今日は買い出し当番だったのだけれど、あまりに寒くてね……。万屋街に豚まん専門店なるものが出来ていたから、吸い寄せられてしまった。
豚まん専門店とは言うものの、ビーフシチューだとか焼きそばだとかガパオだとか、そういうものが餡として入っているものなんかもあってね。ついつい当番の刀みんなで一つずつ買って、分け合って食べてしまった。
俺はガパオまんにしたのだけれど、半熟のゆで卵が丸一個入っていて……。ガパオはがっつり香辛料が効いていて、黄身の甘さがそれを引き立てる形でめちゃくちゃ美味しかった。
やはり冬は温かいものが美味いな……。

……本当に、優しくて誠実な良い刀だ、お前は。

折りたたみ

……国広との縁を、解くことにした。
仲を違えたとか、そう言うわけでは無いのだけれど。
国広の負担になりたい訳では無かったから……。

流石に暫くは気持ちの切り替えは出来ないだろうし、……この気持ちを過去のものにする事が出来るかも分からないけれど。
俺も、国広の幸せを祈っているよ。
今まで、本当にありがとう。お前を愛せて、幸せだったよ。

なんだか今日は妙に余裕が無くて、いつもなら許せるような些細な事がすごく気に障ってしまう、みたいな事が多かった……。
なんだか精神的にぐっと疲れた。良くないな。国広のことを考えて気持ちを落ち着けよう……。

年明けすぐは然程寒くなかったのに、なんだかここ最近急に冷え込んだな……。こうなると食べたいものが鍋とかポトフとかシチューとかおでんとか、とにかく温かいものに思考が持っていかれるよな。
年末結局出していなかったけど、そろそろ湯たんぽと炬燵の封印を解こうかな……。炬燵でのんびり過ごしながら国広に蜜柑を無限に配給する任務に就きたい。白い筋まで全部取った蜜柑を、ひたすら国広に食べさせる任務。

二十五ヶ月。
二年と一ヶ月目、か。

……なんというか、もう本当に。
お前が健やかに穏やかに過ごせていれば良い、と、そう願うばかりだ。
出来るならば俺が、お前にとって心安らげる場所としてありたい。ずっとお前に寄り添わせて欲しいし、辛い時や苦しい時、遠慮なく寄りかかって欲しいと思うよ。
愛してる、国広。何があってもこの気持ちだけは変わらない。