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446 :げらっち
2025/02/06(木) 11:16:58
26 自縛の紐
第4シーズン開幕回。
第4シーズンはミステリの質がハイレベルな回がそろっており、著しく評価の低い回が1話も無いように思う。
今回は久々のオーソドックスな対決回となっており、傑作の1つと言える。
唯一の「肉体派」で憎らしさの光る犯人との対決ムードは、独特で飽きさせない。
被害者のキャラもオーソドックスながら上手く立っており、犯人vs被害者(と遺族)vsコロンボの構図が、お手本と言えるほど上手くできていたと思う。
犯人と被害者の格闘シーンというのも珍しい。肉体派の犯人だからこそできたことだろう。
また、被害者が簡単には殺されず、一時的ではあるが反転攻勢に出たというのも極めて珍しい。
コーヒーをぶっかけることで一矢報い(熱そう!)、コロンボに手掛かりを遺した。このようにタダでは死ななかった犠牲者といえば、他には、ダイイングメッセージが本格的に採用された『死者のメッセージ』のエドモンドくらいである。
コーヒーメーカーを持った状態の被害者を強引に襲ってしまう犯人は、結構脳筋である。
そういえば今回は被害者夫婦がそろって犯人に飲み物をぶっかけている。
今回は珍しくコロンボが犯人に対し素で怒っている。
『溶ける糸』、『殺人処方箋』、『死者の身代金』での怒りは犯人をハメるためだったのに対し、今回は怒りのシーンが無くとも成り立つには成り立つ。
だが夫人と犯人のレストランでの対決があったからこそ、犯人に対し怒るコロンボに感情移入できた。
ミステリ面も冴えている。
今回の2つのメイントリックは靴と電話によるものだが、コロンボが靴から砂を出す描写や家族と電話する描写で、さりげなく伏線を貼っているのが素晴らしかった。
気になる点は2つのみ。
まずはルイス・レイシーを探すシーンが、あまりにも長い尺稼ぎシーンだということ。
全カットしても問題無いし、本当に時間調整だったのだろう。
もう1つは肝心な点。
ラストの「決まり手」が論理的過ぎて、いまいちスッキリしないのだ…
対決色がかなり濃い作品だけに、これは致命的。
この論理がややこしく、「成立する」「成立しない」とファン間でも意見が分かれる。
ラストがもう少し明瞭だったなら、これは名作中の名作になれたかもしれない。
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447 :げらっち
2025/02/06(木) 11:25:46
自縛の紐のラストの論理。
まず靴紐から、ジーン氏は誰かに殺されたものと証明。では誰が殺したか。
第三者(誰?)が最後にジーン氏を見た時は背広だったが、マイロはジーン氏が運動着に着替えたことを知っていた。マイロ=犯人。という論理。
だがもし電話が本物だったならこの論理は成立しない。
しかし、電話はアリバイ工作だったと既に証明されているので、成り立つには成り立つ。
難しいしスッキリしない…
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