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91.マリルイ学園CGR
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372 :げらっち
2020/08/10(月) 00:17:23

第7話

夏休み真っ盛り。
ルルはりんごの家で宿題を教わっていた。
ルル「せーーんぱーーい、素因数分解ってどうやるんですかね…」
りんご「知らんwww」
タレ「おい!この前習ったやろ。」
りんご「じゃあどうやるか教えてw」
タレ「∑('∨'💧)ギクッ忘れた。」
りんご「知ってたw」
ルル「真面目に教えて下さい(⌒‐⌒)他の人に頼みましょ…潤先輩?」
ルルが見渡すとそこには食べかけのポテチが置いてあった。
りんご「潤パイセンは新作ゲーム買いに行ったよーww」

「買った!」
潤は炎天下の下、ようやく行列から解放された。
「はひー、やっと買えたぜ。tomorrow after nightmare!ハナマル6から久しぶりの続編だぜwあれ、続編なんだっけ…?まあいいやかき氷でも喰って帰るw(`・ω・´)」
しかしあまりの暑さに数分と経たずにへばってしまう。
「ちょっとここらで休もう…」
潤は木陰のベンチに腰掛け冷たい牛乳を飲むと、先ほど買ったばかりのソフトを3DSに挿入し起動した。


その時、ただでさえ夏の日差しで眩しい空がひときわ白く光った。
上空から一筋の光が差し、軍服を着た獅子のような男が下りてきた。
潤「ん?おじさん誰?w」
するとその男は潤の手からゲーム機を奪い取った。
潤「あっちょっと!」
「クソゲー!クソゲー!」
男は3DSを反対方向に思い切り折り曲げた。3DSはバキっと音を立て真っ二つに割れた。
潤「ちょっと何すんのさあああああああ!!」
男は涙目の潤に新しいゲーム機を押し付けた。

「拝め!メリルイは神ゲーだ!!」

[返信][編集]

373 :げらっち
2020/08/10(月) 00:19:11

満天の星空。
その少女は宇宙から地球を眺めていた。
「ふーん、次はこう来たかー。」
囁くような独り言。
その少女は宇宙空間で勉強机に座って3台のスマホをいじっているという、とてもシュールな状況になっていた。
「メリちゃもなかなかやるな、待てよ、アイツが出たってことはいよいよってことだよね。」
1台目のスマホには先ほどの軍服を着た獅子の映像が映っている。
「さーてこっちは、どうかな、あー全然だめだね。かわいいけどさえないよなあ。」
2台目のスマホには、頬杖をついて鉛筆をくるくる回す女児の姿が映っていた。
「あーっ!やば!それはない、3vs1は卑怯。だろ?はぁ?」
ちなみに3台目はゲーム用だった。

「そろそろ行くかあ。本当はおそとはきらいなんだけどなあ。あ、や、僕の方が地球の外にいるんだっけ。じゃ、」
その少女は立ち上がり、傍に浮かんでいた蜘蛛のようなマシンに飛び乗った。
「久々に地球に帰るかの。」
蜘蛛の足が収納されると、後部からジェット噴射が出て、マシンは地球へ向かって飛んで行った。


一方ルルは、宿題が一向に進まず、頬杖をついて鉛筆をくるくる回していた。

[返信][編集]

375 :げらっち
2020/08/10(月) 00:20:40

ルルはあまりの退屈さにあぐらをかいて頬杖しよだれをたらすという、女児らしからぬ酷い恰好になっていた。
りんごはルルの後ろに座るとルルのおなかに手を回し、ルルの髪の匂いをくんくんと嗅いでスキンシップを取り、こう言った。
りんご「ルル、頬杖すると口が歪むって言うからやめなよーwwかわいい顔が台無しになっちゃうよw」
ルル「へっ」
うとうとしていたルルは意識を取り戻した。
ルル「先輩が宿題やってくれないからいけないんですよ。まあ確かに私はかわいいですけど、」
りんご「なんだよその言い方💢」
りんごはルルの頭をぺしっと叩いた。
タレ「むかつく女やな。電気びりびりの刑や。」
りんご「あいよー!(💢・∀・)⚡」
ルル「あああああああああああああああああああああああ」
ルルはなんだかんだ言って先輩たちに可愛がられていた。ルルは最年少の立場を活かし、甘えるコツを知っていたのである。


