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91.マリルイ学園CGR
 ┗2-8

2 :げらっち
2020/07/15(水) 23:02:04

第1話

「私と契約してCGRの一員になってよ。」


知らないお姉さんが私の前に仁王立ちしてそう言っていた。
「ねえ。」
何この人。年甲斐もなく全身フリフリのフリルなんか着て、ちょっと変。そこ車道の真ん中だし。
「きみだよ、きみきみ。」
独り言?それとも私に話しかけてるの?私、下校中なんだけど…
「そこの君!!無視するのはよしなサイダー!!」
「は、はいっ!?(⊃ Д)⊃≡゚ ゚」変なおねーさんに肩をつかまれて、私は遂に返事をしてしまった。すごい勢いでつかまれたのでやや後ろのめりになり、ランドセルの蓋がパカっと開いた。
「反応カワユス(笑) そう、君こそがCGR5人目の戦士です!!」
「はぃいいい!?」肩をつかまれガクガクと揺らされたので、ランドセルから教科書やノートが飛び出し地面に散乱した。次の台詞が無ければ、私は防犯ブザーの紐を引いていただろう。

「雑誌に載れますよ。」


CGR…
ニコ☆プチやキューーガルに並ぶ新しい小中学生向けのファッション誌だろうか?
そう言えば最近クラスのマリナちゃんが雑誌にスカウトされてたっけ。マリナちゃんたらクラスの人気者になってたな。
ま、自分で言うのもなんだけど?私は他の子より…可愛いほうだし
もし私が雑誌に載れるとしたら…!
これはチャンスっっ✨

そんな軽い気持ちで、私はお姉さんの運転するリムジンに乗ってしまった。だがすぐに後悔することになる。
バタン!
「え、ちょ(_▫ □▫/) 」
私が乗った瞬間窓にブラインドが下ろされ、車内は完全に真っ暗になった。そして壁を挟んだ運転席からお姉さんの怒声が聞こえたのだった。
「行くぜえええええ!!」
リムジンが急発車すると私はシートに埋まってしまい、リムジンが急に曲がると私はつんのめって空中を3回もでんぐり返ししてしまった。つまるところ、絶叫コースターより恐ろしかったのである。

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3 :げらっち
2020/07/15(水) 23:02:40

「着きましたよ…」

ハッ
どうやら私はあの後車内で気絶してしまったらしく、周りは真っ暗だった。未だに胸が苦しい。あれ?動けない…

スルッ
「あれ」
私は目隠しをほどかれて初めて、自分が車内から移動していたことに気付いた。そして自分の体を見ると……
「なにこれええええええ!!!」
椅子にぐるぐる巻きで縛られていた。これでは苦しいわけだ。
周りを見渡すとさっきのお姉さんに加え、4人の女子が私を取り囲んでいた。

「この子が5人目ですか?」
「へー。可愛いじゃんw」
「どんなこなのかな?きになる」
「それなwwwwwww」
顔をじろじろ見られながら何かひそひそ話されるとちょっち恥ずかしい。自分の顔は見れないが、多分私の顔は今真っ赤…
その一方で、私の中に少しずつ冷静さも戻ってきた。きっと周りにいるのはモデルの先輩たち。これは面接か何かに違いない。変わった面接だな…

「それじゃあ自己紹介してみて下さい(笑)」と、お姉さん。
「え…」
この状態でやるのか。
私は緊張で足をブラブラさせながら、ものの5秒程度で言うべきことをさらっと頭の中でまとめた。授業での発表と同じだ、ゆっくり丁寧に、言いたいことを3つにまとめて、自分の一番言いたいことだけを強調する…

「私は猫野瑠々、小学6年生です。友達からはルルちゃんって言われてます。えーと、趣味は読書、特技は一輪車と速読です!よろしくお願いします!!」

わかってはいたのに最後はかなり早口になってしまった。私の悪いクセ…
そして縛られているのを忘れて深々とお辞儀をしてしまった結果、私の胸は強く締め付けられ苦しかった。
加えて、一番の特技である「お絵描き」を言い忘れた……最悪…

