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250.ネット小説相談所・二
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ショートストーリー 心の奥を覗かせて 「てでぇまー」 彼が、帰って来た。 顔はちょっと怖いけど、小さい時はいつも遊んでくれて、いつも美味しいご飯を用意してくれた、無愛想だけどとても優しい彼。 「お、お帰りなさい……」 私は生まれつき声が小さいから、こうやって抱きついてアピールするんです。小さい頃は、彼も私を抱きしめてキスをしてくれたのですが……最近は、そう言う事も無くなりました。 それどころか…… 「おう、ただいま」 「あっ……」 また、上に行っちゃった……。 どうして? どうして上に行っちゃうの?あの頃みたいに、抱きしめてただいまのキスはもうしてくれないの? 何でだろう……、もしかして、嫌いになっちゃったの? 「……」 「ご飯の用意出来たよー」 あ、お母さんの声だ。 でも、彼は降りてこない……。 どうしちゃったの?何で……、降りて来てくれないの?一緒にご飯を食べるのも、嫌になっちゃったの? 「ちょっと、ご飯出来てるよ!?」 「ごめんなさい……ごめんなさい……」 行かなきゃ。 きっと、彼は一人で苦しんでるんだ。 誰にも分からないように、誰にも迷惑をかけないように、一人で全部抱え込んで、泣いてるんだ。 「あ、あの……」 「……なんだよ」 あぁ、やっぱり泣いてた。 「何だよいきなり、慰めようってのか?」 「あぅ……は、はい……。その───」 「消えろッ、慰めなんざいらねぇよッ」 「……っ」 どうして、そんなこと言うの? 「ご主人様……どうして、ずっと一人で泣いてるの?」 どうして、誰にも言ってくれないの? ───私(飼い猫)じゃ、ダメなの?
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