その時、適当に昼のショッピングを流しっぱなしにしていたTVから臨時ニュースの警報が鳴りだした。
「ニュースです!ニュースです!謎の不審者が現れ町中の子供たちのゲームを破壊している模様ですぅぅぅぅぅぅ!!」
画面には地面に転がっているゲーム機の残骸と、地べたにへたり込んで泣いている子供たちの姿が映った。
りんご「こんなくだらない悪事を働くのは‼」
タレ「あほのメンズスターに決まってるぴよ。」
すると、画面の子供たちが不思議なことを言うのが聞こえてきた。
「ゲームは壊されちゃったけど…あのおじさん、新しいゲームをくれたね。」
「折角だからやってみようか。」
子供たちがゲームを起動させる。それと同時にTV画面が乱れた。
タレ「なんや?このぽんこつてれび!ぴよぴよぱんち!」
りんご「ちょい!うちのTVを勝手に叩くなー!wwwww」
ゴン!
TV画面が復活した。
タレ「ほれみろわしの拳で…」
りんご「たぶん君のお陰じゃないよw」
ルル「そんなことより見て下さいっ!」
映像が元に戻ると、TVの中の子供たちが一斉に声を上げていた。


「メンズスター好きは、来い!メンズスター好きは、来い!」

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376 :げらっち
2020/08/10(月) 00:30:11

ルルとタレはTVを見て目を丸くしていた。
りんご「雪華司令からライン通話がかかってきたおー」
タレ「おっ来たか。」
りんごのスマホを3人でのぞき込む。
そこにはキー宅の基地に居ると思われる雪華とキーの顔が映っていた。
雪華「どうやらメンズスターの仕業のようですね。」
タレ「そんくらいわかるわ。」
雪華「ところで、潤ちゃんと連絡が取れていません。どなたかご存じの方は居ませんか?」
ルルは自分のスマホのラインを開いたが、確かに既読は4になっていた。
りんご「潤パイセンはゲームを買いに行ったよ!あの人のことだからお菓子でも食べてんじゃねw」
雪華「そうですか。それならいいのですが…。では、ペアになってパトロールにあたって下さい。タレ子はキーちゃんと、」
タレ「おーキーさーん!」
キーは画面越しにVサインを出した。
雪華「ルルちゃんはりんごちゃんと行ってください。」
りんご「オッイイネー(o^∀^o)」
ルル「りんご先輩とですかー…ちょっぴり不安です。」
りんご「なんだと、コンニャロ!ww」
タレはキーと落ち合うことにし、ルルとりんごはそれぞれ自転車に乗って町のパトロールに出発した。


りんご「ちゅらりらりちゅらりらり‼」
ルル「待ってくださいいいいいい」
りんごはわけのわからない効果音を自分の口で発しながらものすごいスピードで自転車を漕いでいた。ルルは必死に立ち漕ぎをし彼女を追った。
そして商店街に到着した。
ルル「アッポー先輩!商店街では自転車押して歩行ですぅ!」
りんご「そうだったね‼ていうかアッポー言うなしwwwww」
ルル「ごめんなさいアッポー先輩(´・∀・`)」
ルルはあざとい笑みを浮かべた。
先輩たちの気を引くなんてチョロいチョロい♪
りんごはムッとした表情でこちらを睨みつけたが、すぐに街の様子の変化に気付き真剣な表情になり周りを見渡した。

「メンズスター好きは、来い!メンズスター好きは、来い!」

街の住人たちが…大人も子供も老人も、皆口をそろえてそう叫び、ゾンビのように行進していた。
りんごは手を横に上げ手のひらを折り曲げることでルルを制止しようとした。
しかしルルはパタパタと走り出してしまった。
りんご「あっバカルル!先輩の命令無視すんな💢💢」
ルル「でも先輩、あそこに女の子が襲われてますー!」
りんご「ぬわにいっ」
ルルの向かう先では、ゾンビ男の1人が斧を振り上げて道にうずくまる少女を襲っていた。
りんご「伏せろルル‼コミュニティアプリ起動‼ミニミニサンダー‼」
ルルが地面に伏せるとその頭上を雷が駆け抜け、ゾンビ男に当たり、男は蟻のように小さくなった。

