渋い
審神者日記 その二
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大阪城を掘っちゅう。
まさかあの太閤の城にこがぁな地下迷宮があったとはのう…。わしらで言う所のチェピ路城みたいなもんなんじゃろか?
わしんくの極はまだまだ数少ない。
短刀が漸う六振り揃うた以外は刀種も様々。合わせて二部隊分も顕現出来ちょらん刀も多いき89階以降はしょうげに厳しかったちや。御守り持たせちょっても危なっかしいき、転送手形に頼ってしもうた事もあったけんど……甲州金はあいたぁの財布からちょろまかしちょいたき問題無いろう。
ほれより問題ながは鬼丸と白山の来なさっぷりちや。流石に渋すぎやぁせんがか?カルデアの英霊召喚よりしっぶしぶぜよ。
粟田口の連中に頭を下げて鬼丸を追うがは堪忍して貰うたけんど、せめて白山くらいは呼んじゃりたいち思うて散々周ったんに…。目的が白山よりも皆の習合に移り変わる頃に漸うひと振り来てくれて、思わず大声出してしまう所やったちや。
「──来っっっ!!!……………ちゃぁ(小声)…」
あんまりひせくったき、「来た」の“た”を噛んでしもうたやいか。側に控えてくれちょった今剣が「何て?」ちゅう顔してこっち見ちょった辺り、バッチリ聞かれてしもうたがじゃろうなぁ…。
謎のめじぇど布の鳴き声が「ちゃあ」になる所やったがよ。