スレ一覧
┗1715.柘榴(17-21/31)
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21 :水木
2024/05/17(金) 23:59
お前の帰らぬある夜、一人の不思議な青年と話した。
背が高く美しい容貌で、最初は異国の者かと思ったが彼もまた人ではないのだと直感した。俺は彼に人ならざる友がいると説明し、自らの不安や情けなさを吐露した。彼は静かに俺の話を聞いてくれて、大丈夫だ、平気だとただ頷き、夜明けと共に還って行った。とても優しい青年だった。
誰かに聞いて欲しく、知って欲しかった。その相手は知り合いではない見知らぬ誰かであって欲しく、誰も俺達を知らず客観的にただ「そうなのか」と頷いてくれるだけで良かった。俺達が離別を迎えこの帳面を焼き捨てる事になったとしても、最初から「無かった事」のまま終わっていくのが厭だったのだと思う。
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20 :水木
2024/05/11(土) 03:16
妖怪との交わりを甘く見てた。
まだだ、もう一度、まだ許さぬと、最後の方はあまり覚えてない。俺が殆ど動けなくなった頃に漸く終えて後処理と傷の手当をしてくれたが、床に就く直前、腹の中が物足りないなら繋がったまま眠るかと尋ねてきた。人間のする事じゃねぇと断ったがお前は人間じゃなかった。
これが二度目の同衾だったが、一度目がどれだけ手加減されてたのかを思い知った。で、下手したら今回もまだ加減されてる。お前友達想いだな。いやそんなわけあるか。嘘だろ。死ぬぞ、俺。
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19 :水木
2024/05/05(日) 23:13
信頼を得たいと言われた。だから、言って欲しい言葉を強請って、それを口にして貰った。
単なる儀式めいたものでも俺にとっては重要な事だった。友の優しさにつけ込んでるのは俺の方なんだろうか。
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18 :水木
2024/05/01(水) 00:55
お前を信じ切れてない時点で上手くいっているとは言えない関係だという確信がある。なれど、儚く不安定なお前に対し俺は大丈夫だ、此処に居るだろうと繰り返して今日もまた手放せない。雨宿りとして利用されてるだけだとしても、抱き締める俺の顔の横でしたり顔をしているとしても、俺には見えない訳だから。
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17 :水木
2024/04/26(金) 11:06
仕事、仕事だ。昼は飛び回り夜は会食で休日もあったもんじゃない。新年度とは毎年こんなものだったか。…今年は息子がいるから、妙に帰宅時間を気にしてしまうのだろうか。
以前に忙しくて顔を合わせられない日が続いた際、俺を呼ぶあの子の夜泣きが止まなかったとお前に聞かされ、大層申し訳ない気持ちとむず痒さで相当変な顔を晒した気がする。
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