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┗1089.SSスレッド(272-290/290)

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290 :俺だ
2012/02/07(火) 21:19:25

挿入できるよ+.(・∀・).+★ e29.mobi

(Win/Firefox, ID:sJyiHbAw0)
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289 :わかりません
2012/01/31(火) 20:46:35

ぬいた(´-ω-)☆ 64n.co

(Win/Firefox, ID:etNv6M3m0)
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288 :はぐれ拳士不純系・紅蓮編5
2010/04/12(月) 22:06:32


橋の下。

川べりに腰を下ろし、言音は脇に紙束を放った。
マヤは、言音の視線の先で川面をぱちゃぱちゃ小枝で叩いて遊んでいる。

「あーああ…」

重い溜め息をつきながら、言音は視線を紙束に向けた。

ケツを拭く紙ならば幾分役に立つかもしれないそれは、忌々しい汚い字が殴り書かれているために今はそれ以下の価値しかなくなっている。

これは、あの何も考えてないオッサンが手書きしたギルドの広告貼り紙だった。
そんなもの、なんなら爽やかに川に流してしまいたくなるが、そうもいかない。
正式な依頼だからだ。

制作し、要請してきたのはオッサンだが、金の支払いは村長からだ。
なぜかわからないが、村長はオッサンのギルドに意外なくらい注力している。

はっきり言って理解しかねるが、とにかくマトモに仕事をこなさないとロクに儲けがない仕組みになっている。
システムはこうだ。

まず、前金は来週一週間の夕飯。
そして、儲けの大部分を占める後金は出来高制になっており、ギルドに依頼が来るたびに加算される。

つまりは、夕飯をカタに一文も入らないかもしれない雑用を押しつけられたのだ。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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287 :はぐれ拳士不純系・紅蓮編4
2010/04/02(金) 14:36:03

首筋から背中、脇にかけて、じんわりと冷えたイヤな汗をかきながら、言音はそろそろ潮時かと周囲に目を配った。
何気ない様子を装って、マヤを回収して場所を変えるのだ。

ノルマは消化しなくてはならないが、一カ所に留まるよりは危険性が減るだろう。

「んっ…」

背中を伸ばすようにしておもむろに立ち上がり、同時にマヤの位置を確認する。

そのまま、マッサージのように首など回しながらこちらに怪しむ視線を向けてくる主婦達と眼を合わせないように歩き出し、速度を変えずマヤの手を取って広場を出る。


それから、広場から見えない位置まで歩いてから…言音は弾かれるように走り出し、その場を後にした。




不審者が見えなくなり、怪訝な顔の主婦連が壁面に貼られた質の悪い紙を覗き込む。

そこには、なにやらひたすら読み辛い歪んだ横書きの字らしき文句が並び、見出しの最上段に殴り書かれたようにでかでかと一言。

『ギルド・おれのりょ団』


特段言葉を発さず、主婦三人が揃って首を傾げた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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286 :はぐれ拳士不純系・紅蓮編3
2010/04/01(木) 21:22:46

日が少し傾いて。


言音の赤らんで腫れぼったい眼が少し落ち着いてから、二人は広場にいた。

右手に持っているのは、のりだ。

これを、左手に持った紙の束の裏面に刷毛で塗り、広場の壁面に、おもむろに貼る。



無許可で。



正直、ビクビクものだ。
許可を取ろうにもどこに取ればいいのかわからないのだが、苦情がくれば普通に警邏に捕まるだろう。
なんというか、普段生命の危機もあるようなレッドゾーンに身を置いていて、何故こんな街中で軽犯罪を犯して内臓の具合が悪くならなければならないのか。
考えれば考えるほど、言音は世界の不思議を感じていた。

マヤも言音と同じくポスター貼りをしている。
ただ、言音と違ってあまり犯罪的な意識がないせいか、なんだか楽しげでリズミカルだ。
楽しげだからよいという訳では全くないのだが、楽しんでいるせいでなんだか注意しづらいようではある。

どちらかというと、マヤよりなんだかビクビクしている言音のほうが危ない。
事実、言音は少し前からひそひそという話し声と視線を背中に感じていた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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285 :はぐれ拳士不純系(仮)紅蓮編2
2010/03/28(日) 12:58:51