しかし
パチパチパチパチ
皆が拍手してくれたのだった。私はずっと止めていた呼吸を再開した。
「へー、ルルちゃんって言うんだ!私は潤だよ、よろしくね(`・ω・´)」
「僕はキーと言います。仲良くしましょう(❁´ω`❁)」
「私はタレ。よろしくぴよ」
「うちはりんご!よろぴくーww」
私は適当に頷いていたが、一気に言われたので全然覚えられない。然し受け入れてくれたのは事実のようだ。緊張が解けると思ったらそうでも無い。不安が込み上げてきた。
私、これで本当にモデルになったの?これから何をするんだろう…

タレ「雪華司令官!この子が5人目の戦士なん?」
え、司令官?編集長じゃなくて…?
そして今何と…戦士!?
雪華「そうです。ルルにはCGR、コミュニティガールズレンジャーの一員として戦ってもらいます!!」

ルル「えええええええええええええええええええええええええええ!?」
私はまた縄の存在を忘れており、立ち上がろうとしてバランスを崩し椅子ごと横にひっくり返った。

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4 :げらっち
2020/07/15(水) 23:03:16

きっとこれは変わった特撮雑誌か何かだ…
ルルは不安に思いながらも先輩たちとチャリンコで並走していた。みんな随分とスピードが速く、付いて行くのに精いっぱいだ。
何故こんなことになったのかと言うと…

 ルル「戦士ってどういうことですか!?」
 雪華「まあまあ、落ち着きなさい。この4人はCGRの戦士です。世界では女子同士がいじめあっています。でも、私たちは違います。私たちはキズナパワーを持っており、その力で戦うことが出来ます。また、私たちの使命は、キャスストーンという石を集めることが使命です。キャスストーンを7つ集めれば、キズナパワーを世界中の女子に届けることが出来るのです。でも、キャスストーンを狙っている悪人もいるので、キャスストーンを守るのがCGRの使命です。」
 ルル「(よくわかんない…)」
 雪華「1つ目のキャスストーンは、私が小説大会の残念賞として先日ゲットしました。1つ目のキャスストーンの輝きに、次のキャスストーンの在処が示されています。」
 ルル「ほえー」
 キー「早速出動ですぅ!」

…というわけだ。

一行はチャリンコで町はずれの林に到着した。チャリンコを乗り捨て歩く。
タレ「初の実戦たのしみwwww」
りんご「5人そろうまでは訓練しとけって言われてたからねー(;・∀・)」
キー「訓練は大切ですよー❀.(*´ω`*)❀.」
潤「もぐもぐ。ポテチ美味しい~」
ルル「…」
ルルは無言で4人の半歩後ろをついて行った。訓練…?そんなに過酷な撮影になるのだろうか。アクションもやる系のモデル?運動はあんまり得意じゃない。既に枝をポキポキ踏みながら歩いていたため、足の裏が痛い…
りんご「見っけた!あれじゃない?www」
タレ「おお、まさしくあれがきゃすすとーん(てきとー)」
キー「木の洞に嵌ってますねえ」
目の前にそびえたつ大木、キーが細長い指で石をほじくり出した。綺麗な煌めき…
その時だった。

「キノキノ~!!」
ルル「わわっ!?」
ルルはオーバーなほどに驚いて尻もちをついてしまった。
足元に何かいる。そいつは一見キノコのようだったが、顔が付いており、しかもその顔が妙に凛々しい太眉だった。
き、気味が悪い…
「オイラはキノコ怪人、超ウルトラハイパーグレートキングキノボー!」
そいつはキーキー声でそう喋った。こんなに小さくて滑稽なのにキングなのか…ルルは何故かちょっと笑いそうになり顔が引きつった。
「石頭ずつき~~!」
!!
キノコがこちらをめがけて弧を描いて飛んで来た。やばい。腰が抜けて動けない…!

