>> 55ヶ月記念。

　確保。……直前の一日に､アタシのメンタルがめちゃくちゃでアンタに心配をかけてしまった。きちんと反省しないといけないわ、はあ。

Twinkle Star.

>> きらきら。

　同じ流星を見たの。頬を滑り落ちる涙みたいに、地平に垂直に落ちていく光。それを見て息を呑むのも、お互いの顔を見合わせるのも殆ど同時。あれだけ寒い冷たいと二人で唸っていた空気が、あの一瞬だけその冷たさを失っていた。アンタと共に過ごした時間は積み重なって最早遡りきれない程だけど、アタシ、きっとあの瞬間を何時までも覚えている。真ん丸に見開いた瞳も、少しだけ赤くなった鼻先も、同じ流星を見られたことを実感した後の、柔らかな声色も。
　アンタがね、アタシと同じように喜んでくれたのも嬉しかったの。アタシと同じ気持ちでいてくれていることが痛いほど伝わって、アンタの愛情をひしひしと感じた。……本当に、特別な夜をありがとう。


>>

　アンタに、この先ずっと覚えてると思う、って言われてびっくりしたわ。同じことをまさに今記しているところだったから。──ああ、本当に、アタシと同じ気持ちなのね。

>> 54ヶ月記念｡

　何年経っても、何度冬を迎えても、アンタが好きよ。二人で初めて過ごした冬も、新しいことを初めて二人で夢中になった冬も、色々なことの狭間で擦り減ってそれでも二人で乗り越えた冬も、一年目と同じことをして愛を確かめ合った冬も。いつだって、アンタを愛していたわ。この先もずっと愛してる。


>>

　もしかして、今日が記念日だと意識してくれてるのかしら、って予感はあったの。でも、実際にどうかは分からなくて……だからこうやって、祝ってくれることがなによりも嬉しい。好きよ、レオナ。