ルルとりんごはうずくまっている少女に駆け寄った。
ルル「大丈夫?」
その少女は異常に髪が長く、うずくまっている状態だと髪の毛に体がすっぽり隠されてしまっていた。
少女がむくりと起き上がった。彼女は度のきつそうな眼鏡をしていた。
そしてその眼鏡の向こうからじっとルルを見つめ、囁くような小声でこう言った。

「助けてくれてありがとう、ルル先輩?」

[返信][編集]

377 :げらっち
2020/08/10(月) 00:35:00

「な、何で私の名を…」

立ち尽くすルルをよそに、少女はふいッと別の方向を向いてしまった。
そこには顔だけ変身を解除したりんごが立っていた。
りんご「いっちょ上がりーwwwン?」
「ありがとうございましたー!」
少女はいきなりりんごに駆け寄り、思い切り抱き着いた。
りんご「ちょちょちょ何すんの⁉」
「あの雷さすがです好きです?じゃなくて助けてくれてありがとうございます♡」
りんごはわけがわからないという顔で抱きしめられていたが、やがて少女は一歩下がりこう言った。

「あっ自己紹介が遅れました私kotoという者です、インドア派です、オタクです、それでもいいならよろしく~!以上質問は適当に受け付けますわよ♡」

kotoはルルもびっくりの早口でその自己紹介を一気に言い終えた。

kotoはルルよりも一回り背が小さかった。
小5くらいだろうか…?
するとりんごが気さくに挨拶を返した。
りんご「よろしく、俺はりんご‼この際だから言うけどCGRっていう戦隊のメンバーとしてただいまパトロール中だよ‼( ・∀・)」
koto「mjkかっこいいです。好きです!!」
りんご「そう言われると照れるぜ。どぅふどぅふふ」
りんごは何故か鼻の下を伸ばして浮かれていたが、ルルはkotoが小声でこう言ったのを聞き逃さなかった。
(…もう知ってるよ。)


ルル「あの、りんご先輩。この子…」
りんご「なんだよルル!kotoに文句あんの?うちのことアッポーとか散々呼んだくせに💢kotoはいい子だもんね‼」
koto「はーーい、いい子でーーーす♡」
kotoは甘ったるいほど可愛い声でそう言った。
ルル「でも先輩、もしかしたら…」

もしかしたら…
いや、絶対そうだ。
そうでなければ、私のことを知っていた説明がつかない。
それにこいつだけゾンビのような姿にもならず、
生身の人間なら瞬殺されるような状況で、たまたま私たちが駆け付けた時に襲われたなんて出来過ぎている…

ルル「こいつはメンズスターの手先です!!」

[返信][編集]

378 :げらっち
2020/08/10(月) 00:39:36

りんご「…は?」
帰って来たのは辛辣な返答だった。
りんご「あーわかった!かわいい後輩が出来たから気に入らないんだ!ルルも先輩らしくしなきゃダメだよ。言いがかりをつけるなんて最低な先輩だよ!💢💢」
ルル「ち、違うっ…!」
りんご「あっち行きなよ‼」
りんごはルルの肩を思い切り突き飛ばした。
ルル「いだっ!」
ルルは尻餅をついてしまった。
ルルが見上げると、りんごは「しまった!」というような表情をしていたが、後ろにいるkotoは、微笑していた。

ルルは美羽にいじめを受けた時の事を思い出し、ただただ恐ろしくなってその場で硬直してしまった。

koto「ほっといていきましょ、先輩っ♡」
りんご「う、うん…」
2人は背を向けて踵も返さずに行ってしまった。


タレ「いっぽうこちらキー&タレでーす。絶賛パトロール中でーす。」
キー「タレちゃん誰に話してるんですか?」
タレ「読者に。いや何でもない。」
キーは大人用の自転車を必死に漕いでおり、タレはその背中につかまっていた。いわゆる二人乗りである。
タレ「キーさん大丈夫か?」
キー「ふおおおおおおお!これも筋トレの一環ですぅぅぅぅ。゚(゚இωஇ゚)゚。」
タレ「楽ちん/^o^\」

