俺はさ、今は良くてもいつかは隆文さんが
俺じゃない誰かを好きになって、
別れようって言われるかもしれない、
それは仕方ないって思ってた。
だってあんたは男なんて範疇外だっただろうし、
それこそ俺を見てくれたのだって奇跡だし、
みてくれだって俺より女と並んだほうが見栄えがいい。
結婚して、家庭を持って、子どもが産まれて、
……なんて人生は俺はあんたに与えてあげられない。
そうだろ？だから、仕方ないじゃん。
そう、思ってたんだけど。
あんたが馬鹿みたいに何度もずっと一緒に居たいだの、
俺だけのもんで居てだの、
俺が幸せにしてやる……だの、言うから……だから、
俺も安心していいんだって思えるようになった。
そりゃあ人の心は移り変わるもんだし
可能性がゼロとは言えないけどさ。
でも本気でそう言ってくれてるのは伝わってるし
隆文さんの言葉が嬉しくて、幸せで、救われた。
……俺が学生の頃、あの配信を見始めた時。
衝撃と、ちょっとした感動と、ときめきがあって。
俺にないものを全部持ってたあんたが
羨ましくて……憧れた。
昔からずっと、俺を救ってくれるのは
隆文さんなんだよね。
自覚なんて、本人は全くないんだろうけど。
そんな俺にとって唯一の人が今、俺の隣にいて、
温もりを感じられる距離で、色んな表情で、
俺を好きだって伝えてくれる。

そんな時間がとてつもなく愛おしくて、
夢みたいに幸せで、たまに泣きたくなる。
こんなことを言ったらまた困った顔ようなをして
抱き締めてくれるんだろうな。
…昔も今もこれからも
俺はずっとあんただけを見てるから。
それだけは覚えておいて。
好きだよ、隆文さん。