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スレ一覧
┗1457.Many "Oishii" for you!(〆)(4-8/93)

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8 :セノ
2023/10/22(日) 01:56

Oct. 22

 まだ出会って間もない人物同士の距離が縮まらないのはこの社会において極自然なことで、当然俺とティナリにも互いが何を考えているのか全く分からないような、「知り合い」程度に収まってしまう頃はあった。
 教令院の多くの学者は、自分が選んだ学問に没頭するあまり理性や倫理を失って悪事を働くことも多い。例えば、同じ派閥内で徒党を作り、身内間で計画を立てて違法な方法で研究を行う者や、缶詰知識に手を出す者。他にも、そういった悪事を働かずとも罪を犯す寸前にまで追い詰められる学生や周りの学生に仄めかされて魔に差されかける学者も居た。そして大半の連中は拷問中に「もうしない」「後悔している」「だから命だけは」と惨めったらしく許しを乞うのが殆どで、法を破った学者を裁く度に「知識に狂う学者」というものに嫌気が差していたんだが……そういった経験を差し置いても、ティナリは今まで出会ってきた学者とは何もかもが違っていた。あいつは学者としての知識欲はありながらも、決して法という超えてはならない一線を超えることはない。それでいて、話し掛けてきた相手には分け隔てなく接し、あいつ自信が持つ知恵は他の学者よりも目を見張るものがある。ティナリがまだ教令院に在学していた頃、大マハマトラとしてあいつの行動を監視していたことがあるが、大マハマトラという職務としてではなく、ただのセノとして「あいつのことをもっと知りたい、どんな性格の持ち主だろうか」と興味を引かれたのは一体いつぶりだったんだろうな。
 それからティナリとは少しずつ打ち解けて、ここまで来るのに何度かすれ違いや衝突はありながらも互いのことはある程度、……いや、かなり理解している程の関係値に落ち着いた。この関係値を言葉で表すなら、恋人以上……家族、と言ってもいいかもしれない。あいつが俺をどう思っているかはさておき、俺は俺が出会った誰の中でも一番にティナリのことを信頼している。そして、願わくばティナリにとっての俺もそうであって欲しい。
 なあティナリ、あの夜は時間が合わず伝えることが出来なかったんだが……俺は毎月の記念日を迎える度に、お前に出会えて、お前に惚れて良かったと思ってる。これは付き合って初めて経験した記念日から何一つとして変わらない、俺の日常だ。……きっとこれからも、お前と毎日を一緒に過ごす度に俺の中の当たり前が増えていくんだろう。何が当たり前になったかを言葉に表すのは難しいかもしれないが、またいつか、互いに時間がある時にでも。お前が顔を真っ赤にしない程度に出会った頃と今を較べて、互いに変わったと思う部分について話してみないか。俺もお前も、そういった少し真面目な話をするのは好きだろう?それに、そうやって自分のことを話しているうちに、未だに知らなかった自分や相手の新しい一面を発見できるいい機会になるかもしれない。魅力的な話だと思わないか?
Cyno


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7 :セノ
2023/10/20(金) 09:17

Oct. 20

 コレイは風花祭で出来た友人やそれ以前の友人に会いにモンドに行くことがよくあるんだが、モンドから帰ってきたコレイからその話を聞く度に、またティナリとモンドへ行って、互いの身分は気にせずにあの心地良い風に当たりたいと思う。
 そうだティナリ、今度モンドに行く機会がある時は俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶといい。そうすれば、モンドにいる間は、俺は大マハマトラのセノではなくティナリの兄のセノだ。勿論、ティナリの恋人のセノでもあるが。リサ先輩にティナリを紹介することも忘れてはならない。そうだな、「生論派の卒業生で、コレイの先生かつ俺の弟兼恋人のティナリだ」とでも……情報量が多いが、リサ先輩ほどのお方であればティナリが持つ肩書きは一瞬で理解出来るだろう。


