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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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七海と楓はメカ之助の身体をよじ登り、コクピットに乗り込んだ。 コクピットでは佐奈が操縦、公一がペダルを漕いで動力を作り、2人きりでまかなっていた。 「おう、来たか七海!楓!あいつ何なんや?もう滅茶苦茶やで!」 ディスプレイにはメカ之助の目がとらえたザウルスの映像が映っている。 巨大な肉食恐竜は鋼鉄の牙をむき出しにして、こちらを睨みつけていた。 「あいつ動物園から逃げ出した機械の恐竜!でも七海ちゃんとあたしが来たからもう大丈夫。安心して!」 「あなたが安心してって言う時は、絶対信用できないけど・・・」と佐奈。 「ブヒャ~!」 豚之助の悲鳴。その丸々肉付いた右腕に、ザウルスが鋭い牙を突き立てていた。 「まずいっ、腕を噛み千切られる!」と佐奈。 「じゃあこっちも食べちゃえ!」 奇想天外な作戦を発案したのは楓。 「生じゃ食べられなく無い?焼けばいいかも。」 七海は炎魔法を唱えた。 「スパイラルフレアー!」 するとメカ之助は口から炎を吐いた。 「ブヒ~~!!」 ザウルスは炎に晒され真っ黒焦げとなる。 「今だ!」 「焼けっぱちブヒ!」 メカ之助はザウルスの身体に喰らい付いた。 そしてむしゃむしゃと喰らい、日が落ちる頃には、ザウルスは機械の頭部と骨を残しメカ之助の胃袋に消えていた。 これでオチコボレンジャーの勝ち星は9、残り1つを残すのみ。 ―――――――――――――――――――――― 会議室にて、天堂茂はコーヒーをすする。 今や3人の首席がやられ、他の首席たちも恐竜騒動で逃げ出してしまった。 「笑えるな。」 すると突然、稲妻がすぐ近くに落ちたような轟音とともに窓が割れ、巨大な鉄の塊が室内に突っ込んで来た。 「わぁ!」 円盤だ。 SF映画のUFOのような銀の円盤が開口し、中から白い戦士が降り立った。キラキラと光り輝いて居る。 「誰だ?」 白い戦士はピポパポと機械音を鳴らした。 「ポンパドーデス、解読しろ。」 「ポンパドールです。解読はちょろい。」 ポンパドーデスが駆け寄り、パソコンにてこの音声を解読する。 「我は――宇宙クラスの首席であり――唯一の生徒である――ビッグ・タキオンだ――とのことです。」 「宇宙クラス?なんだそれは。戦隊学園のクラスなのか?」 「限られた人しか入学できないという第10のクラスですね。」 するとビッグ・タキオンは、天堂茂でも聞き取れる人間の言葉でこう言った。 「オチコボレンジャー、出色だね。戦-1の最後の相手はこのビッグ・タキオンが努めよう。」 つづく
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