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┗666.オレンジの庭(40-44/118)

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44 :山姥切国広
2023/08/04(金) 03:02



Luna

※ 閲覧自己責任


刀を振るえなくなる病(バグ)に掛かったあの頃からどれ程時が経ったか分からない。このひと月少しで、やっと、元の部隊に戻ることが出来た。総隊長自体はとっくに退いている故、第二部隊での主な潜入調査や残党の殲滅。夜まで掛かって終えてからはそのまま夜戦部隊に合流し、単独任務による殲滅と他部隊隊員の補佐。

多分それなりに、恐らく限界を感じている。
刀を振るえるのは嬉しくてならない。その気持ちに、人の器と、バグの時に共に壊れたらしい俺自身の███が追い付かない。どうして上手くいかない。刀を持つ手が思ったように動いてくれない。疲労が勝手に蓄積する。脚が重い。███が重い。
主だった夜戦は別部隊が応戦してくれるお陰で戦果が出る。


俺自身の戦果は。



俺がしたいこととはなんだったか。主のために刀を振るうこと、歴史を、本丸を護り抜くためにこの手を動かしているのではなかったか。俺が、俺の守りたいものを守るために、この腕があるなずなのに。

振るえば振るうほど歴史が、歪みが、███が、軋んだ音を立てていく。




弱音を口に出せない代わりに、伽羅の前でぼたぼたと涙が出た。精一杯の、俺の意思表示だった。
疲労はよくない。焦りもよくない。
刀は手入れ部屋に突っ込んできた。


███がすり減る音がする。


◆◇



私信、モリアの猫刀へ

声掛けがあるとは思わなくて少し驚いた。ありがとう。
昨夜は酷く疲れていたようだ。だがそう言ってくれる刀がいるのは有り難い。暑さも相俟って気落ちしていた、もう少し気温や忙しなさも含め落ち着きたいものだ。あんた達も早く眠れるといい。事務仕事ばかりせず目を瞑れと山姥切にも伝えてくれ。



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43 :大倶利伽羅
2023/08/03(木) 21:17



Stella
……何事にも、向き合うと全力になって、頑張りすぎてしまう、……零百の、……不器用で、優しくて、……頑張り屋のあんただから。

……目覚めたら、抱き締めて、……沢山撫でる。

……今夜はゆっくり、二振りで過ごそう。


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42 :大倶利伽羅
2023/07/30(日) 18:02



Stella
……あんたが、恋しくて堪らない。

……あんたが、愛しくて堪らない。

ねむ恋しい

……あんたを、抱き締めたくて堪らない。

……あんたに、触れたくて堪らない。

……あんたに、口付けたくて堪らない。


……あんたが、欲しくて堪らない。


……幾ら伝えても、……愛し足りない。

……幾ら愛でても、……あんたが足りない。


◆◇



……せくはら談議が楽しくて眠れなくなった。
可愛すぎて困る。

……頑張れ、国広。
……大好きだ。


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41 :大倶利伽羅
2023/07/22(土) 10:05



Stella
……あんたが紡いでくれる、あんたの事に、……触れられるのが、俺は好きだ。


◆◇



……俺は、此処へ、……今日もあんたが好きだ、といった、気持ちや雰囲気的な綴り方をしがちだ。
本来、姿遊びも含めた、惚気ける場、の認識が強いからかもしれない。
……惚気け方は、未だ勉強中ではあるがな。
本来の日記としては、日々の事を綴っていくべきなのだろう。
……。
……二日坊主には、箇条書きになる残念な未来しか見えない。
某夕方の物語のように、三本立ての。
……そしてその一つは毎回、あんたへの想いが載るだろう。
……毎日、愛らしいあんたが、大好きだ。

