いちゃいちゃ、したい、
スキンシップのその先が。
背中や頭だけじゃなくて、服の中まで触れてみたい。温もりを感じながら眠りたい。でもそれって、兼さんにとっては負担?
毎日したがるなんて普通じゃないのかもしれない。…兼さんにぎゅってされて顔も身体も近付くと熱くなってしまって…すぐにすいっちが入るというか…。何気なく唇を吸われる度に、頭を撫でられる度に…どきどきして、もっともっと仲良くなりたいよ…って思ってしまう。
でも、いいや。昨日打ち明けたら問題ないって言ってくれたから…叱られるまで触ればいいよね。
だけど本当は怒らせたい訳じゃなくて、兼さんの気持ちいい顔が見たいんです。無邪気で子供っぽい兼さんと大人っぽいことしてみたい。僕にだけ見せてくれる顔が見たいよ。
あ、そうか…僕たちはまだ三ヶ月しか一緒に過ごしていないんだ。
まだまだこれから…だよね…。
せっかくの週末なのにまた訳の分からない問答に付き合わせてしまった。ごめん、兼さん。謝るくらいならしなければいいのに。兼さんは悪くないのに。いや、僕をこんなに誘惑する兼さんが悪い。兼さんのせいだ。可愛い顔して無邪気に甘えてくる兼さんが…
兼さんが風呂から出たら抱き締める、兼さんが風呂から出たら抱き締める、兼さんが風呂から出たら抱き締める
ずっと二人きりの部屋で抱き締めていたいな。
すぐに不安になるのは良くないね…。
兼さんとはささやかでも長く続く関係になれたらいいなって思っていた。時々添い寝して、お互い安心できる関係になれたらと。でも僕の元に顕現した兼さんは、最初から人懐こくて…添い寝も許可どころか出来るだけ毎日したいなんて前向きなことを言ってくれたし、明らかに嬉しそうに照れた顔をしていて。冷えきっていた僕の心をあたためてほぐすには十分だったよ。
その時の言葉通り、可能な限りはずっと添い寝してくっついている。ここまで願うのは良くないと思っていたのに、こんなに幸せを与えてくれて…僕の欲しかった兼さんそのもの、いや、それ以上でさ…。
こんなに可愛い兼さんが僕の相棒でいいのかな…。
もはや当たり前みたいに口付けてくれる。頬や唇、指…色々。兼さんの唇はふわっとしていて気持ちがいい。上がった口角が悪戯っぽくて可愛い。兼さんは知らないだろうけど、その可愛い笑顔だけでいつもドキドキしているんだよ…。
兼さんが舐めたいって言ったから脱いだのに後回しにされたら恥ずかしいよ…!はあ…でも…悪くない。なんて。
それから今度は僕が少し空けてしまって…ごめんね、夜が更けるまでなかなか難しいな。こうなってくると一緒に寝るのも時間が合わなかったりするから、そういう時に役立つのが日記だよね。おやすみ、兼さん。今日は…今日も、だね、嬉しかった、ありがとう。
…あまりの弱さに思い返すと恥ずかしくなるな…。
なんて思いながら書いていた途中で寝たのが昨日の話です。
うるさいとか…情けないとか思われそうで不安だ…って心配になっていたんだけれど、兼さんがすごく乗ってきてくれるから。少し安心…。
兼さんは…献身的だし、本当に丁寧だし、それに……僕のすごく好みな愛し方をしてくれる…。前に兼さんの感じ方や表情や仕草をすごくすごく好きだと思わされたのに、こんな…攻め方とでも言うのか…ちょっと違うけれど。そっちまでこんなにも僕の好みに嵌るなんてさ。
ああやって優しい笑顔でよしよしされるとたまらないよ…知っててわざとしてるのかな。とにかく優しい。兼さんこそが、心から嬉しそうにしてるのが僕にも嬉しいし最高に好きだと感じて満たされる。
兼さんて本当に、それ、好きなんだなあ…。別に何でもないことなのかもしれないけど、受け入れられてるんだって感じで、とてつもなく…どきどきする。そうやって楽しそうにしてくれるだけで身体中が熱くなるほど嬉しい。兼さん…。