アマゾン
スレ一覧
┗
193.『戦隊学園』制作スタジオ
┗編集
名前
E-Mail
メッセージ [
絵文字
]
早朝、七海は公一と共に自分の寮に向かった。 公一について来て貰ったのは、ひとりじゃ少々気まずいからである。 楓に一言「ごめんね」と言えば、万事解決だ。 全て元通り。 その筈だった。 「七海、なんかおかしい。殺気に満ちている。いつもはこんなことあらへんで。」 物々しい空気だった。 人だかりができていた。そしてそこにある筈のものが無かった。 「嘘。」 女子寮・南棟はぽっかりと消えていた。 跡地には黄色い規制線が張られ、周りを取り囲む生徒たちは不安、焦燥、恐怖、虚無に満ちた顔をしている。 「楓、佐奈!」 人混みをかき分け、その場所に近付こうとする。だが怒号を上げる生徒に突き飛ばされ倒れた。 「痛!」 視界が逆様になった。 すると灰色の空に、銀色のUFOがキラリと光るのが見えた。 「あれは・・・」 「七海さん、ひっくり返ってる場合じゃないよ。」 起き上がると佐奈の姿があった。 「佐奈ぁ!無事だったんだ!!」 七海は佐奈を抱きしめた。 「うちは夜半からラボに行ってたから無事だった。」 「佐奈、どうなってるんや。女子寮が消えたのは一体・・・」公一が尋ねる。 佐奈はかなりの早口で言った。 「わかると思うけど、すっごくヤバい状況。タキオンジャーが女子寮を消し去った。宣戦布告の音声を解読できたのは多分うちくらいだけど奴等がUFOで吸い込んだのは建物だけじゃない、戦-1の勝ち星もなの。つまりオチコボレンジャーの持つ9ptsが奪われた。奴等は学校を乗っ取るつもり。何か質問ある?」 わからないことだらけだ。 だがたった1つだけ。七海は最も気になっていたことだけを訊いた。 「楓はどこ?」 「わからない。」
文字色
黒
赤
緑
黄緑
黄
紫
薄紫
ピンク
ディープピンク
青
水色
ゲラフィブルー
肉
オレンジ
レモン
金
銀
とうめい
編集パス
[
管理事務所
]
WHOCARES.JP