アンタじゃなきゃいけない理由をかくところ
わかってると思うけど長くなる。あとで
好きになった日から、今まで。
おもってること、思っていたこと。


5ヶ月前、夏。会ったのは俺がそこに足を踏み入れて数週間経ってから。たくさんある花の中でひとつ、目を引くほど青いきれいな花が添えられてあって。すぐにその持ち主のところまで走っていった。その時は、すぐに散ってしまいそうだと思ったから、その日のうちにお礼を言いに気に入っている紅茶を持って行った。それが燈矢だった。

最初は、初対面なのに褒めてくれたり心配してくれたり、男の俺に可愛いって言ったり、男色のくちで、ただの物好きなんだと思ってた。あとあと理由を知って気はずかしくなったのはまた別の話。

燈矢が部屋にきてくれて、話をするうちに燈矢の色が俺の中に入ってくるようになったんだ。それが、嬉しかった。今でも覚えてる。俺はこんな色をしているって教えてくれるようになって、俺の真っ黒だった夜が燈矢の色になっていった。だから、俺もアンタに俺の色を教えたくなった。そしたら、おまえの色だろって、おそろいだって喜んでくれてさ。そこでこの人もちゃんと、人前で笑えるんだなって思った。これははじめてここで伝えること。

その日から、俺の夜が燈矢の色になった日から、ずっと惹かれて、溢れてきて、伝えたくなった。

一緒に居るだけでも心が暖かくて、幸せなのに、言葉にして伝えてくれる。燈矢の、俺にだけ伝えてくれるその言葉が何よりもすきなんだ。他の誰かの言葉じゃない、アンタの言葉が。

誰でもいいわけじゃない。もうとっくに、アンタじゃなきゃ駄目になってる。アンタの言葉を聞けない時間が恋しくて、胸が締まるくらい切なくてさ。会えた時、会いたかったって伝えてくれるその言葉で、その恋しい時間は愛おしかった時間になるんだよ。

言葉だけでよかったはずが、行動でもさ、伝えてくれるようになったんだ。俺が喜ぶからって、俺のためにしてくれる。負担になってないかたまに心配になるのも、アンタにだから、アンタが好きだから、嫌われねえかって心配になる。好きすぎて、胸が締まるのもおそろい。


なあ、伝わってるか。燈矢じゃなきゃ駄目なところ。もうアンタが居ないと駄目なの、伝わったか。ずっと、きれいな蒼を見ていたい。その色はアンタにしか出せないから。

愛してるよ。これからもずっと、隣で手を握らせてほしい。


熱あるってのに、だったら書いてわからせてやるって言ってくれちまうおまえは、格好いいよな。なあ。愛してる。俺からの続き、また聞かせてやるよ。だからさ、ずっと、隣で手、握って、握らせてくれよ。