一方で、あんたは己の近況に、想いを混じえて記してくれる。
……眠れない夜、……非番の日中、……最近、共にどう過ごしたか、といった事に触れながら、残してくれるそれは、俺にとって嬉しいものでしかない。
先の日に伝えたよう、……いい事も、……悪い事も。
当然に、いい事ばかりではないだろう。
人の身の不調、と同じよう、またはそれと連動するよう、人のこころには、波があるのだから。
加え、あんたの恋刀は酷く残念な事に、完璧ではない。
寧ろ、欠点ややらかしの多い刀だ。
寝落ちの常習である事は言うまでもなく、言葉選びや纏め方が下手という意味で口下手で、余計も多い。
不安どころか、不快にさせる事も多々。
……それでも、申し訳のない事に、……あんたを手放す気も、離れる気もない。
最善を尽くそうとしてのやらかす日々なのだから、自身、目もあてられないがな。
だからこそ、……例え、察しの悪い俺でも。
……あんたの記し綴ってくれるそれらは、……俺にとって、あんたに触れられる、歩み寄る為に考える事が出来る、嬉しいものだ。
「悪い事を聞いたら嫌な気持ちになるだろう」
「喧嘩や怒られたりはつらいだろう」

そう気遣ってくれた、優しいあんただからこそ、……一振りで抱え込んだり、溜め込んだりしてほしくない。
それらは、互いに向き合おうとした時、向き合えた時に生じるものだ。
俺は、……少しでもあんたの事が知れたら、嬉しい。
あんたの贈ってくれるそれは、……あんたが示してくれる、あんたへの道標、でもあるからな。
内容問わず、それによって手招かれているような、……傍へと呼んでくれているような、……あんた自身の想いが載った、優しいものだ。
だから、悪い事であっても、……遠慮はいらない。
互いゆっくりと、……想いを載せた、言葉を綴ろう。


……日々少しでも、……あんたのしあわせが、増えますよう。
……大好きだ、国広。


少しずつ、……記していく予定、……だった頁。【完】


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40 :山姥切国広
2023/07/21(金) 04:40



Luna

任務で疲れていたはずなのに睡魔に嫌われた。
元から眠るのは得意ではないが、最近はわりとすんなり寝付けていたんだがな。自室の外で遠くに響く鳥の鳴き声を聴きながら、抱き締められる腕の中でぼんやりと寝顔を見つめている。


眠るのは得意ではない。
だから夜戦中心にずっと任務についていたし、本丸創設時は、非番の夜は殆ど不寝番の誰かしらと言葉を交わすことも多かった。
伽羅が顕現して、同室になって、色々とあって。
恋仲ではなくとも、眠るのが下手らしいと知った伽羅は、俺と真逆の性質の癖に、眠いながらも起きて、ぼんやりと過ごす俺に付き合うようになった。早く寝ろと言いながら結局限界まで付き合って、返事がないと隣の布団を見ると、大抵伽羅が寝落ちている。
不器用ながら、優しい奴だ。


「おやすみ、が、嫌いだ」と口にした時。
少し驚かれたのか、瞬きをして此方を見ていたあの日のことを時々思い出す。
「俺が口にするのも駄目なのか」と、不思議そうに訊ねられた時、むしろあんたに言われるのが一番嫌なんだ、とは、言えなかった。
ずっとずっとむかしから、「おやすみ」はきらいだった。
『これでお終い』と、幕を下ろされる気になってしまうから。
終いになったら、もう縋ってはいけないのだと思ってしまうから。


今は、たとえ伽羅が眠ってしまっても、ぱたりと声が途絶えて寝息だけになってしまっても、『終い』を感じて、恐れることはなくなった。
むしろ遠慮なく頬を叩いて起きろと喚いて、眠くて目を擦りながら唸る寝起きの伽羅相手に、俺が眠れないから寝かしつけろだなどと大変ごうまんちきくにひろを披露するまでになっている。再三「寂しくなったら叩き起こせ」と口を酸っぱく言い付けられて躾られた結果である。

今日それをしなかったのは、こうして惚気の一端を書いて自分が御機嫌になりたかったからだ。眠れない夜も、たまには楽しくなったのだと、あんたに教えてやるために。


◆◇



だがさすがにそろそろ寝たい。
俺の毛布の声で寝かしつけられたい。起きろ、ぺちぺち。


……こんなに愛らしい叩き起こしや、愛おしい惚気から、……一時間寝過ごす不手際。
……酷く悔しい。
……瞼がいる……。

……あんた、……今日は、ゆっくり過ごせよ。



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