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91.マリルイ学園CGR
 ┗547-555

547 :げらっち
2020/08/21(金) 12:13:27

第9話

夏休みも終わり、ルルは約1か月半ぶりの学校にやって来た。
久々に顔を合わせる同級生たちは男子も女子もカンカンに日焼けしていた。
運動をやってる男子ほどではないが、ルルも日に焼けていた。かんだしの後CGRのメンバーと3度もプールに行ったのだから当然だ。日焼け止めなんて役に立たないし。

ルルは階段を上がり3階にある6年2組にやってきた。
掲示や給食表などは貼り替えられているが、あとは終業式の日に来た時のまま、懐かしいいつも通りの教室…

いや、違う。

ルルはぞっとして鳥肌が立ってしまった。
教室の一番前の左奥、皆の雑巾がぶら下がっているパイプの隣の席に…
あれは間違いない。後ろ姿でもわかる。何度も見て、見るたびに物陰に隠れたこともあった、あれは…

「みうちゃん…?」

美羽は確かにそこに居た。やや姿勢が悪く、スマホをいじっている。

「おはよー、ルル!」
「あっおはよマリナちゃん!」
話しかけてきたのは雑誌のモデルをやっているマリナちゃん。背が高く、口紅をしてきている。
ルル「ねえ、あそこにいるのって…」
マリナ「あーみうちゃんのこと?今までケガで入院してたけど治ったから夏休み明けから登校するみたいだよ(o≧▽゚)o」
ルル「ケガ…?」

そんなはずはない。
みうちゃんはキャスストーンになってしまったんだ。
あそこにいるのは、幽霊…?

すると、美羽はすっくと立ちあがりこちらを見た。私が話していることに気が付いたようだ。
そしてすたすたと歩いて目の前にやって来た。相変わらず美羽の背はルルよりも一回り低かった。
「ルルじゃん、久しぶりー❔2学期も、よろしくね➰」
美羽が笑うと前歯がにゅっと飛び出した。
ルルはちょっと吐きそうになった。ルルは嫌悪感と疑問を抱きながらも「よ、よろしく…」と返した。

[返信][編集]

548 :げらっち
2020/08/21(金) 12:16:31

始業ベルが鳴り、6-2の担任である鬼道サキカ先生が教室に入ってきた。
「皆さん元気でしたか?それでは早速宿題を集めます。後ろの席から前に回すように!」

ルルは計画的にやる派なので終わっていたが、クラスからは「焦って昨日終わらせたww」「終わってないよこんな量できねー」「それな」などという声が漏れた。
すると先生が「お静かに!」と一喝した。
30代の女教師である鬼道先生は厳しいことで有名だ。メンズスターの洗脳いじめ事件の際は校長の尻をさすまたで叩いていたのを覚えている。

すると美羽が手を上げた。
「どうした?犬又。」
「先生、すいません。入院していたので宿題をやれませんでした。本当に、すいません⤵」
「ああ気にするな。それは仕方が無いことだ。」
美羽は先生と話す時はめちゃくちゃいい子になる。

「それじゃ、早速だが1時間目は自習とする!みんな夏休みの感想を言い合っていて下さい!」

そう言うと先生は皆の膨大な量の宿題をひょいと持ち上げて教室から出て行った。
そして先生が階段を降りていく足音が消えるまで待ってから、皆一斉に騒ぎ出した。男子は室内ドッヂボールを始めた。

美羽も大声でしゃべり始めた。
「みんなお久だおー❕クラスの女子集まって💘」
クラスの女子たちはエサを見つけた鳩のように美羽の周りに群がった。
ルルもちょっと気になったので一人遅れてテテテと美羽の席の近くに移動し窓のへりに腰掛けた。すると、美羽はこう言った。