バキッ
「ギノ~~!!!」
タレのキックがクリーンヒット、キノコは数メートル吹き飛ばされて草むらの中に消えた。
タレ「おい大丈夫かしっかりしろ」
ルル「あ、ありがとうございます💦」
りんご「今回はうちらだけでやるからルルちゃんは下がってなーww」
潤「最初は先輩たちの戦い方を見るのも大事!(`・ω・´)」
キー「それじゃあ行きましょう( •̀ω•́ )✧ 」

4人はルルの前に歩み出て、スマホのような端末を取り出して目の前にかざした。4人は色違いの同じ機種を使っているようだ。そして4人で声を合わせこう叫んだ。
「コミュニティアプリ起動!」
りんご「電気の使者!ガールズイエロー!」
潤「水の覇者!ガールズブルー!」
タレ「草の猛者!ガールズグリーン!」
キー「風の賢者!ガールズピンク!」

4人「コミュニティガールズレンジャー!!!!」

本日は驚くことずくめだが、ルルは今度こそ本当に愕然としてしまった。
何しろ目の前で4人が、幼稚園の頃TVで見たようなヒーローに変身したのだから。

「ぶんれつキッノコ~~♪」
名乗りが終わるのを待っていたように、草むらから大量のキノコが飛び出した。
タレ「頭数だけふやしてもむだだね!ははは」
キー「春嵐!」
キノボー「うわああああ」
キーが宙を指でなぞるとピンク色の風のようなものが現れ、大量のキノコは四散した。
りんご「潤、コンビネーションだ!さんだー!ww」
潤「あいよー。すぷらっしゅ!」
キノボー「あべべべべべべべ」
大量に撒かれた水に雷が感電し、キノコは猛烈に痺れた。そして本体を除くすべての分身が消滅した。
タレ「これでとどめ!生えろ草!」
キノボー「くさ?笑笑そんなものが何に・・・」
ズバーッ
キノコは地面から突如生えた巨大な蔦に吹き飛ばされ、空の彼方に飛んで行った。それはまるでアニメで見る悪役のようにきらりと光って消えた。

タレ「お星さまになったぉ☆」

ルルはもう一度気を失った。

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5 :げらっち
2020/07/15(水) 23:04:31

~こちらメンズスターアジト~

「今日もゲラプチーノがうまいなあ。」
富士山の上空に浮かぶこの場所で寛ぐのはメンズスター日本支部部長、ゲラッチその人である。

「おい!いつまでのんびりしていやがる!起きろ!町をぶっ壊しに行く時間だぞ!」
そこに入って来たのはメンズスター幹部クロボー師。黒いスーツをきっちり着こなし黒いシルクハットをかぶっている。

「そうですよ叔父貴ィ!そろそろCGRの連中の動きも気になりますし…」
もう一人、彼も幹部の迅という男。いかつい風貌で体の半分を機械化しているようだ。

「なあに問題ない。CGRは最後の1人を見つけるまでは動けん。そうとも雪華、あの女は優柔不断なのだし。あはっはっは…」
部長はソファから立ち上がり高笑いした。その時、後ろの富士山を一望できる窓が割れ、何かが飛び込んできた。

ゴガッ!
ゲラッチ「はが!」
キノボー「た・だ・い・までずぅ~」
クロボー師「てめえはキノボー!何だもう帰って来やがったのか?偵察してきますって意気込んでたのは何だったのォ!?リップサービス?」
今やズタボロのキノボーが逆様の状態でゲラッチを押し潰している奇妙な状態になっていた。
キノボー「ほ、報告します…CGRは今日も快調、5人目のメンバーが見つかったようでっす…ガクッ」
迅「あんだってえ!?こりゃ潰しに行くしかないっすねえ叔父貴!」
ゲラッチ「いーからキノボー、私の頭の上から早く降りろ!!!」


