任務は無事成功。
出陣中、ふと加州に目をやったら冴えない顔をしていたから何かあったのかと聞いてみたら、どうやら爪紅が欠けてしまったらしい。
なんでも気に入りのものを塗ったばかりだったらしく(俺には違いが分からん)気が削がれただの何だの。宥めているうちあっという間に
待ってろよ遡行軍!なんて殺る気増し増しで索敵を始めたのがまあ彼奴らしいところではあるんだが。
見目なんて手入れ部屋に入るなりすれば元通りになるし、その程度で戦闘に障りがある訳でもない。それほど気にするものなんだろうか、と内心首を傾げつつ見送っていれば、俺たちの会話を聞いていたらしい光坊が寄ってきた。
俺の装束についている毛玉やら鎖やらが損なわれたらどう感じる?と問われて素直に考える、というか過去の記憶を辿る。斬られたり引っ掛けたりでよくあることだし、すぐに直るし惜しいものじゃあない。……が、いつも身に纏うそれらが奏でる音は歪になるし、ふと無意識に手を当てれば違和感が過ぎる。なるほど、確かに支障はなくともそれなりに落ち着かない気持ちにはなるな。全く同じではないだろうが、加州の気持ちも少しだけ分かった…ような気がする。
直接的な支障はなくとも、こころというのはそれなりの影響を受けるもの。ひとというのは実に厄介で面白いな!
帰還してから加州にはうまい大福を持っていってやった。気味悪がってたが、たまには爺らしく若いのを労ってやってもいいだろう。素直に可愛がられておけ。
今日のおあそび
ことのはたんご 第510回 9/10
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あまりにも酷い。絞り込まれても欠片も浮かばなかったぞ!?