俺は子供の頃からそうやねんけど、何か大きい出来事があった日に「せや!今日から日記書こう!」ってなんねん。
ほんで3日も続かずにそのノートは勉強用になったりするんやけど…要は簓との毎日が平穏で幸せすぎて、これは特別に日記に残しときたい!ってことが少ないんかなぁ。うーん…いや、簓と過ごす毎日が特別なのは当然のことやで。その時々の気持ちを忘れたくないとも思っとるんやけど…まぁ色々理屈捏ねてみたところで、ただ単に俺は毎日日記付けるってことに向いてへん性格なだけやと思う。筆無精って言うたらええんやろか。
記録しときたいことは勿論あるんやけどな。冷たい焼き芋に興味示す簓が可愛かったとか、次のデートのこと楽しみに話す簓が可愛かったとか…結論が毎度同じなのは置いといて、表で書けるようなことよりエロいことし過ぎなのも原因な気がしてきた。すけべ話
普段より明らかに二人とも夢中になって溺れてまう日ってたまにあるよな。そういう時、一緒に寝るまでいつもよりぽやっとしとる簓と話す時間が楽しい。いつもなら恥ずかしがって突っぱねるような話にもしおらしく頷いてくれたりして…それがまためっちゃ可愛いから困る。何が困るって、散々抱いた後やのにまた手出したくなってまうからや。もう付き合って一年経つのにそういう欲は静まる気配があらへん。
別に日記をサボってるわけとちゃうねん。まあ先週あたりな、ちょお具合悪かったのもあんねやけど。
盧笙とのことを残す為につけとるのに、それをどう言葉にしてええか最近分からへんねん。…いや日記なんやからあったことを残せばええのは百も承知やぞ。わかっとんねんそんなことは!
分かっとるけども。…盧笙のことを好きやな〜とか思ったことを書こうとするだけでもなんやいらんことダラダラ書いて最終的に何やちゃうわ〜思ってお蔵入りにしてまう。え? 前からそうやった? そうやっけ? そうかも。
ほんま最近な〜、たまらんねん。いや前からそうなんやけど…さっきから前からそうなことばっかりやな…。こう盧笙への気持ちがな、ぐわーっと来てぶわーっとなってがーってなるんやけど、それをうまいこと言語化できひん。参った参った舞茸の味噌汁!
…盧笙とのことでこんな幸せな悩み抱えることになるとは思わへんかったな〜。昔の俺に教えてやりたいわ。ま、信じられへんと思うけど! 盧笙と漫才とは違う形でまた組んで板の上立って、しかも恋人になって、毎日はあ〜好きやわ〜言うて悩むことになるんやで〜とかほんま誰が信じられんねん。
あ〜ほらまた話が散らかっとる。まぁ盧笙が解読できればええんやし、とりあえず良しとしとこ。
下げ忘れてもーた! 盧笙とおんなじドジ踏んどるやんけ…まぁええか。
今年も盧笙と月見した。その前に二人で喫茶店行って、サンドイッチとクリームソーダと…盧笙が頼んだプリンも摘んだりしてちょっとしたデートも楽しんでもうて。おかげで腹いっぱいやったから今年は卵挟んだって意味ではてりたまと何がちゃうねんバーガーとか食べられへんかったな〜。まぁアレは月見せん時に食べたらええんやけど!
春は桜、夏は花火、秋は月で…冬は…イルミネーションか。雪は滅多と降らへんからなあ。何かするたびに盧笙とそんだけと時間過ごしてきたんやな〜っちゅうのを実感する。…今年は特に二回目! 二年目やからな! 去年はこんなんやったな〜言うて楽しんだりして。
今年もよう月が見えて良かったわ。…来年も次の年もこうやって見られたらええな。ま、言うて曇って見えんくても結局盧笙が隣におったらなんだってええんやけど。
もっとコンスタントに書きたい気持ちはあんねん、備忘録兼ねとるし。後で読み返して悶えてまうこともまぁあるけど、こんなんあったな〜ってできるだけぎょうさん覚えときたいからな。
なんやけど、日々盧笙と一緒に居るとそれで一日満足してやりきった感じにらなってまうし、エロいことはつい盧笙の日記の方に書きがちやしでイマイチページが増えへん……アカンアカン! 盧笙はなんやかんや思い出振り返ったりして書いてくれとるのに! 今日は俺も何や書いとくか。
せや、昨夜窓からちらっと見えた月が真っ黄色でデカいな〜思ってん。満月にはまだ遠いみたいやけどな〜、今年は十五夜と満月の日がズレとるんやっけ? 十五夜って月の暦に合わせてズレたりせんの? 祝日のハッピーマンデーみたいに。
月を見ると、つい盧笙のことを考えてまうねん。去年一緒に月見したのもそうやし、アイツは俺らのことを月と太陽とか言いよるし…それから一人の時は、盧笙も同じ月見てるかな〜見せたいな〜とか思うし。…いや離れとった時ならともかく今同じ家に住んどるのに? てな話なんやけど。
今年も月が綺麗な日は晴れるとええなあ。
簓とバーガー食いながら月見したのがもうそろそろ一年前になるらしい。何回も言うてるけどほんまに月日が経つのは早いな……やりたいこともまだまだぎょうさんあるから、少しずつ二人で楽しんでいけたらええな。
にしても、今思い出すとちょっと恥ずかしくなるくらいの口説き文句にも照れながら喜んでくれた簓はほんまに可愛かったな。煌々と輝き続けるお前を明確に欲しいと思ったのはいつからやったんやろ。自分でも知らんうちに欲張りになってもうた。