場所を戻し、こちらCGR…

雪華「あなたはCGR5人目の戦士にして最も重要なエレメントを操る、炎の勇者ガールズレッドとなるのです。」

ルルは小一時間スマホのかざし方を練習させられているのだった。
いや、変身の仕方を、だった。
「コミュニティアプリ起動!」
何度もそう叫び、スマホをかざす。そして変身のポーズを取る。
しかしどうしてもアプリは「起動」されず、何度やっても変身できない。
この動作、はっきり言ってスクワットの10倍は疲れる。
しかしもう100回はやった。休憩もナシで。
疲労ももう限界…

りんご「ちゃうよーwwもっと腰を低く、素早くーwww」
キー「一向に上達しませんね…( ´ ཫ ` )」
タレ「これいつまでかかんの?わるいけどかえらせてもらうよ私。明日ライブあるので。」
潤「zzz…」

…先輩たちはなんかうざい。
外野でがやがや言ってるだけじゃん。他人事だと思って。
「コミュニティアプリ起動!」

雪華「ポーズも大切だけど、それより大切なのは心、キズナパワーを高めることですよ。」

そんなのわかってる。わかってるよっ
「コミュニティアプリ…」
「…」

雪華「…あれ、ルルちゃんどうしましたか?」
ルル「もうやりたくない。」
雪華「え?」
ルル「もうこんなのヤダ!!」
ルルはスマホを目いっぱい床に叩きつけた。

キー「きゃあ!」
りんご「ちょっとー!それ大事な変身アイテムだよー!」
雪華「そうですよ。あなたには、ガールズレッドとして戦う義務があるのです。あなたには、素質があります。」
ルル「…私じゃなくてもいいじゃないですか。素質なんてありません。私はここを辞めさせてもらいます。」
雪華「…」

ルルは建物を後にした。
部屋には傷ついたスマホが置き去りになっていた。

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6 :げらっち
2020/07/15(水) 23:05:13

ルルはCGRの基地を背にして道を歩いていた。田舎道だ。
しかしさっき見たことのある電車が通り過ぎて行った。線路に沿って歩けば駅に出る。そうすれば家に帰れるはず…
日も暮れかかり、ルルは今日1日の出来事を何とか忘れようと試みた。
だが忘れられない。

その時。

爆音。

振り返ると、黒煙が立ち上がっている。
「あっちはCGRの…」
ルルは走った。

建物は火に包まれていた。
「あはっはっは!我ら3人が出向けばCGR壊滅など容易い!この2つのキャスストーンは貰っておこう…」
中から知らない男の高笑いが聞こえる。
ルルは恐る恐る建物の中を覗いた。するとそこには、雪華司令とCGRの4人が縛り上げられ、男3人に囲まれていた。ルルはつい「あっ…」と声を漏らしてしまった。
「生き残りが居たか!」
怒声と共にルルの隠れていた壁が粉砕し、声の主が目の前に姿を現した。

何という奇抜な格好だろう。その男は色とりどりでちぐはぐな服装、デカいメガネのようなものをかけていた。
「お前がCGR5人目の戦士だな。私はメンズスター日本支部部長、ゲラッチ。以後よろしく。」
ルル「…」ルルは立ったまま動けなくなった。
潤「ルルちゃん、逃げてー!」
ゲラッチ「ほう、お前はルルという名前なのか。どうだ?ルル、私の仲間にならないか?」
ルル「へ」
ゲラッチ「我がゲラッチ王国の一員となって私を崇めて暮らすのならば命だけは助けてやろう。その証に、このゴスロリ服を着るのだ。」
ルル「いいやー!」
ゲラッチ「断るというのか?それならば…チート級スパイラルレーザー!」
光線がルルをかすめ、服の一部が焼け落ちた。
キー「馬鹿な…光線はスパイラルしないはず…:(´◦ω◦`):」
ルルは光線を避けながら、ゲラッチの手元を見た。ゲラッチは腕を回転させながら銃を放つことで光線がスパイラルするように見せかけていたのである!何というイカサマ。
だがその光線の弾幕を受け、ルルの服はボロボロになっていた。
ゲラッチ「さあルル!このゴスロリ服を着ろ!」

