーポーズとってるかのぱつぱつマンドラゴラ共が目に入る度に砂にしてやろうかと思うが、ツノ付きデカパシリシックが効いていよいよ無法地帯になってきた居住区の記録を此処に残す。つーか何なんだ、コイツら。キャンプファイヤー擬きとお歌が喧しい1号、虚無顔で膝抱えて丸まりながらヒョロい根っこ……まさか尻尾か？尻尾のつもりか？を振り回してる2号、梃子でも起きねえ3号…全体的に協調性が無ぇにも程が有るだろ。餌くらいテメェで取って食え。

互いに全身ぬくぬくの、そりゃもう好い空気の中でお前の魔法、お前のナニに似てるよな。と口から出そうになってヴ／ィ／ルの奴の「このノンデリ！」を思い出した俺は褒められて良いんじゃねぇか？…ウチのト／カ、…マ／レ／ウ／ス。マ／レ／ウ／ス。
…呼んだだろ。泣いてしまうかもしれなくなるな。…で、性懲りもなくウチのお前の話だが。寝てると案外美人だってのに気付く。睫毛の先、足の爪の端、項の毛……何処もかしこもが後ほんの僅かでもズレてたら全くの別物になっちまう絶妙な塩梅で、つくづく丁寧に造ってある。まるであいつの、そんな所を誰が見るんだっつう位置の…かってェ、鱗じみた皮膚に宿るオーロラみたいに。単に形状が優れてる、だけではねぇんだろう。それは種類で言うなら装飾品や絵画に覚えるのとはまた別の、見渡す限りの地平や苔生した大岩を見た時に感じるもんと程近い背筋がゾクゾクくる感動だ。

犬になる必要はないのはお前だってそうなんじゃねぇのか。またあれやれよ。次は上手く使ってやる。