「あ、真白さん以外ね❔」

真白は美羽がしばらく休んでいる間に美羽の代わりの学級委員長になった、眼鏡をかけた小柄な女子だ。
真白は席に座ってうつむいたまま1人真面目に本を読んでいた。
美羽はクラス中に響き渡るような大声で話し始めた。
「正直言って、真白嫌いなコいる?」

すると女子たちが口々に答えた。
「私は、あんまり好きじゃない。」
「私も嫌い。顔面壊れてる。」
「逆に、真白の事好きなコはいないっしょ?」
「それなですwwwwwww」

ルルは怒りと恐怖で体が燃えるように熱くなるのを感じた。
美羽「それで、ルルはどう思うー❔」
ルル「えっ!」
いきなり話を振られ、ルルは硬直した。女子たちが一斉にルルの方に視線を向けた。皆ルルより背が高く髪が長く大人っぽい女子たちだ。
ルルは言葉に詰まった。
助け舟欲しさにマリナの方に目を向けたが、マリナは知らん顔で目線をそらしスマホをいじっていた。
今正直に「やめなよ!」と言ったら、どんな目に遭わされるか…
クラスでの居場所を失ってしまう。
ルルは本当に申し訳ないと思いながらこう答えた。

「私も、嫌い…」

クラス中の女子たちがぎゃははと笑った。真白はうつむいたまま何も言わなかった。


ルルは放課後の教室にやって来た。
そこでは鬼道先生が1人、プリントの採点を行っていた。
「すいません先生!」
「猫野、こんな時間に何の用だ?」
「実は、今日の自習の時間…いじめがあったんです!」
先生は赤ペンの動きを止めてこちらを凝視した。
「…1時間目か?」
「はい。みうちゃんが女子みんなを集めて、こう言ったんです。“真白ちゃんのこと嫌いな人はいるか”って。そしたらみんな嫌いって言って…」
先生は失念の表情になりしばらく口をギリギリさせていたが、やがてこう言った。
「…そうか、ありがとう猫野。今日は帰ってよし、また明日話を聞こう。」

ルルは教室から出たが、肝心なことを言い忘れてしまった。いや、忘れたのではなく反射的に、痛い物から逃れるようにそのことを隠してしまった。自分がいじめに加担してしまったことを…

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549 :げらっち
2020/08/21(金) 12:21:48

夕方、キーの家ことCGRの秘密基地。
ルルは今日あった出来事をCGRの皆に話して聞かせた。
第一に美羽が復活していたことはあまりにも不自然だったからだ。

「それは変ですね、美羽ちゃんはここにいるはずです。」
雪華は朱色のキャスストーンを取り出し指先でくるくる回した。
ルル「はい。みうちゃんはキャスストーンなったんです、私も見ましたから。」
雪華「…ルルちゃん、その言い方はちょっとだけ間違っていますよ(笑)」
ルル「え。」
ルルはポカンとしてしまった。すかさずキーが雪華の言わんとしていることを引き継いで話した。
キー「キャスストーンに“なった”のではなく、元々キャスストーンだったのが“本来の姿に戻った”わけです(❁´ω`❁)」
タレ「へーそうなんや。全然知らなかった。」
りんご「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
キーはにやっと笑って話を続けた。
「7つのキャスストーンは全て、元々人間の女の子だったと言われています。美羽ちゃんもその一人、あの体はキャスストーンが見せた幻、つまり幽霊のようなものにすぎないわけです。不思議ですよねえ(´。✪ω✪。 `)」
潤「じゃあ逆に言えば、不死身ってこと?石が破壊されない限りは不老不死なわけ?だとしたら得だよねーw」
「いいえ、違います。年は取ります。でも石が壊れない限りは死なないと言うのは事実です。そしてキャスストーンが破壊されることは有り得ません…ある意味過酷な運命ですね:(´◦ω◦`):」