その時、何か大きい石のようなものを踏んだようで、自転車がガクンと飛び上がった。
キー「キャーッ」
タレ「(^o^)<うわぁーっ」
自転車はバランスを崩し横転、2人はアスファルトの地面を転げてしまった。
タレ「いだだだだ!膝を擦りむいたじょ。ぴえーんいだいよ」
キー「あれっ、踏ん付けたのはゲーム機でしたよ。」
タレ「(^o^)<無視しないでくれーっ」
キーは自転車に轢かれ傷だらけになったゲーム機を拾い、画面を開いた。
すると乱れながらもゲームが起動し、こう表示された。

ーーーーーーーーメリルイファンクラブRPG3!!!ーーーーーーーー

[返信][編集]

379 :げらっち
2020/08/10(月) 01:40:16

ルルは日の暮れかかっている蒸し暑い町を一人歩いていた。
町のどこにも人はおらず、ただ壊れたゲーム機がゴミのようにあちこちに落ちていた。
家にも、CGRの基地にも帰りたくない気分。
ルルは町を一望できる坂道のガードレールに腰を掛け、今日あったことを振り返ってみることにした。


自分は何も悪くなかった。
あのkotoって言う子が明らかに怪しいのに、先輩は聞いてくれなくて…
…でもよく考えると、それは確かなことではない。
もしかしたら私は…
いや、絶対そうだ。
私は、私よりちやほやされてるあの子が嫌だから、そう決め込んでしまったんだ!

私ってわがまま?
そして、何より、先輩たちに甘えすぎ…!

ルルは何故だか怖くてしばらく切っていたスマホを起動し、CGRのラインを開いてみた。

2時間前のタレの「2人乗りしてんねんけど、パトカー通りかかって草。」というくだらない投稿が最終更新で、kotoに会ってからは動きがないようだった。
ルルはフリック入力で素早くこう打った。
「ごめんなさい。」
そして送信しようとしたが、その直前に雪華からメッセージが送られてきた。

「ルルちゃん、これを読んだら返事をしてください。キーちゃんたち4人と連絡が取れません。あなたのスマホにかけても電源を切っているようでした。メッセージを読んだら、至急返事を下さい。」

ルルが状況を飲み込むより早く、次の事態が起こった。

「メンズスター好きは、来い!メンズスター好きは、来い!」

ルルは驚いて振り向いた。
そこにはゾンビのような姿になったキー・タレ・りんご・潤の4人、そして獅子のような怪人が立っていた。

[返信][編集]

380 :げらっち
2020/08/10(月) 01:46:56

ルル「あなたは…?」
「クソゲー!クソゲー!私はクソゲーなんて大っ嫌い!神ゲーメリルイを拝ませる!私はクソゲー、クソゲー軍曹だ!」
軍服を着た獅子は大げさなジェスチャーを交えながら大声で話した。

ルル「メンズスターの一員ですね?」
クソゲー「その通り!私はメンズスター日本支部が“メリルイ部”として活動していたころからの古参だ。メリルイ部とイジイージ班の戦いで戦死したのだが、この度ゲラッチ部長の力で蘇ったのな!神ゲー!!」
ルル「そんなことより…先輩たちに何をしたんですか!」
りんごたち4人は壊れたオモチャのように「メンズスター好きは、来い!メンズスター好きは、来い!」と繰り返し叫んでいた。
この4人がメンズスターを崇めるなど有り得ない。
クソゲー「知れた事よ。メリルイ部の歴史を堪能できるゲーム、メリルイRPG(1~3のいずれか)を遊ばせてやったのな!それでCGR、果ては国民全員をメンズスターの配下にしてしまう。恐ろしいですね?」
ルル「そんなこと…許さないっ!」

「コミュニティアプリ起動!炎の勇者、ガールズレッド!」

クソゲー「ならばこっちはメリルイレンジャーだ!メリルイエロー、メリルイブルー、メリルイグリーン、メリルイピンク、やってしまえ。私は亡霊。ただ応援するのみ!フレー!フレー!」
クソゲー軍曹が応援旗を振り回すと、元CGRの4人はルルめがけて飛び掛かった。
ルル「…っ!」
タレと潤に足、キーに両腕を押さえつけられ、ルルは道路に押し倒された。
りんごは身動きの取れないルルを思い切り踏み付けた。
ルル「ぐはあっっ!!」
りんご「メンズスター好きは来いいいいい!!」

