三日坊主
今年に入ってからというもの、どうもいかん。
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ここの帳面に書き記しゆう日もめっきり減ってしもうちょる。別に霊基に不調なんぞありゃあせんのじゃけど、どうにもこう……スッキリせんちや。
例えば朝の寝覚めが悪い。
サーヴァントになってからは勿論のこと、生前じゃって深酒をし過ぎた翌朝でもそがな事無かったんに。頭が痛いじゃとか胃が重いじゃとかそがな感じでも無うての、ただただ眠いがよ。眠うて眠うてシャッキリと目覚められん。どこぞの誰かさんみたいにズルズルと二度寝三度寝してしまいそうになる……ちゅうて話したのが昨日の昼下がり。
わしの平凡過ぎゆう訴えに、医神アスクレピオスはとっくのとうに興味を失うちょったし、ナイチンゲールはいつも通りの鉄面皮。サンソンとネモナースだけが気の毒そうな表情はしてくれちょった中で、小んまいダ・ヴィンチだけが何ぞに気付いた様にハッと目を開いた次の瞬間、にやぁ〜と妙な笑い方で言いよった。
「それは君…、“染まって”るんじゃないかなぁ?」
らぁて、いまいち何を言われちょるんかよう解らざったけんど、あいたぁ曰く「魔力干渉でよく聞く症状としては“瞳の色が変わる”とかだけど、話を聞く限り深刻な霊基障害も起きてなさそうだし放っておいてもいいんじゃないかな?」……じゃと。
いやいやいや、起きれいで困りゆうちゅうとるじゃろが。…全く、夜が明けても鶏が鳴いてもぐずぐずぐずぐずと…わしは龍馬やないがぞ。