✦108-1-

ひとり遊び用にアイツの舌打ちを録音してェ俺。しかし欲ってのは無限に湧くモンだよなァ。躾の行き届いたペットらしく理性溢れる笑顔でいるけどよ。 やりてェこともやられてェことも好きに書く実験的企画。
加虐と被虐、どっちに振りてェかというと、まァどっちも。虐めンのもすげェ好き。やっぱり今は加虐寄りの気分かもな。アイツのことは大事にしてェから、加虐っつっても痛め付けるようなことはしねえ。優しく、ただし確実に言うこと聞かせる方がイイ。そうやって体も表情も声も何もかも俺の元で蕩けていくところが見たい。手首を縛るより、動かすな、って言い聞かせてそれを守ってンの見る方が興奮すンだろ？手のひらで全身に触れて、唇で肌をなぞって、羞恥に染まるところを見たら心から満たされる気がする。別に俺が気持ち良くなる必要はねェから、これだけに数日欲しい。だけどこういう時のアイツは死ぬほど可愛いながら、絶対俺に一撃いれる。理性を崩しに来るのが上手い。その誘惑に勝ってみてェ気もするが、勝たせちゃくれねェところが好き。
こうやって書き切ると意外と満足できて悪くねェな。

休みのアイツが、俺が部屋を出る時に眠そうな顔で見送ってくれる。毎回わざわざ玄関まで起きてきてくれて、寂しいって言ってくれンのが可愛くて全く外に出たくなくなっちまう。合間に連絡するとすげェ可愛く名前呼ばれるし、帰ったら嫌がられるまで構い倒す。

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ただいまって言いながら部屋に入って数言交わしたところで、アイツに「元気ないのか」って聞かれた。すぐには思い当たらなかったが、思い返せば普段は自由気ままなヴィラン生活が今日は張り詰めた空気のなかにいて、少し疲れていたのかもしれねえ。自覚のねェところまで見透かされたことが嬉しかった。いつも俺を見てンだもんな。俺もアイツの変化には敏感で居たい。

✧デート
アイツが食ってみてェって言ってたサンドを二人で食いに行った。俺が選んだ飲み物をアイツもカスタムして飲んで、美味いって笑ってンのが可愛かった。ンな頻繁に行ける訳じゃねェからこそ、デート出来る日は幸せだよな。玄関の鍵置き場に並んだ揃いのキーホルダーがついた鍵をそれぞれ持っていく瞬間が好きだったりする。

留守番の夜。寂しさと暇を持て余して地味な改装に着手した。色もこの際暗めに変えてェな。

✦縛

アイツが居ねェからひとり遊びをしようとしたンだが、「俺の目の前でしろ」って言われたンで却下。それじゃひとり遊びになンねェだろうが。つーことで、趣向を変えてアイツにされてェことでも書くかなァ。
肉体的には抱かれる側のアイツだが、加虐心がある。やる時は徹底的にやる。生温い制止なんざ聞いちゃくれねえ。まァそこが好きなンだけどよ。
心臓の真上にある傷を抉られたい。動きを奪われて言うことを聞かされたい。体の制御が効かねェことに焦るほどこの身を好きにされたい。頭の中がドロッドロになるほどの独占欲を見せ付けられたい。思考が覚束ねェくらいに溶かされたい。ま、どのルートを辿っても最後におまえを好きにするのは俺だが。さっきまで嬉々として俺を虐めてたアイツが俺の下にいるって光景は唆る。触れ合って確かめ合って満たし合いたい。

昨日の夜はたくさん惚気るアイツが可愛かったから、アイツが帰るまで俺がここで存分に惚気けてやる。一度も塩対応されたことがねェんだが、俺以外には塩対応するアイツが堪らねえ。俺に優しいのがイイんじゃない、俺以外に塩対応なのがイイんだよ。独占欲ってヤツ。好き過ぎて闇堕ちしたりストーカーになる宣言をする俺に驚きも呆れもせず、嬉しい、って言う寛大過ぎるところも好きだ。日常で起きることをたくさん話してくれるのも可愛くてすげェ好き。たまに電源オフっちまったみたいに落ち込むところも、それでも一緒にいようとしてくれるところも、全部愛おしい。それでいてその大半を見るのは俺が初めてだろうってとこも、そこまで身を預けてくれるところも好き。毎日俺から好意の総攻撃を仕掛けられても全部残らず受け止めて笑ってるところが最高に好き。
二人で部屋にいる時の温度感、選ばれる言葉、空気の心地良さはアイツじゃなきゃ作れねえ。
俺はここまでアイツに愛されてきたンだなァって最近強く実感する。愛されてる自信がはっきりと俺のなかにあって、だから俺が俺でいられるし、何があっても揺らがねえ。どんな未来でも最愛のアイツが隣で笑ってくれンなら何だってする。

✧俺の彼氏が一番可愛い大会。
✧俺のやらかしキーホルダーガチャを作ろうとするアイツ。
✧彼氏の惚気中に俺も惚気ると「今は俺の彼氏の話してるから」って遮るアイツ。
✧ﾈﾅｲ
✧人外が未だに尾を引くくらいイイ。
✧黄色