ようやっと槍の龍馬の宝具強化が来た。

連射性能が上がったがはまっことえかったにゃあ。Arts全体宝具のくせして、まっことよわよわのよw……








マスターに見付かってしこたま怒られたちや。

『性能批判、ダメ！絶対！』じゃと！？喧しわっ！どればぁ怒られようがわしゃ言うきの。そもそも槍のあいたぁの宝具があがに弱ぁてえい筈無いろうが！
ライダーのお竜が1回こっきりの奥の手宝具じゃった理由がアレで、その軛も外れた上に天逆鉾とのW宝具が適った特例中の特例じゃっちゅうがに、お出しされた威力があの有り様で一体どこの誰が納得するち思いゆうがよっ！？


お　か　し　い　じゃ　ろ　！！　！！



槍のお竜は元を辿ればカルデア所属のサーヴァント連中の中でも一、二を争うほど神秘が濃いあの、アレ……アレじゃろうが！こがなへっぽこ強化如きで間に合う様なもんやないちや。もっと寄越せ。いっそ乗っちゅうだけの龍馬らぁて放っぽいて、もっとお竜を強うせえ！

サーヴァント全　召　喚。

阿呆じゃ。
わしのマスターは正真正銘、しょうまっこと阿呆じゃち思いゆう。
正直縁の繋がった全てのサーヴァントを召喚せしめた所で、大した意味も効果も無いどころか、霊基グラフとの接続が上手ういかん様になってしもうた連中の分のダメージが倍増するだけな気もせんでもない…。

こればっかりは仕方ない事じゃち思うけんど、一緒に過ごしとうて喚んだ連中が正真正銘“影法師”としてしか関われんっちゅうがはまっこと寂しいもんじゃきに。

そろそろ特異点の特定が間近じゃち噂のあるルーラーのオーディールコールも…恙無く終えられたらえいんじゃけどのう…。

辛いもんは辛い。



いかんのう。これが「好かん」ちゅう感情にならん様にしちょかんと、しょうげにサーヴァントとしての務めに障りが出かねんがよ。
幸いマスターも事情は把握しちゅうきに、イベ鯖じゃっちゅう理由だけでわしを編成に組み込まん様にしてくれゆうんは助かっちゅう。
取り敢えず走るだけ走って、貰えるもん貰うたらとっととおさらばしちょくかの。

武市に新兵衛…しょうげに来んがか？
ほれでも座に居る事は確かじゃき、いつかその内また会いたいのう。

我ながら犬の様じゃと思わん訳ではないけんど…。
あいたぁが呼ぶ声がするとつい駆け付けてしまいゆう。

世の中には好き合う者同士、駆け引きの一つとして“焦らす”ちゅうやり方もあるらしいけんど、会いたい、話したい、傍に居って欲しいと自分を呼ばう連れ合いの声に何の応えも返さず辛抱出来ゆう人間がおるかち思うと不思議でならんちや。

ほれはご馳走を目の前に置かれて“待て”をさせられちゅう様なもんやないが？秒で飛び付きとうならんがか？そがなん、わしはよう我慢出来んがよ。すぐにも食い付いてしまいゆう。今回は不覚にも涎垂らして寝こけちゅう最中に呼ばれたき、ちくとも気付けざった。平時じゃと一遍寝入ったら朝まで目が覚めんわしじゃきに、偶々、まっこと偶々目が覚めたがはこれぞ九死に一生…。


自分ではこがぁに懐き倒しちょるつもりでおるんじゃけどの。

めっそう青白い顔したあいたぁが部屋を訪ねて来た時に、訳も解らんまま煙に巻く様に口から出まかせ言うてしもうたけんど…。あれはしょうげに当たらずとも遠からず、な話やったかも知れんちや。

文久二年　三月二十四日
坂本龍馬が脱藩した日


この時期になるとどうにも気分が優れん様になる。のうが悪うて敵んがよ。置いて行かれた、何も知らされざった、蚊帳の外に出された気分が身の裡にぐるぐると渦巻いて…。何遍あいたぁに八つ当たりじみた事をしてしもうたか知れんけんど、今年はとうとうあいたぁの霊基に障りが出たらしい。

「そいたぁわしの“呪い”のせいじゃ」と咄嗟に嘯いてしもうたわしの軽口は、ひょっとしたら嘘から出た実になるか知れん。




あいたぁは二度とわしを独りにせん。
置いて行ったりしやぁせん、と心の底から信じちゅうけども…。ほんのコンマ数％だろうとわしの中に疑う心や恐れる心がある限り、いつまでもこの日を好きにはなれんじゃろう。
そんな気鬱を抱えたこの時期のわしが、少なからずあいたぁに影響しちゅう可能性は捨てきれんじゃろうしなぁ…、この時期の不調はまぁ、生前に撒いた種とでも思うて諦めて貰うしか無いんじゃろうな。