朝、いつもより強めの風が窓を叩くから
まだ午前中で涼しいだろうし風があるなら少し換気でもするか…と窓を開けたら
とんでもない熱風が入ってきて部屋が一気にサウナになって驚いた。
…いや、本当に今年の太陽は張り切りすぎじゃないか…？

ひげさんが暑いと苦情を言ってきたのですぐに窓を閉じて冷房をきかせた、俺が悪かったよ…。

…いつの間にか本棚に入れて貰えたり、私信を貰ったりしていた事に気付いた。

いや、見られて困るものでも無いけど頻繁に上げる内容でも無いよな…と思って鍵をかけない代わりにひっそりと最奥で日記を認めていたんだが。
まさか見ている奴が居たとは…驚いた
私信の返事ついでにたまにはあげてみるか。

…まあ、すぐにまた日記を奥底へ押し込むんだが。

有明月の呪詛師

私信わざわざ有難う、…あー…はは、一緒だな、やっぱりひたすら待つしか選択肢無いよな、だって好きだし。
そっちも今が幸せなら何よりだ、其方の世界は少ししか知らないんだが、これを機にたまに日記を覗かせて貰おうかな。

黒背景の幸運のお前も、本棚に入れてくれて有難う。

色々と変わらず…日常を垂れ流しながらあいつを待つか。
見守ってくれる人がいると思ったら少し気も楽になった。

試合が休みだったのでのんびりしたり、出掛けたりした。
そういえばエマが可愛いケーキ屋さんがあったなの、全部可愛くてお店ですごく悩んじゃったなの
とか騒いでたのを思い出して俺もその店を覗いてみたら、…本当に可愛かった。
色合いも中々普通の店には無いような、色とりどりのケーキが並んでいて、オーダメイドもできてかなり細かく指定も出来るらしい、ふーん…。

……次の記念日はここで頼みたいな、うん

帰ってきたら検討しよう、
渡せなかったケーキのリベンジはここで決まりだな。

＿＿＿

お前が居たら、あー外暑かった、なんて言いながらお前にべったりくっついてたりしただろうな…なんて少し思った。

ふと、

あいつと出会った時に連絡をくれたアドレスを保存していた気がして
久しぶりにその時の手紙を開いたら、ちゃんと鍵をかけて残していた。
とはいえ当時はここまで続くと思っていなかったから仮の連絡用だし、もう届かないかもな…と思いつつ、そっちにも送ってみた。

…俺、やり過ぎじゃないよな？
鬱陶しがられないか不安だ…。

数ヶ月連絡が取れなかったらこれくらいしていいんだろうか。
何もかも不安になってしまう。

毎月、俺の生存報告も兼ねて月初めになったら声をかけようと思っていて
8月になったから何を言いに行こうか…、あれでもないこれでもないと部屋をウロウロしつつ考えていたら声を掛けられずに今日が終わってしまった。

………。

待つしか出来ないのは、もどかしい。