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┗728.a rootless grass(16-20/43)

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20 :フ/ァ/ウ/ス/ト(m/h/y/k)
2024/05/03(金) 01:49

五月


芽吹きの季節は冬に抑制された分活気に溢れていているようで、賑やかな精霊や人間たちに翻弄されるまま過ぎていく。年中お祭りが大好きな連中からすれば、どんな季節だろうと各々口実を見つけて騒ぐことも容易いんだろうが、僕には少し眩しい。

賢者の世界では、この時期に五月病という病が流行るそうだ。病という名こそついているが、医者の出番かと言えばそういうものでもなく。倦怠感だったりやる気が出なかったり、ようはこころの疲れ。もともと季節の変わり目で体調を崩しやすいことに加えて、新たな環境へ身を投じる機会が多いためにそれらを感じる人間が多いらしい。ひと月も経てば確かに多少は慣れてきた頃だろうし、気の緩んだ一瞬で疲労がどっと来るのもまぁ必然だろうね。

魔法使いならシュガーを食べたり、マナエリアを訪れたりして自分で調子を整えることもできるが、人間にはそういう明確な対処法はないから余計に苦労することだろう。たとえば纏まった休日があったとして、観光地へ羽を伸ばしに行けば同じ目論見の人間たちで溢れているのもまた必然で。……そう考えてみると、僕たちより余程短い人生だと言うのに難儀なものだ。だからこそその分身勝手になるのかもしれないが、それはそれ。

そんな話を聞かせてくれた賢者も、最近新しい環境…どころか全く違う世界へ飛び込んだうちのひとり。そんな厄介な病を吹き飛ばしてやれるかは分からないが、話の御礼に何か甘いもの……ひとまず、言葉の代わりに労いと励ましのこころを篭めたシュガーでも食べてもらおうか。あまり腹を満たしすぎても本命の美味しいスイーツが食べられなくなってしまうだろうから、ほんの数粒の煌めきを。


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19 :堀/川/国/広
2024/04/27(土) 15:54


現世のはなし

先日、兄弟に付き合ってもらって映画館へ行ってきました。僕らの本分とはかけ離れているから、迷ったんだけど……やっぱりあの地でしかもあれが登場するなんて聞いたら、ね。そんなわけで、兄弟に後押しされるかたちでお願いして主さんにも快諾してもらいました。

ネタバレ有✮

あんなにも厳重に守られていたはずの刀剣を転がしたり抜いて打ち合ったり、という容赦の無さにはなんというか…ヒヤヒヤ?ソワソワ?落ち着かない心地でした。勿論刀として使ってもらえるのは有難いことだけど、……あれはフィクションだからこそ、だよね。本来なら、たとえそれほど有名でない人の作だとしても、打ち合うどころか素手で触ることすら難しいんじゃないかな。

それはそれとして。

色んな作品であの人の面影を追うことはできるけど、この世界線の土方さんも素敵な方でした。何よりあの台詞を兼さんに聴かせたい。僕も何度だって聴きたい。僕らの兼さんが素晴らしいってこと、あの一瞬に詰まってたんじゃないかな。ああどうしよう、兼さん。映画館で見届けて欲しいけど、泣いちゃうかな
あと、直接的な殺傷能力はなくとも武器である以上、取り扱いには気を付けようと改めて胸に刻みました。なんとなく察してはいたけど、あの距離で本当に大丈夫だったの…?


兄弟もそれなりに楽しんでくれたみたいで、久しぶりに充実した非番を過ごすことができました。これから夏に向かっていくのも楽しみではあるけど、暑さに負けてしまっても困るし、過ごしやすいうちにまた兄弟を外に連れ出してみようかな。


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18 :鶴/丸/国/永
2024/04/24(水) 20:04


ことのは

帳面を開けずにいた間、本棚にも満足に目を通せなかったりもしたわけだが……改めて、誰かのことばに触れることのありがたみを感じている。
勿論それらは俺に向けられる言葉ではないが、誰かを想うあたたかな気持ちや日々の楽しさが綴られる言葉たちには彩りを分け与えられる心地になれる。…なんてことを言ったら疲れているのか?なんて妙なものを見る目で言われそうだよな!まぁらしくないってのは承知の上だ。たまには俺だってせんちめんたるになったりもするのさ、なぁんてな。

さて!そろそろ夕餉の片付けも終わる頃だ。生憎今夜は月見酒とはいかないが、誰か捕まえて一杯付き合ってもらうとしよう。


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17 :ネ/ロ・タ/ー/ナ/ー(m/h/y/k)
2024/04/21(日) 15:39

燻るもの


何やってもうまくいかねぇ時期ってのはあるもので。多分俺たちにとって、今が何度目かのそれ。

俺は遠慮させてもらったけど、賢者さんと先生がきちんと話し合って今後の予定を立ててたのは知ってる。ふたりが気張りすぎないように、かつ巻き込まれないように差入れを持っていったのは俺だから。諸々調整していざ明日は出発、ってときに届いたあの手紙は……まぁよく燃やされなかったな、と思う。

突発的な予定の変更に反発こそすれ、断れない相手だなんて聞かされちゃどうしようもねぇよ。多分賢者さんのためだろうけど、呪ってやろうか、なんて冗談めかして呟いた先生の目は割とマジだった。あれほんとに冗談だったのかな、……いや俺は何も見てない。見てません。

まぁでも分かるよ、賢者さんも先生も頑張ってたもんな。特に賢者さんなんて他の国の魔法使いのこともあるから、先生絡み以外の作戦会議もあっただろうし、中央のお偉いさんに呼ばれて出ていくのも何度か見掛けた。そういう献身を無碍にされちゃたまんないよな。絶対認めねぇけどあれで先生って優しいしさ。……ちょっとくらい呪ってもいいんじゃねぇか?賢者さんにバレなきゃいけんだろ。


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16 :鶴/丸/国/永
2024/04/19(金) 17:25


ひとひら

いやぁ驚くほど久方ぶりになってしまったな。各本丸、元気に花札は捲ってるかい。俺はぼちぼちだ。

月に一度かそれ以上は慌てて筆をとったりとらなかったりしていたんだが、これまた驚くほどに言葉が出ないもんで。そうこうしているうちに夏が過ぎ秋も冬も越え、桜もとうに散ってしまった。幾度となく身を任せてきた移ろいだが、やはり儚いものだな。人の子の一生は短い、きっと俺たちより更にあっという間に感じるんだろうな。

さて、帳面に埃を被せている間にどんな日々を過ごしてきたか。色々あったような無かったような…なんて、さっきも似たようなことを書いてしまったな。芸がない…。とはいえ何を書いたものか。この半年ほどを振り返ってみれば出逢いもあれば別れもあり、予想外の驚きや心を動かす出来事もまぁそれなりにあったと言えるだろう。

……何も伝わらんな…。あー、そうそう。相変わらず細々としょうもないことを綴るばかりだろうが、それなりに帳面を埋めていこうと思う。改めてよろしく頼むぜ!

追伸

長らくうっかりに気付ずにいたようだ、すまん…!
こっそり指摘してくれたきみ、助かったぜ。それから心配を掛けてしまって悪かったな。きみも息災にしていただろうか。馬に蹴られちゃ堪らないんでこの辺にしておくが、感謝は伝えさせてくれよ。ありがとうな!




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