ルルはいまいちよくわからなかったが、そんな運命を背負って生まれた美羽に、少しだけ同情した。

雪華「唯一考えられることとしては、この石がメンズスターによってすり替えられていたという可能性です。」
潤「じゃあこの石は偽物!?」
タレ「でもこの基地の場所はメンズスターにバレてないんやろ?一度も襲撃されたこと無いくらい安全やしすり替えられる可能性は無いんじゃないかな。わからんけど。」
りんご「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
キー「確かに出入り口のセンサーでは一度も部外者の侵入を感知していませんね。」
雪華「でも調べてみる必要がありますね。潜入調査を行います。」
ルル「ええっ!?まさか…」
雪華「そのまさかです(笑) 私が真理類学園6-2に転入します。」

雪華はいきなり立ち上がると着ていたフリフリのフリルを脱いだ。そして瞬く間に制服姿に早変わりした。
潤「ちょっと雪華司令!w」
タレ「いや草。」
りんご「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
キー「…プッ(´,,•ω•,,`) 」
雪華がいくら大人にしては幼女体型だからと言って学生服を着ているさまはあまりにも痛々しく、無理がある。皆笑い出してしまった。

ルル「いや、小学生ですから制服はありませんよ!」
雪華「そうでした(笑) では真っ赤なランドセルでぴっかぴかの~一年生~♪」
タレ「やめてください。」
キー「誰か他のメンバーが潜入することにしましょう!僕はまず無理ですね…( ´ ཫ ` )」
潜入しようにも、小学生を名乗るには皆体が大きすぎる。
そこに扉を開けて誰かが入ってきた。

「やばいよこれ絶対インチキだよ、これは明日のログインボーナスでいけるとしてこっちは最低でも10回はひかなきゃダメだよね。あっ、あとこの絵を明日までに仕上げないとなー、うー、時間が無い時間が…5時まで起きると計算しても8時間は足りない、1日32時間ほしい、うにゅ、」

ぶつぶつ独り言を言いタブレットをいじりながら1人話し合いに参加していなかったkotoが現れた。

「適任者発見!!」
「にゃ?」

[返信][編集]

550 :げらっち
2020/08/21(金) 12:25:29

「今日は転入生を紹介します!」
鬼道先生がそう言うと、クラスはしんと静まり返った。
そして扉が開き、転入生…
kotoが入室した。

ルルはちょっと吹き出しそうになってしまった。
雪華司令と同じように小学生観を間違えているのか、はたまた新入生としてあえてフォーマルに決めたのかはわからないが、kotoはセーラー服のようなものを着ていた。
「宮原琴といいます。よろしく。」
kotoがそっけない自己紹介をしちょっとだけ頭を下げると、クラスの男子からは歓声が沸き起こった。kotoの容姿はまるで萌アニメに登場するメガネっ娘のようだったので。
女子はフレンドリーに拍手を送る者も居れば、つーんと明後日の方向を見ている者も居た。美羽もその1人で、まるでつまらないという顔をしていた。
kotoは腰まで届く長い髪をなびかせて歩きルルの隣の席に着いた。

koto「…なんで僕がこんな役なんすか(小声)」
ルル「そりゃ、kotoちゃんは一番小学生ぽいって言うか…す、すごい似合ってると思いますぅ!」
koto「全人類の身長縮め」

すると男子たちが群がりkotoを質問攻めにした。
「琴ちゃん、どっから来たの?」
koto「遠いとこ。」
「趣味は何ですか?」
koto「何だろ?まあ色々と。ご想像にお任せします(?)」
kotoは目も合わせずにめんどくささを露わにした返答ばかりをしていた。

一方美羽とクラスの女子数人は、鬼道先生に呼び出され教室から出て行った。

[返信][編集]

551 :げらっち
2020/08/21(金) 12:27:54

1時間目の授業が終わり礼をした後、kotoがルルに話しかけた。
koto「漢字練習とか音読とか、こんなめんどいのよくやってられるよね。マジでこんなんやる意味ないっしょ。」
ルル「かもですね!私トイレ行ってきていいですか?」
koto「別にわざわざことわってかなくていいよ。あ、それとも一人で行くの嫌だからついて来てほしいの?先輩♡」
ルル「kotoちゃんんんん!!」
よくわからない会話をしたあとルルは1人で女子トイレに向かった。

