爆豪の口にする「ふにゃふにゃ」が可愛い。俺はあいつの口から出る擬音がどれも好きだけど、最近のお気に入りはこいつだ。ふにゃふにゃ。にゃ、の部分が特に可愛い。猫の鳴き声みたいで好きだ。その勢いで、2月の猫の日には猫耳と尻尾とえろい格好をさせて、にゃあにゃあ鳴いてもらう予定も作らせてもらった。そこで爆豪はとんでもねえ事を言い出した。どうやらこの猫の日に向けて、にゃあの練習をしようと思っているらしい。そんな事を言われて俺が飛び付かない訳がねぇから、今すぐここでやって欲しいと即お願いした。でもあいつは「やだ。絶対盛るだろ。」と言い返してくる。この「やだ。」の言い方も可愛くて、もうそろそろいい加減にして欲しいくらいだ。その後は何とか言い包めて、にゃあ、と言ってもらった。にゃあ、にゃー、にゃん。本当にあの爆豪の口から出た鳴き声なのか?と疑いたくなるほどに可愛い。言ってすぐに「オラッ、これで満足しろや。」と言い出すのもあいつらしくて好きだ。でも俺は完全に爆豪にメロメロだった。駄目元で、抱き着いて言って欲しいとお願いしたのも良くなかった。俺の可愛い猫ちゃんは言う通りに、抱き着いて「にゃあ」って鳴いてくれたんだ。可愛い。……かわいい。これを書くにあたって思い出しているけど、あのちょっとだけ甘えた声を再生するたびにため息が出る。かわいい。その勢いで、焦凍、とも呼んでくれた。好きだ、とも言ってくれた。俺はあの時、情けないくらいに骨抜きになっていた自覚がある。そんな時に爆豪は、自分以外がにゃあにゃあ鳴いていても俺は薄い反応しかしなさそうだ、と言ってたな。まったくその通りだ。これは爆豪が言うからこそ可愛くて、他の奴の前では絶対に言わないようなおまえが俺にだけ鳴いてくれるのが良い。あいつは機嫌が良いとすぐ顔に出る。「焦凍、好きだにゃあ♡」と言われた時は本気で手を出しそうになった。もちろん暴力じゃねえ方の。俺だけの可愛い猫ちゃんを甘やかせて満足した夜だった。また言ってもらおう。
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