先輩たち相手には戦えない…
ルル「いや、違う。」
これも甘えだ。
ここで先輩たちを倒し、あの怪人を倒し、皆を元に戻す!
いつまでも甘えてはいられない!!
ルルの体が炎に包まれ、4人はルルから飛び退いた。

ルル「今だ!スパイラルフレアー!!」
炎の旋風がクソゲー軍曹を襲った。しかし獅子顔の軍曹は大口を開け炎を吐いた。
ルル「なあっ!」
2つの炎がぶつかり合い、爆炎が上がった。
クソゲー「まだまだ甘い!それが若さ、未熟さだ!一度燃え上がろうと、結局はすぐに消える!費える!ヌルゲー!!」
ルルの方が明らかに押されていた。
その時、聞き覚えのある声がした。


「僕に貸してみ。(小声)」

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381 :げらっち
2020/08/10(月) 02:31:59

そこにはkotoが立っていた。
ルル「あ、危ないから下がって!!」
koto「ご親切にどうも♡あ、僕のこと疑ったのは大目に見てあげていいよ。元々貴女を成長させるためにわざとやった事だしね。」
ルル「よくわかんないけど…は、早く逃げて…!」
ルルは今やクソゲー軍曹の炎に押され、自分の炎も混ざった巨大な炎の塊を前になんとか持ちこたえている状況だった。
koto「おけ。テストはギリギリ合格点かな?ルル先輩♡」
kotoは紫色のスマホを取り出し叫んだ。
「コミュニティアプリ起動!」
ルル「え?え?」

「病み上がりの武者!ガールズバイオレット!」

ルル「ええええええ!」
kotoは紫色の仮面を被った戦士に変身していた。
ルルは驚きのあまり火力を弱めてしまわないように気を付けなくてはならなかった。

koto「病み属性であって闇属性ではないので安心して(?)ヤンデレとメンヘラの融合体です僕。」
ルル「はい?」
koto「まあ見てて。捌きのナイフ!」
kotoの手にいつの間にかドス黒いナイフ…というより包丁が出現しており、彼女はそれを投げつけた。
包丁は炎をかき消して飛び一直線にクソゲー軍曹の腹部に刺さった。
クソゲー「む。なかなかやるな…おや!」
koto「お久しぶりです、クソゲさん。相変わらずの死に損ないですね♡」
クソゲー「koto…生きていたのか!」
kotoとクソゲー軍曹の間に妙な間合いが生まれた。

ルル「へ?お2人は一体…」
koto「先輩は危ないから下がってて。下手すると巻き添え喰らって死ぬよ。」
kotoは手を横に上げ手のひらを折り曲げてルルを後退させた。
クソゲー「私は死なない身。つまり、亡霊だからもう死ねないのよ。」
クソゲーは腹部の包丁を引き抜いた。包丁は道路にカランと落ちた。
koto「それじゃあ成仏させてあげまする。」
クソゲー「同胞であれ邪魔をする者には消えてもらいましょう。」
クソゲー軍曹はメリルイRPGを取り出し起動させた。ゲーム機が光り、ルルとkotoは取り込まれそうになった。
しかしkotoの方が速く動いていた。
取り込まれる寸前に大ジャンプし、空中からクソゲー軍曹に何かを浴びせかけた。
クソゲー「…そうか、おれァ時代遅れか…」
クソゲーは光って消えていった。

ルル「一体何を…?」
koto「特製のお塩を撒いて悪霊退散させてもらいましたの♡」
ルル「(▪-▪)」
koto「さて、この子たちに憑いている霊も祓っちゃわないとね。そーれっ!」
kotoは朽ち果てたゾンビのような姿のりんごたちにも塩を浴びせかけた。
するとみるみるうちに生気が戻り、4人は自我を取り戻したようだった。
ルル「センパイっ!」
りんご「あ、ルル。さっきはめんご‼」
ルル「いいですよー全然キニシテマセンヨ(⌒‐⌒)」
タレ「あれっあの子は誰ぴよ?」
ルル「ガールズバイオレットのkotoちゃんです!えーと、…結局何者なの?」
koto「今は秘密ってことで♡あ、ちなみに18です。」
ルル「年上だったんですかああああああああああああああ!」
koto「いやCGRではそっちが先輩だからタメでいいよ(小声)」