アラセマ軍駐屯地の入り口を背に、うなだれて歩く言音を待っていたのは幼女だった。

「おいちゃん。」

うなだれた視線の先にちょうど幼女の見上げた顔がくる位置で立ち止まり、言音が応える。

「…マヤ。」

動き少なに自分を見返してくる言音に少し首を傾げ、マヤと呼ばれた幼女が続ける。

「ご用事、どうだったん?」

問いに、言音は即答せず、  しばらくマヤを見返し続けた。

そして、少しの後、空を見上げる。

「なんていうか…」

幼女が頷く。

「いきなり…死ぬほど罵倒された…」

幼女が眉を潜める。


「おいちゃん、泣いてるの?」


言音は答えず、マヤには見えないように空を見上げ続けた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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284 :はぐれ拳士不純系(仮)紅蓮編
2010/03/27(土) 15:29:08

「帰れ、こんクズが。」

言音は、思わず口を開けた。

「この忙しい時に、手前等みてえなクソ丸出しのチンピラの相手なんざイチイチやってらんねえんだよ。

毎回毎回無愛想で萌えるウチの受付嬢が丁寧に蔑みサービスしてくれると思うんじゃねェぞ。

ヒマな時に時間潰すくれえには役立つが普段ただただ邪魔以外の何者でもねェんだよ(唾吐き)。」

言音は、口を開けたまま何も言わず少し俯いた。

「その5gも無ェ脳で理解できたら、とっとと回れ右して出てけゴミ虫。

普段ならゴミ虫が俺にテメエの臭ェケツなんか向けたら手前の姉も妹もグチャグチャになるまでファックしても許さねェところだが、手前のケツより臭ェ口を遠ざけるために今回だけは許可してやる。
出てったら70年はその犬のクソより気に食わねェツラ見せんじゃねェぞ。
見せたら手足縛って♀ゴブリンの巣に婿入りさせてやるからな。
わかったら消えろアナル野郎。」

言音は黙ってうなずき、背中を丸めてカウンターをあとにした。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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283 :今頃申し訳ない
2010/03/26(金) 17:49:14

はぐれ拳士不純系
第二話・紅蓮編

今までのあらすじ

環の国リーン・ナウアから甘ったるい考えでランドリートに流れてきた環人、金言音。
まるで上京する田舎者が如く、流されただけなのに根拠もなくちっちゃく希望なんて抱いていた言音だったが、初っ端から全力で関わり合いになりたくないツレができたり、なし崩しで割に合わない仕事を受けさせられてボロカスになったり、行く末に早々に暗雲が立ち込め始める。

これはさっさと報酬を頂いてケツまくって故郷(くに)に帰るべきかなんて考えている最中、ダメ押しのように
「現物支給」
 の一言で村長から恐ろしくいらない事務所という名の掘っ建て小屋を押し付けられ、素寒貧な言音は強制的に村に駐留することになってしまった。

書いてる俺ももうコイツ借金でもなんでもして帰るべきなんじゃないかと思っているいつの間にかシリーズ、第二弾。

ちなみに、螺顔編は出ません。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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282 :アノーレ中盤まで進んだ軍師だが。(下)
2010/01/14(木) 18:54:00

そうだ。私には彼らが、彼らには私が必要だったんじゃないか。
アノーレ攻略に必要なのは協調性と忍耐力。
たかが4~5回失敗したくらいで別れるべきじゃなかったんだ。

謝ろう。謝ってまたパーティーに入れてもらおう。
私は安易だった自分を恥じ、謝罪の言葉を打ち込み始めた。

――打ち込みながら、私は彼らと共に歩んだ日々を思い出していた。

補助とか頭にないから、虎に阻まれてガレー遺跡に入ることすら出来なかったのはいい思い出だ。

…野営地では私が行動選択できなかった途端に見張りに見つかったっけ。

……大草原では隠服を着ろと言ったのに、何故即死した?

………と言うかソロで残り200まで削れるのになんで5連敗もしたのさ?

