大和さんの帰りを待つ、そんな夜。
いや、寝てるだけかもしれないけど。あとは…体調悪かったりしないといいな。
はやめに帰宅出来たしと思ってぱぱっと諸々終わらせて時間に隙間が出来たから大和さんとの思い出を振り返るなどなど浸ってた。大和さんの居ない生活なんて有り得ないな、なんてしみじみとしてた。恋人の存在、偉大だなってなる。こんな風にたった一人をずっと愛し愛される、なんてことないと思ってたんだよ。それが遥か遠くの記憶のように思えて、今じゃこんなにも毎日しあわせな日々を送ってる。出会って、一夜限りだからと部屋を出て。もうノックする事のない消えるはずのドアを未練がましくも覗いて、一生懸命を振り絞ってラビチャをくれた大和さんの声に男前な言葉を残したはずなのに恥を捨ててすぐに返事して。そうしてもう一度迎えられた部屋はもう、離れることなんて考えられないオレの帰る場所になってる。奇跡のような運命だ、って噛み締める。ああ、大和さんが恋しいな。大和さん、…ミツ、って今日もいつもみたいに呼んで。そしたらオレ、大和さん!ってとびきりの笑顔になってその腕のなかに飛んでいくから。
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