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382 :げらっち
2020/08/10(月) 02:33:10

一方こちら、富士山上空メンズスター日本支部のアジト…
ではなく。

月にあるメンズスターの「本部」
そこに例の3幹部が来ていた。
月面にできたパイプのような道をゲラッチが闊歩し、その右後ろをクロボー師、左後ろを迅が追いかけていた。
クロボー師「ゲラッチせんせー!クソゲーおじいちゃん成仏しちゃってるけどどうするつもりだ?」
ゲラッチ「今はそれどころではない。これよりメンズスター幹部会議が行われる。リッチヅノー様が我々をお呼びなのだ。」
ゲラッチはやや焦った様子で大股で歩き続け、2人は駆け足で後を追っていた。
迅「リッチヅノー…僕とクロさんは対面するのは初めてですね。どんな輩なんですか?」
ゲラッチ「それはだな、」
3人の前に簡素な扉が現れた。
ゲラッチ「まあ“実物”を見たほうが早いだろう。」

扉が開くと、それは外の空間とはまるで別次元だった。
荘厳なドーム状の空間の中央には、白い脳みそを何個もくっつけたような、いびつな形の塊が浮いていた。
そしてそこからは何本もの白いチューブのようなものが垂れており、まるでイカの足のようにドームのあちこちに伸びていた。
クロボー師「ヴェッ!あれは…」
迅「ファッ!?あれがリッチヅノー?」
ゲラッチ「…呼び捨てにするな、あれこそがメンズスター首領・リッチヅノー様だ。」

「やあ、久しぶりだね?w」

リッチヅノーは子供のような声で喋った。
脳みそが声を発しているのは何とも奇妙であった。

「ここに集まっているメンズスター幹部の皆さん。いつもご苦労様w」

ドームにはリッチヅノーを取り囲むようにしてメンズスター各地の支部長や幹部と思われる黒い影がぐるりと並んでいた。
彼らは皆リッチヅノーに首を垂れていた。
だがクロボー師と迅だけは訝しそうな顔をして立ったままリッチヅノーの話を聞いていた。
すると脳みそが赤く発光した。

「おい!首領であるぼくが話をしているんだ!場をわきまえたらどうなんだ!」

脳みそから稲妻が放たれ、2人は無理矢理ひざまずかされた。
クロボー師「チクショー!」
ゲラッチ「お前らひとまず言う通りにしておけ…申し訳ありませんリッチヅノー様。」
リッチヅノー「…おっと、ぼくとしたが少々取り乱してしまったねw三下は無視すればいいだけの話だった。」
続いて脳みそは青色に発光した。
リッチヅノー「ところでゲラッチくん、調子はどうだい?何やら失敗続きのようだけど…w」
迅「それは否定できませんね。」
リッチヅノー「他の支部には君たちなんかよりずっと強いのがそろってるよwたまたまキャスストーンが君たちの管轄にあったからって、君たちにばかり任せてはおけないね。他の支部の援軍を送ってあげようかな?w」
「それならミーにお任せください!」
勢揃いしていた幹部のうちの1人がすっくと立ち上がった。
「アメリカ支部部長、ツヅラードンです。ミーにかかればキャスストーンの回収などちょろいんです。」
その男は見るからに屈強そうだった。
そして彼の言葉に発破をかけられたのか、他の幹部たちも次々と立ち上がり野次を飛ばした。
「そうだそうだ!日本支部などメンズスター一の雑魚軍団だ!」
「お前らは烏合の衆。リッチヅノー様に恥をかかせる前に撤退するがよい!」
ゲラッチは黙っていたが、やがて口を開いた。それと同時に多量の血が滴り落ちた。よほどの力で唇を噛みしめていたらしい。

「…何と言われようと日本支部部長はこの私です。他所の助けは借りません。必ずやキャスストーンをリッチヅノー様に献上いたします。」


「そう。じゃ、期待しているよ………w」

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