 そういえば、モンドには「慕風のマッシュルーム」があるらしい。なんでも城内の建物に普通に生えているとか……建物に生えているキノコを勝手に取っていいのかは分からないが、その辺はコレイの友人やリサ先輩に聞けば分かるだろう。何個かスメールに持ち帰って、慕風のマッシュルームで何品か料理を作るのも良いかもしれないな。コレイにもいい教育になる。それから、キャッツテールにも寄ろう。風花祭の時には出会えなかったカードプレイヤーは数多く居るだろうし、あれからカードも増えてデッキの幅が広がったからな。ちょうど最近組み直したデッキもある、実践で使ってみたい。よし、そうと決まればスケジュールを調整する必要があるな。いいかティナリ、モンドに行っている暫くの間、お前が森を留守にしても良いように周りのレンジャーたちに指導しておいてくれ。俺も一週間程度の有給を申請しておくよ。
Cyno


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6 :鍾離
2023/10/19(木) 01:00

星期四

 公子殿から課せられていた「日付が変わる前に眠る」という課題。予想通り、俺は18日中に眠ることが出来なかったわけだが……当の本人はぐっすりと眠っている。それも、俺が少し目を離している隙に。忙しい日々の中でこなしていく銀行の管理や新人の教育、ひいては彼が趣味で行う戦闘などで疲れが溜まっていることだろう。ゆっくりと休んでくれ、公子殿。おやすみ、良い夢を。


 ここ数日間、公子殿とは出会ったばかりの頃の俺達の話や、単純な愛情表現などを話し合うことが多い。例を挙げるなら、俺が思う以上に俺にとって公子殿は特別な存在だと言うこと、公子殿が俺と過ごす毎日を楽しんでくれていること。普段は他愛ない会話をすることも多いせいか、このように互いの気持ちを確かめ合う時間はとても貴重だ。心の内をお前に伝えるのは些か気恥しい部分もあるが、俺の中で育っている公子殿への好意や、公子殿の言葉で伝えられる確かな愛情は、心より公子殿を愛しているということを改めて実感させてくれる。何度も聞かせている事だが、お前を好きだと思ったあの時から、お前に出会えてよかったと。そう思っている。
 思い返せば、あの頃の公子殿はまるで牙を向ける野良猫のようだったな。何を伝えてもそっぽを向き、時には噛み付くこともあった。それが今ではすっかり丸くなって……まあ待て、公子殿。恋人に刃を向けるものではないぞ。俺は刃を向けられたところでお前と手合わせをするつもりは無い。それに、今と昔ではまるで違っているのは俺も同じだ。あの頃の俺が今の俺を見ればきっと驚くだろう。公子殿はいつかの時に照れながら「こんなはずじゃなかった」と言っていたが、俺としても公子殿にこんなに惚れるつもりはなかったんだ。いや、こんなに惚れるとは思っていなかった、の方が正しいか。今でも公子殿が可愛らしいことを言う度に驚くんだ、俺はこんなにも公子殿を好いているのか、と。はは、お前に神の心を奪われることはなかったが、どうやら恋情は奪われて……こら、公子殿。武器はしまってくれ。
Zhongli


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5 :セノ
2023/10/17(火) 20:59

Oct. 17

 ティナリの尻尾は上質な毛並みを有している。モンドにある蒲公英、駄獣の毛皮、高級な羽毛布団……どれを取ってもあの柔らかく暖かい尻尾の毛に勝るものはない。例え真夏の砂漠であっても、七聖召喚をしている時以外はずっとあの毛並みに触れていたいと思う。これからの季節は尚更だ。
しかし、あいつの尻尾を無言で触り続けるというのも段々と気恥ずかしくなってくる。それに、折角ティナリと一緒に過ごせるなら色んな話がしたい。そこで俺はその日、或いはその場で思い付いたジョークをティナリに聞かせるんだが……あいつは俺のジョークが面白くないと尻尾を取り上げるんだ。ティナリの「面白くない」というジョークへの批判を浴びるのはもう慣れたものだが、尻尾を取り上げられるのは流石に堪える。少しは俺のジョークに聞く耳を持ってくれ。……ティナリが「尻尾」を手入れし「テール」……面白くないか?


 ティナリが何枚も日記を書いてくれている。日記というものの新鮮さにはしゃいで一日に何枚も書いてしまっているのか、それともこれからもその頻度で書いていくつもりなのかは知らないが、お前のペースで、お前の好きなように継続してほしい。とにかく無理はするんじゃないぞ、日記とは言っても毎日書く必要はないからな。
Cyno


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4 :Bookmark
2023/10/17(火) 18:05

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