また訳の分からない夢を見た。高級なホテルの高級なレストランらしき場所でエビを貪り食った後、何故か赤子の食事の面倒を見ていた。食いしん坊だけどめちゃくちゃ可愛い、ってデレデレになりながら甲斐甲斐しく世話を焼いていたのはやたら鮮明に覚えている。
……赤子の世話なんてした事も無いんだが、どうしてそんな夢を見るんだろうな。

意味不明な夢を見て飛び起きるの、いい加減やめたいんだよな……。訳分からん夢見るのは長谷部くんだけで十分なんだよ。
そんな感じで変な時間に目が覚めてしまったので、今日は非番を良いことにずいぶん省エネに過ごしてしまった。明日はもう少しまともな生活をしたい……せめてもう少し身体を縦にしていたいな……。

だいぶ元気になってきた。まだ頭はカチ割れそうなくらい痛いし、花粉のせいか死ぬほどくしゃみ出るけど……。本当いい加減にしてほしい。まだ一月だぞ。
とは言え、俺以外のぶっ倒れてた刀たちもだいぶ復活してきたから、そろそろ通常営業に戻さないとな。執務も引くほど溜まってるだろうし、やれなかった分の日課や月課も取り戻さなければ……。

……ふふ。その気持ちが、すごく嬉しかった。ありがとう。

逃げきれなかった……！
本丸中に蔓延した流行病にまんまとやられてぶっ倒れていた。そこまで高熱にはならなかったんだが、ずーっと微熱……みたいな感じで……しかもそのせいか分からないけど永遠にリンパとか関節とかが痛むし、そのせいで寝付けないし……シンプルに辛かったし、いい加減にしてほしかった。
……体調悪い時って、体調不良ごときに屈するのがあまりにも悔しくなるんだよな。だから己の体調不良に対して出てくるワードが「腹が立った」とか「いい加減にしろ」とかになってしまう。あまりに治安が不可。良くないな。

……独りとは、こうも耐え難いものだったか。