このトイレには嫌な思い出がある。
3か月ほど前、美羽とその取り巻きにトイレの個室に閉じ込められて…
「ルル、いるー❔」
ルルは驚いて飛び上がりそうになった。
あの時と同じく、美羽が入ってきた。しかもあの時より多い、5人もの取り巻きを連れている。
洗面台で手を洗っていた3年生くらいの女子はそそくさと走って逃げて行ってしまった。

美羽「ねえルル?何か私に言うことは無い?」
ルル「え…」
美羽「昨日のこと、先生に言ったよね?ルルも真白の悪口言ってたじゃん。でも、ルルだけ怒られていなかった。それって、いいことー❔」
ルルは身の危険を感じた。
こうなったら、変身して…
いや、私がCGRであることはバレてはいけない…

一瞬の出来事だった。
取り巻きのうちの2人が宙を舞い、トイレの壁に打ち付けられ崩れ落ちた。
ルルはトイレの入り口を見た。
そこにはkotoが立っていた。
「一昨日お越しくださいませ。こちら、記念品のぶぶ漬けセットに御座います。」

「は?転校生の癖に生意気じゃね?」
一団の中でもひときわいかつい取り巻きAがkotoに蹴りかかった。
しかし彼女がkotoの体に触れる前に、kotoの姿は消えていた。
「!?」
「こっち、こっち。」
kotoは自分より遥かに大柄な相手を後ろから捻り上げた。
「ひぎィッ!」
Aは回転しながら倒れ、取り巻きの1人はその下敷きになり果てた。
その直後にkotoはもう1人の取り巻きにも掌底を喰らわし、その取り巻きはすっ飛んで洗面台に頭を打ち床に転げた。

koto「さーてと、あと1人だけどどうしよっか?」
kotoは床に倒れている女たちをわざと踏み付けるようにして美羽に詰め寄った。
美羽は何故かルルの服にしがみついて震えていた。
美羽「ルル、助けて、」
ルル「いいけど、みうちゃん、暴力はよくないと思うよ…」
美羽は猛スピードで逃げて行った。
koto「まったく先輩は甘いなあ。こいつらいじめっ子は学校のゴミ、社会のゴミ、だよ。いじめられた過去は削除も上書きもできないんだよ。狂気に溶かして騙すしかねーの。」
ルル「…」

昨日からずっと思っていたことを、ようやく話す勇気が起きた。
「私、昨日ひどいことをしちゃったんです。みうちゃんたちが真白ちゃんをいじめた時、私も真白ちゃんの悪口を…あの…怖かったんです。でも、うつむいて何も言わない真白ちゃんが…かわいそうで…」
ルルはちょっと泣きそうになりながらそう言った。
するとkotoは微笑んでこう答えた。
「それは、先輩は悪くないんじゃないかな?きっと真白って子もそれをわかってるよ。こんなに悩んであげたんなら真白にとってルル先輩は一番の理解者でいい友達だよ。でも、気になるんなら謝ってあげて。それでいいと思うな。」

ようやく溜飲が下がった思いだった。

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552 :げらっち
2020/08/21(金) 12:31:53

カナカナカナ…
とヒグラシの声がする中、2人の少女が真理類学園裏門の前の日陰にしゃがんでいた。

「ルルとkoto、大丈夫かなー?」
りんごは数分おきに中の様子をチラチラと気にしている。
「鼻かゆい。びえん。」
タレはずっと鼻をかきむしり、鼻の周りが赤くなっている。
「おーいやばいもの見つけたーっ!」
そこに潤が飛んで来た。

