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┗677.さいはて(191-195/224)

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195 :岡/田/以/蔵(F/G/O)
2024/10/29(火) 12:57



Diary





文月 貳拾漆日
審神者はじめました


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    あいたぁからも時々聞いちょったがよ。
    わしが貰い受けた肥前忠広やあいたぁが佩いちゅう吉行の付喪神が、わしらみたいに人の世を救う名目で使役されゆう世界があると。

    ほりゃあたいぎぃ事じゃのう、ち他人事の様にしか思うちょらざったんじゃけど、ちっくと思う所があって夏の終わり頃から始めちょった。

    刀の連中は自分達の審神者が誰かなんぞはびっとも知らん。知られる訳にはいかんきに、顔貌も解らん様な格好で、喋るがも国言葉で怪しまれたら難儀じゃき、一々筆談に付き合うて貰いゆう。本丸には長いこと居れんき基本は近侍頼みちや。
    ……一体どがな格好で審神者なんぞやりゆうか…じゃと?ほりゃあわしにはカルデアの伝手位しか無いきの。一番手軽で目晦ましが効きそうな、アサシンクラスのニトクリスに借りためじぇど様変身シーツちや。
    馬鹿にしたらいかんぜよ?わしの気配遮断と不可視の神たるめじぇど様の神性が合わさって、付喪神相手でも決してバレやぁせんきにの。

    最初の一振りには勿論吉行を選んだがじゃけど、どうにもバレそうで早々に遠ざけてしもうた。おかしい…。めじぇど様の神性どうなっちゅう?

    近侍は早めに来てくれちょった不動に任いちょったがよ。あいたぁえい。酒飲みもって日課が出来ゆう。自分の過ちが…不甲斐なさが許せんのじゃろうな。…捻くれちょって、やさぐれゆうがもほれでえいち思いゆう。あいたぁの世の拗ね方がわしには丁度えい。
    こいたぁずっと近侍で居って貰おうか……ち思うちょったに、修行で極になった途端人が変わってしもうたちや。
    めっそう立派になっちょった。
    ほりゃあもう、立派過ぎてわしの目が潰れてしまうかち思う眩しさで……。

    不動…。近侍、今までおおきにの…。
    さようなら、なまぐさな不動…。
    こんにちは、志高い立派な不動…。

    ほりゃあ、こがな風に吹っ切れゆうがが一番こいたぁの為になるに決まっちゅう。えい修行をして来れた様で何よりじゃ。本来あがぁに誇り高い刀が、仮にも神様が、いつまでも悔いちょる事に安心するらぁて……わしはしょうげに性根が曲がっちゅう。
    不動を極にさせてやれたがはまっことえかった。
    ほれだけは間違い無い。


    間違い無い……んじゃけど、やっぱりわしには眩しいき。近似は今剣か包丁藤四郎の交代制で頼んじゅう。今剣のカラッとした所がえい。包丁藤四郎も子どもらしゅうてえい。皆で仰山菓子でも食おうにゃあ。















    審神者就任二ヶ月目。
    武市の刀目当てに小判を散財しまくっちょるけんど…、今はまだ来ん方がえい気もして来ちゅう。
    本丸で一番にカンストした吉行を未だに修行に出せいで居る事や、毎月更新されゆう仕事の中で肥前が来る気配が無いのに安心しちょるのと同じちや。わしはまだちくとも心の準備が出来ちょらん…。


    先生の刀は落ちん事に今、気が付いたちや…。
    ……おかしい。わしは何を見て勘違いしてしもうたがじゃろ?




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194 :岡/田/以/蔵(F/G/O)
2024/10/28(月) 22:53



Diary



あとで書く



そがな事を言うたアホはどこのどいつじゃ?


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    後になろうが先になろうが書けんもんは書けんちいう事を知ったちや…。

    この日の事はハッキリ覚えちゅう。
    忘れるらぁて有り得ん位、この脳髄に焼き付いちゅう。
    あいたぁの癇に障る表情も、吐きくさった言葉の一欠片まで一言一句なぞれゆう……けんど。




    いや、こがな書き方しちょったら喧嘩でもした様に見えゆうか。喧嘩やない。喧嘩らぁてしちょらんのじゃけど、喧嘩よりタチの悪いもんじゃきに…。
    その表情、その言葉、あいたぁのした事言うた事、何から何まで、一から十まで、ちっくとでも思い出したが最後わしはわしで居れん様になってしまう。そがな時間やったちや…。

    おとろしい…。
    坂本龍馬。こがな髭面の大の男をあがぁな有り様にしてしまいゆう…まっことおとろしい男ぜよ…。




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193 :岡/田/以/蔵(F/G/O)
2024/10/26(土) 21:16



Diary



山猫軒



どなたもどうかお入りください
決してご遠慮はありません


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    わしはあの間抜けな猟師気取りの都会人らぁと、然程変わらん大間抜けやったか知れんちや。

    こってりと丁寧に下拵えを整えて、さぁおあがりと言わんばかりにあいたぁの前に据えられちゅう。
    ここまでお膳立てしたがは誰じゃった?