気付けば私はブラウザのバックボタンを連打していた。

さて、課金するか。


※このお話はフィクションです。

(ez/W52P, ID:YilQf5HxO)
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281 :アノーレ中盤まで進んだ軍師だが。(中)
2010/01/14(木) 18:51:56

でも、ひとつ先のフラグから募集みたいなのはちょいちょい見つかるのな。
そこで私は考えた。自分でフラグを進めることが出来ればパーティーも見つけやすくなるはず、と。
私はソロでボスを倒す作戦を練り始めた。

正直、作戦立案には自信があったし、スキル構成だって完璧だと思っていた。
でもダメだった。どうしてもボスのHPが200ほど削り切れずに残ってしまうんだ。
ソロの壁がこんなに厚いとは思わなかった。

何か方法はないかと頭を捻る中、思い出したのは別れた彼らのことだった。
彼らが居れば200くらいのダメージ不足で悩むことはなかった。それが事実だった。

私は彼らのページへ跳んでみた。
アイテム欄に「~の肉」がやたらと溜まっていた。私が抜けてから先に進めていない。
彼らもまた困っているようだった。

(ez/W52P, ID:YilQf5HxO)
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280 :アノーレ中盤まで進んだ軍師だが。(上)
2010/01/14(木) 18:48:36

アノーレ中盤まで進んだ軍師だが。

ここまで順調とは言えないものの何とかシナリオを進めてきた。
しかし、最近パメンの放置が原因で5連敗を喫してしまった。
彼らとは長い付き合いではあったが、最早やる気を失って惰性で着いてきているだけの彼らと進むのは限界だった。
私は意を決してパーティーを抜け、ソロになることにしたんだ。

なんという解放感。
進む方向も、鍛えるスキルも指示する必要はない。
更新直前に、未対応のパメンに合わせてスキルを変更する必要もない。
ソロの旅がこんなに楽とは思わなかった。

だが、逃げるために私はパーティーを抜けたのではない。全てはアノーレを攻略するためだ。

早々にフラグが合うパーティーを探し始めたんだが、これがなかなか見つからないわけ。
「アノーレメインのフラグは合わせないと無理」
話に聞いてはいたが、実際にやってみると厳しさが身に沁みる。

(ez/W52P, ID:YilQf5HxO)
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279 :大灯台4
2009/12/12(土) 15:07:40

久々に>>130>>131>>132の続きを書きます。


「あっ、人が倒れてます!」
「ガーゴイルに襲われたようだな…。おい!大丈夫か!?」

その2人の冒険者…、小柄な少女と逞しそうな男の人は私に駆け寄ると、

「これは……。シャロン、ヒールで治療出来るか?」
「はい、この程度の怪我なら」

私の背中の怪我に少女は両手をあてる。
ポワァアと温もりを感じることおよそ数分、私の背中は完全に元通りになった。

「有難うございます」

礼を言うと少女は「えへへ、何か照れます」と恥ずかしそうに笑った。

「俺はアーク、この娘はシャロン、そしてコイツは柴犬のブンタ。もし良ければ一緒に最上階まで行かないか? さっきみたいに襲われたら危ない」

アーク達と一緒なら心強い。
私は頷き、一緒に行く事にした。


つづく


…次はいつ書くか分からないので、自分の書きたい方は遠慮せず書いちゃって下さい。

(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
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277 :匿名
2009/11/06(金) 18:20:09

─ハラマセ高校屋上

眼鏡っ娘「あ、あのさっ…」

男子「…何?」

眼鏡「こ、これあげる…」

男子「…これ…もしかして…弁当?」

眼鏡「ちょ、ちょっと今朝作り過ぎちゃたから、あ、あんたにあげるわっ!
べ、べつにあんたが好きとか、そーゆーんじゃ無いんだから…す、捨てるの勿体無いし…と、とにかくあげるっ!」