「見てこれ。町の女の子たちが読んでいた雑誌!」
潤が折れ目の付いたぴらぴらな雑誌を取り出した。
表紙には『MIU💘PUCH』と書かれており、美羽の顔が大きく載っていた。しかも随分と美化されている。
りんごとタレが覗き込み、潤がパラパラとページをめくる。
そこにはランドセルを背負ってピースする美羽、水着でセクシーポーズを取る美羽、キャンプファイヤーで燃やされる美羽など様々な写真が載っていた。さらに美羽への100質や美羽の書いたいじめ小説などもある。
タレ「……くそ\(^o^)/」
りんご「カワ(・∀・)イイ!!」
タレ「嘘やろ。」
潤「これなんかダブルピースして開脚しちゃってるよー( ✌︎'ω')✌︎」
潤も写真の美羽と同じくピースをして足を開いた。そこにりんごが手を伸ばし潤のシャツと肌着をぺろんとめくった。
りんご「この腹じゃ無理っしょwwww」
潤「花の女子高生になんてことすんだよぉぉぉぉぉぉぉ」
タレ「んなことよりあのいじめっ子のモデル気取りが本物のモデルになれるわけがない。メンズスターの陰謀に決まっとるやろ。」
タレはMIU💘PUCHの裏表紙を見た。そこには「免頭★出版社 ミウ最推し」と書いてあった。
タレ「メンズスター出版社…ほーら言った通りだぉ。ルル達を呼び出して今すぐこの出版社に殴り込みや!」

潤とりんごは取っ組み合いの喧嘩をしており、道行く人々に変な目で見られていた。

[返信][編集]

553 :げらっち
2020/08/21(金) 12:34:22

教室に戻ろうとしたルルとkotoの元に、CGRのグループラインが届いた。

潤[緊張しないで!] 23:33
 23:34 既読6[ありがとですぅぅ!]
タレ       /
        /
        \
        /   /
     ハ,,ハ_ノ\/\/
   ⊂(゚ω゚⊂ ノ
   ∥∥∥∥∥ ウギャー
   ШШШШШ_____
  (__________ 23:36
りんご[www] 23:51

     8月31日(火)

koto[数年ぶりの授業なう。] 9:04
タレ[メンズスターの居場所がわかつた。雪華司
令に詳しい位置を送らせるので合流してね。] 9:48


ルル「どうしましょ!授業が…」
koto「授業とCGRとどっちが大事なの?抜け駆け、しよ?」
ルルは頷き、kotoと共にこっそり裏門から学校を出た。

ルル「こっから免頭★出版社は結構遠いみたいですうう!CGRサイクルで行きましょ!」
CGRサイクルとは、その名の通りCGRメンバーが使用するごく普通の自転車である。
koto「ごめん僕自転車乗れないの(小声)」
ルル「え、」
koto「僕はめいチャンで行くけど乗ってく?」
巨大な機械の蜘蛛であるめいチャンが市街地をガシガシと踏みしめながら現れた。kotoとルルは乗り込んだが、2人で乗るにはやや狭かった。
外からだとわき目もふらずに突き進んでいるように見えていためいチャンだが、乗ってみると意外と快適で揺れは少なかった。

めいチャンは小さなアパートの前で止まった。そこには既にタレ・りんご・潤・キーの4人が集まっていた。
「おつかれさまです~✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿」
キーがkotoに話しかけた。身長が20㎝差もあろうこの2人実は同学年である。
「首尾はどうでしたか?」
koto「ちゃんみうはやっぱり本人ってことで間違いないかな?ちな国語の授業は暇だった。」
りんご「てことは基地にあったキャスストーンはいつの間にかすり替えられてたってこと⁉」
潤「きっとこの雑誌を出しているやつが何か知っているはず!」
タレ「あ、誰か出てきたじょ。」

アパートの2階部分の窓から変な男が顔を出した。
体全体がカメラのようになっており、顔はぐるぐる眼鏡をかけており見るからにヲタクと言うような風貌だ。
「来ましたね?僕はヲタク怪人ミウ最推し!ミウのキャスストーンは僕が盗ませました!」