クロボー師「やれやれ、ゲラッチの幼女愛好癖が出ちまったなw」
迅「これだから叔父貴は…」
こちら2人組はCGRのメンバーたちを取り囲んでいた。
クロボー師「よし、こっちはこっちで片付けちまうか。」
迅「了解っす!ヴェハハハハハハハ!!」
クロボー師は小型の銃、迅は大きな二刀流の刃を取り出した。
タレ「うっわ!こいつらマジやん!たすけて~~!!」
雪華「…!」

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7 :げらっち
2020/07/15(水) 23:05:45

その時、ルルの心に火のようなものが付いた。
あの時私を守ってくれたみんな。歓迎してくれたみんな。
そしてルルは、足元にあのスマホが落ちているのを見つけた。

ゲラッチ「どうした、降参かい?私の仲間になるならたっぷり優しくしてやるがね。」
ルル「…うるさい。お前の仲間になんか、ならない!」
ルルはスマホを拾い上げた。

「コミュニティアプリ起動!」
起動できるのは最初からわかっていた。スマホのひび割れた画面が光り、ルルの中に湧き出した炎のようなものが次第に大きくなるのを感じた。そしてそれはオーラとなって全身をまとい、肌が熱いものに包まれた。気が付いた時には、ルルは赤色の戦士に変身していた。
「炎の勇者、ガールズレッド!」

ゲラッチ「な… って、このいきなり耳の中で響き出したテーマ曲みたいのは何!?まさか空耳?」
ルル「喰らえ悪者、スパイラルフレアー!!」
今度は本当にスパイラルしている炎がゲラッチをぶっ飛ばし、CGRのメンバーを拘束していた縄を焼き切った。
潤「よくもきつーく縛ってくれたなー!ビッグウェーブ!」
束縛の解けた潤の起こした大波によってクロボー師と迅は吹き飛ばされ、基地の炎は鎮火した。
りんご「助かったー!」
タレ「サンキュールル!今こそ5人の力を合わせるぞ!」
ルル「はいっ!」

りんご「電気の使者!ガールズイエロー!」
潤「水の覇者!ガールズブルー!」
タレ「草の猛者!ガールズグリーン!」
キー「風の賢者!ガールズピンク!」
ルル「炎の勇者!ガールズレッド!」

5人「コミュニティガールズレンジャー!!!!!」

どっかーん
せっかく消火したのに5人の背後で爆炎が上がった。
ルル「何ですか…これ。ヒーロー特有のエフェクト?」
雪華「違います。私が仕掛けたんです。かっこいいでしょ?(笑)」
りんご「ちょい!」
潤「wwww」
タレ「草」
ルル「いいからあの悪人たちをぶっ倒しちゃいましょう(⌒‐⌒)」ルルは吹き飛ばされてぶつくさ言ってる3人組を思いっきり指さした。仮面を被ってはいるが笑顔なのがわかるほどの憎悪を振りまいて。

ゲラッチ「くっ…お前案外Sだったのか…そゆとこも萌えr」
クロボー師「ここでやられたら悪役の神様に笑われちまうぜ。茸野郎!」
キノボー「はいはーい!」
あのキノコ野郎が飛来した。今度は羽が生えている。
タレ「まだいきてやがったのかあいつ。」

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8 :げらっち
2020/07/15(水) 23:06:22

クロボー師「さあやっちまえ、パタキノボー!CGRをブッコワース!」
キノボー「お任せください、今度はしくじりませんよ笑笑」
羽の生えたキノコ野郎は、さらに頭の上に爆弾まで括り付けていた。
キノボー「こいつを投下して奴ら全員まとめてやっつけちゃいます!そうしたら僕をメンズスターの幹部にしてくださいね!」
ゲラッチ「当たり前だ。さっさとやってこい。」
キノボーが目を輝かせCGRをめがけ飛んだ後、ゲラッチは小声でこう呟いた。
ゲラッチ「馬鹿め。お前ごとドカン!だ。私に抜かりはない。まったくもってチート級…」