男子「お、俺だって別にお前の事なんか…まぁくれるっつーなら、喰ってやるし」



貧乳特化「ピー、ガッ…スネーク、そちらの様子はどう?」

巨乳特化「こちらスネーク…現在、屋上給水塔裏よ…ターゲットは10m先、2人共ベンチに座っているわ。2人の距離はそうね…およそ1m位かしら…」

貧「了解。もう少し近づけたいわね。引き続き監視お願い。こちらは次の作戦に入るわ」


男子「んぐっ!」

眼鏡「〇君、どうしたの?」


巨「あっ!まずいわ!彼、喉詰まらせたみたい!あぁ…眼鏡チャン、水筒持ってきてないわっ!」

(ez/W53H, ID:IVC4UaNqO)
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276 :匿名
2009/11/06(金) 18:18:45

貧「…ったく、あのバカほんとしょうがないわねっ!巨乳チャン!グランドから水筒投げるから、眼鏡チャンに渡して!」

巨「えっ!?いくらなんでも無理でしょ?」

貧「いっくわよー!エアーーグレイブ!!うおりゃぁーー!」

巨「うわっ!術式に乗せて来るなんてっ!あっ!ヤバいっ!」

男子「ぐはぁ!」

巨「あっちゃー」

眼鏡「きゃー!だ、大丈夫?〇君!?しっかりしてー!〇君〇君…」

───

貧「あはは…そういや、そんな事もあったわねぇ…」 

眼鏡「あんたはあの頃から人の恋路、邪魔してくれたわよね」

貧「あれは貴女が水筒忘れたからでしょ?それにあれはもっと仲良くなって貰いたくてやったのよ。友情よ友情!」

眼鏡「黙れ!背中叩いて介抱すれば済んだのよっ…そしたら今頃は〇君と幸せに暮らしてたのに…うぅぅ」


炉り特化「皆さん昔から仲良しだったんですね♪」

巨「そうなのよ~あの頃は楽しかったわ~」

眼鏡「私はぜんっぜん楽しくなかったわよっ!」

(ez/W53H, ID:IVC4UaNqO)
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275 :エピローグ24
2009/06/04(木) 11:53:38

何らかの一縷の望みを託した『元からこういう家』という可能性は儚く打ち砕かれた。

マヤ「マヤ、あれよめるよー
ギルド、のりょ…あとはわかんない。」
俺「…そうだな。
のりょ、だな。
読めてるぞ。
偉いな。」
マヤ「えへへー」

その、のりょ、が微妙に深い問題だ。

とりあえず、ギルドは良いとする。
なんとなく、数日前に寝る前にオッサンと村長がそんな話をしていたような記憶が微かにあるし。

だが、あの、のりょは何なのか。

のりょ団、なのか。
俺のりょ、団なのか。
俺のりょ団、でひとまとめなのか。
とりあえず、俺の、りょ団…の可能性は低いと思う。
そう区切った場合、りょ団、とは、旅団のことになるのだろう。
だが、まさか『旅』の字が書けなくてひらがなで書くことはないだろう。
ましてや旅の字も書けない人間がギルドを立ち上げるなんて。
まさかそんな。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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274 :エピローグ23
2009/06/03(水) 21:55:16

マヤの後ろで一人首を捻っている間に

マヤ「ついたよー」

目的地に到着してしまった。

俺「…」

作りは、他の住宅と変わりない家だ。
むしろ、他の住宅より小さい。
まあ、子供二人ならそれでも問題無いかもしれないが…なにか妙な物が見える。

その住宅の入り口付近、ひさしのあたりにでかでかと、看板…だろうか。
多分。
字か模様か判然としないが、字なら多分看板だ。

『ギルド 俺のりょ団』

看板だったとしても、意味が今ひとつ分からないが…俺はマヤに聞いてみた。

俺「マヤ」
マヤ「なに?」
俺「マヤの家は、昔からこうなのか?」
マヤ「ちがうよー?
ひげのおっちゃんがつけたんだよー」
俺「…そうか」

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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273 :エピローグ22
2009/06/03(水) 21:40:36

マヤ「?」

マヤが、疑うことのない目で首を傾げる。

俺「…う…」

…だめだ。
下手に村長を引き合いに出してしまった以上、断れそうにない。
俺はかくりと首を落とし、マヤに答えた。

俺「…あ、あー
わかった。
行くか…」
マヤ「うんー」



ぽてぽてと集落の中央通りを行くマヤの後について、村長宅から村の奥に入っていく。
やはり村は農作業に追われているらしく、住居周辺に人の姿はあまり見られない。

俺「…どこに行くんだ?」
マヤ「マヤとにいちゃんのおうちだよー」

眉を潜める。

俺(…マヤの家?
マヤの家に、オッサンと村長?)