    わしじゃ。
    わし以外の誰でもない。
    紛う方無きわしのせいでわしは今大ピンチに嵌っちゅう…。



    どうしよう。どういたらえい?
    五年も連れ添うちょってまだ知らんあいたぁの顔がある。
    ランサー霊基じゃと気が大きゅうなるて何じゃそりゃ。…いや、ほうじゃ。SAITAMAの後からあいたぁいやに自信が付いたち言うか…。ほれまでも結局は押しの強い所はあったがじゃけど、妙に遠慮が無うなった様な…。

    ほうじゃ。ほうじゃ。
    何があってもわしが離れたりしやぁせん、わしがあいたぁを嫌うたりなんぞせん自信を漲らせちゅうあの目…っ!

    腹が立つ程悔しいんに、ほれが勝手な思い上がりじゃとも言うちゃれん。とうの昔に離れられん様になっちょって、嫌いになる事も出来ん様になっちょって…。なっちょるからこそ今、こがな…こがな……こがな目に遭うちょるっちゅうがに…っ!!!






    うぎぃぃぃぃ!!
    悔しい。口惜しいてならん。何とかあいたぁにギャフンち言わせちゃりたいんに、先からギャフンギャフンとやり込められゆうがはわしばかり…。
    頭が回らん。
    碌に物も考えられやあせん。
    体が言う事を聞かん。


    龍馬。龍馬。龍馬。龍馬!龍馬!!
    覚えちょれよ龍馬ぁ!!!




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192 :岡/田/以/蔵(F/G/O)
2024/10/19(土) 18:04



Diary



双六ゲーム



わしんくのマスター(女)が
……パパになるじゃと!?


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    パパっぷりをテストされゆうおかしな双六、とやらにわしらの知らん所で巻き込まれちょった事は後から知ったけんど、あの新所長やら呼ばれゆう肥えた御仁はしょうえい隠れ家を読んで字の如く隠し持っちょったらしいのう。

    ……羨ましい。
    わしも隠れ家欲しいちや。

    まぁ、そがなもんがあった所で隠れてする事もそうそう無いし、龍馬は煙に巻けてもお竜の鼻は誤魔化せん…。

    けんどやっぱり欲しゅうなるろ?
    隠れ家。
    秘密基地。
    自分だけの特別な場所…。

    どういてじゃろう、無性に武市の声が聞きとうなって来たちや。三人で悪戯しちょった頃が懐かしゅうてならん。今更三人で…ち言うても新兵衛とお竜があぶれてしまうがはいかんき二人も混ぜちゃらんとの。
    カルデアで五人で出来ゆう悪戯を考えんとならんにゃあ。




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191 :岡/田/以/蔵(F/G/O)
2024/10/14(月) 14:18



Diary



斯クの如キ



爲に問ふ中華の道を學ぶ者
幾人の雄猛ぞ 寧馨を得たる


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    麒麟児、ちゅう言葉があるのう。
    歴史に名を残す偉人で麒麟児ち言うたら、巷では専ら高杉の事を指すらしいけんど、わしの感覚じゃとちっくと違う。

    わしにとっての麒麟や麒麟児はずっと、ずーっとあいたぁの事を指しちょった。
    旧くは唐国の詩歌に。晋の頃とも宋の頃とも言われる程古い古い頃からある言葉。
    【寧馨】 斯くの如き

    龍馬をして“この様な者こそが”と期待を掛けて呼ばわれゆうがを、わしはぎっちり間近で見ちょったきに。
    武市もしみじみ言うちょった。
    龍馬はわしらとは違う。凡夫凡百に埋もれさせてはならんちの。

    頭が“龍”で、体が“馬”の、神獣麒麟。
    カルデア風に言うなら幻想種。

    急峻な霊峰を軽々と跳ね、雷雲を纏い、嵐を呼ぶ神獣が如き子。麒麟児。斯くの如き子。寧馨児。

    あいたぁは生まれた時から“特別”で。“違う子”で。
    思えばわしが剣の技より才にばかり拘っちょったがも、後から磨いて身に付ける技量やない、生まれもった才覚であいたぁに並びたかったからかも知れん。
    わしはあいたぁを独りにしとうはなかった。
    孤高なんぞ一等似合わん泣きみそやったきに。
    ……らぁて、わし程度が気張らいでもあいたぁは独りぼっちになったりせざったけんど。




    わしの“特別”。

    いつかの時に神獣麒麟を象った瓶の酒と根付を贈ったけんど、その辺きちんと話せちょったかまでは憶えちょらん。下手に話した所で「特別視されちょったあいたぁの事が羨ましいばっかりに、自分にも天賦の才があるんじゃと笠に着ちょりました」みたいな黒歴史の告解にしかならんきの…。
    あいたぁはそがな風には受け取らんじゃろうし、そう聞こえたとしてもわしを嗤うたりはせんじゃろけど…やっぱり、あの頃のわしの気持ちは正しく伝わって欲しいち思うきに。




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