タレ「きのこがとんできやがったじょ。」
キー「まずいです、爆弾を所持している模様ですぅぅ!」
ルル「いいんですよ!それを逆に利用しちゃいましょう。私に作戦があります✨」
ヒソヒソ…
りんご「うわー、きみ案外ワルだねーww」
何か作戦があるようだ。そうとも知らず飛来するキノコ。

ルル「行きますよ!」
タレ「おけ!リーフブロック!」
巨大な葉っぱが現れ、キノコは勢い余って衝突し落下してきた。
潤「ウォーターキャッチ!」
空中に水の塊のようなものが現れ、キノコはそこに墜落した。
ゲラッチ「ゲッ!爆弾の火が消されたか…?」
キー「さあお返しですっ!ウィンドレシーブ!」
りんご「びりびりトース!」
キーの起こした風によりキノコは再び空中に投げ出され、りんごの出した電気でさらに高くまで打ち上げられた。そしてルルの元へと落下する。

ルル「喰らえ、ファイヤースマッシュですううううううううう!!」

炎をまとった渾身のスマッシュがキノコを吹っ飛ばし、同時に爆弾を再着火させた。

迅「げっ、叔父貴、キノボーこっちに帰ってきますよ」
ゲラッチ「ダニィ!?」
キノボー「た・だ・い・までずぅ~♡」
ドッカーーーーン!!!
ゲラッチ「ぐわーーーーーーーー」
クロボー師「ウボワァ~」
4人は跡形もなく吹っ飛んだ!と思われた。

ルル「あれ、生きてる…?」

迅「服がボロボロになっちまったぜ。ったく舐めたことしてくれるじゃねーか、」
幹部3人はピンピンしていた。
キノボー「僕は体もボロボロですぅー泣」
ゲラッチ「この私に敗北はない…誰の責任だ?」
クロボー師「いっせーの…」
「せ!!!!」
ゲラッチ、クロボー師、迅の3人がキノボー、キノボーはクロボー師を指さしていた。
ゲラッチ「キノボー、負けたのはお前のせいだ!我々は撤退する!バイバーイ!」
キノボー「ええええー!!ひどいです・・・」
幹部3人は瞬間移動のような技を使って消えた。

キー「勝った…みたいですね。」
りんご「ヤッターwwww」
雪華「ルル、お疲れさま。あなたのおかげでキャスストーンを奪われずに済みました。これこそがキズナパワーです。」
ルル「はい…!」
ルルは変身を解除し、雪華と抱き合った。ちょっと照れ臭かった。


一方アジトに敗走した3人…
ゲラッチ「ひー、疲れた。風呂入って寝よ。」
迅「叔父貴、今夕飯作りますぜ。」

「おい!!!君たち!!!」

クロボー師「なんだ?」
ゲラッチ「本部からの通信だ!お前ら、頭を下げろ!」
幹部3人は深々と頭を下げた。
ゲラッチ「リッチヅノー様だ!!」
スクリーンが下りたが、そこにはSOUND ONLYの文字が表示されるのみで、顔は映らなかった。そして声が流れ始めた。

リッチヅノーの声「君たち、失敗続きだね…w一体僕たちの目的は何だと思っているんだい?ww」
ゲラッチ「え」
ゲラッチは顔を上げ、2人と顔を見合せた。
ゲラッチ「ゲラッチ王国の建国…」
クロボー師「日本の街をブッコワース…」
迅「鯛茶漬け食べたい…」
リッチヅノーの声「まったく…君たちは揃いも揃って、頭の悪い無能な連中ばかりだね!w ひゃははははは!!」
スクリーンから稲妻が走り、幹部3人はその一撃で倒れた。
ゲラッチ「リッチヅノー様…お許しを…ガクッ」

後日談
ルル「…ところで、雑誌に載れるって話は…」
雪華「載ってるでしょ。ホラ週刊誌に。」
ルル「仮面の5人組、悪人を撃退…?ってこれ、顔うつってないじゃん!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚」

つづく✨

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