意味が分からない。
オッサンがいるなら、村長はなるべくマヤの家には近づけないような気がするのだが、それが全員揃ってマヤの家にいる。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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272 :エピローグ21
2009/06/03(水) 21:17:05

俺「…どうかしたのか?」

なんとはなしにごまかして、マヤに用件を話すよう促す。
マヤは、あっと気づいたように頷いて答えた。

マヤ「ひげのおっちゃんが、おいちゃんをよんでこいって。」
俺「…オッサンが?」

オッサンの用事なんてどうせロクでもないだろうから行きたくないのだが、お使いに寄越されたマヤに無駄足を踏ませるような真似も気が引ける。

なにかいい理由はないかと模索し

俺「…ああ…
俺、村長のじっちゃんにお仕事のお礼受け取りにいかなきゃなんねんだけどな。」
マヤ「じっちゃん?」
俺「うん。
マヤからお願いされたお仕事、終わらせたからな。」

村長をダシに断ってみる。
集落を出る前に村長とだけは会って金を受け取るつもりだったのは本当だ。
嘘は言っていない。

マヤ「じっちゃん、ひげのおっちゃんといっしょだよ。」
俺「…なにぃ?」

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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[闇レクへ][設定]
WHOCARES.JP
130 :大灯台
2009/04/04(土) 22:36:49

私は薄暗い大灯台の内部を歩いていた。

ガタッ

(…!)

後方から物音が聞こえた。
振り返り音が聞こえた方を目を凝らしてよく見る。
そこには石像に仮の命を宿したモンスター、ガーゴイルが一体居た。
ガーゴイルは赤い瞳でこちらを見据えながら、静かに佇んでいる。

(一体だけなら余裕だ)

私は敵を倒すべく、腰の剣を抜いて、

バキボキッ!

何かが砕ける音を間近で聞いた。

「がぁあっ…!?」

背中に走る衝撃と共に、私の身体が5mほど前方へ吹っ飛ぶ。
床に転がった私が見たのは、もう一体のガーゴイル。

(…っ、二体……!?)

前方の敵に気を取られていて、気付かなかった。

二体のガーゴイルはドシンドシンとこちらに迫ってくる。

(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
131 :大灯台2
2009/04/04(土) 22:38:20

(…やばい)

私は立ち上がろうと足に力を込めた。
が、背中に激痛が走り、呻き声とともに床に倒れる。
さっきの一撃で背中の骨が数本砕けたようだ。

ドシン…ドシン…ドシン…

逃げる術が無い私には、ガーゴイルの足音が死へのカウントダウンに聞こえた。

…ドシン…ドシン

だんだん迫ってきていた足音が止んだ。

顔を上げた私が見たものは、腕を振り上げている2体のガーゴイル。
ガーゴイルがその拳を振り下ろせば私の頭蓋骨は砕け、一瞬で屍に変わるだろう。
死を覚悟した私は目を閉じた。

(………………………あれ?)

しかし、いつまで経ってもガーゴイルの拳が襲いかかってこない。
ゆっくりと瞼を開くと、そこには…

「ワフッ」

一匹の柴犬がお座りしていた。


…取り敢えずここまでです。
いつか続き書きますが、いつになるか解らないので、小説投下する方はこの後に気にせず投下して下さい。

(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
132 :匿名
2009/04/05(日) 11:12:23

柴犬の後ろには、首が半ば取れかけている二体のガーゴイルが地に伏していた。
(柴犬に助けられるとは…情けない…)
「ワンッワンッ」
(こいつは心配してくれてるのかな…?)
「ワンッワンッ」
(…こいつに賭けてみるか)
「お前…誰か人を連れてきてくれないか?」
「ワンッ」
そう言って、柴犬は階段を降りていった。どうやら伝わったようだ。

しばらくして、2人の冒険者と、先程の柴犬が走ってきた。

(i/P01A, ID:VTxqJ/YCO)