ルル「でも一体どうやって…?」
タレ「部外者は基地に入らなかったはずや。」
ミウ最推し「部外者?君たちも甘いですねー。これをご覧ください!」
ミウ最推しの腹部にあるレンズから光が出て、空中に映像が映し出された。
そこに映っていたのは、HKKだった。

 HKK「ミウ最推しさん!頼まれてたもの持ってきましたよ!でもこんな石何に使うんですかね~笑笑笑」

ミウ最推し「キノボーがメンズスターの怪人であることを忘れ気を許していたようですねー!」
タレ「うがーあのうらぎりきのこおおおおおおおおおおおおおおお三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )ゴロゴロゴロ」
タレは地面を転げまわって悔しがった。
潤「裏切りっていうか多分本人に悪気は無い!w騙されたんだ!ww」
りんご「だからこそ厄介ww」
キー「kotoちゃん後で捌いといていいですよ。」
koto「捌くだけの価値があるかどうかから判定が(( おもちゃに改造したほうがいいんじゃないかな……」

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554 :げらっち
2020/08/21(金) 12:37:31

「あなたの目的は一体なんですか?」
ルルは上を向いた状態でずっと話していたため首が痛くなってきた。

「僕の目的は、
1・僕が推すミウちゃんを人間の姿に戻してあげる。
2・そのかわゆさを雑誌で布教してあげる。
3・ある程度布教したら石の状態に戻しゲラッチ様に献上する。
だよ♡」

タレ「なーにが だよ♡や!きしょいぞこのろりこん!!」
ミウ最推し「うふふ…僕を止めたいならここまでおいで。こいつらがお相手するぞ!」
するとアパートの1階からキノボーが現れた。
タレ「うわ出やがった腐れHKK!」
しかしそれはHKKではなかった。茶色ではなくオレンジ色がかっている大量のキノボーががうじゃうじゃと沸き出た。
タレ「きっっっっっしょ!!」
りんご「いやマジできもいwwwwwww」
ミウ最推し「こいつらは量産型キノボー!メンズスターの正規戦闘員だ!」
ルル「皆さん、変身して蹴散らしちゃいましょ!」
koto「言われなくとも(小声)」

「コミュニティアプリ起動!」

「炎の勇者!ガールズレッド!」
「電気の使者!ガールズイエロー!」
「水の覇者!ガールズブルー!」
「草の猛者!ガールズグリーン!」
「風の賢者!ガールズピンク!」
「病み上がりの武者!ガールズバイオレット!」

「コミュニティガールズレンジャー!!!!!!」

「太陽爆発ファイヤー!」
「致死量電圧スタン・ガーン!」
「ビッグウェーブ!」
「木の弓や!」
「春嵐!」
「捌きのナイフまっくすばーじょん!」

6人はそれぞれのエレメントを使い量産型キノボーに攻撃した。アパートの前に大量発生していたキノボーは全て吹き飛んだ。

ルル・タレ・kotoの3人がアパートに突入した。
「いつもいつもKYなことばかり!ちっとは空気を読め!ぴよぴよサンドバーッグ!!」
タレは単身殴り込み、階段に居たキノボーたちをのした。しかしキノボーの生命力はつよい。
タレ「うちが踏ん付けとる間に2人はあの野郎を倒すんや!」
ルル「タレ先輩たすかったねんよろしく!」
koto「喋り方変だぞ?」

ルルとkotoは2階に到着した。そこには印刷機が何台も置かれ、壁一面に美羽の写真が貼られていた。部屋の隅には謎の大きな黒い箱のようなものが置いてある。

ミウ最推し「来ましたか…」
koto「さっさと降参した方が身のためですよ(ひそひそひそ)」
ミウ最推し「それはどうでしょう?僕の推しを呼んじゃいます!」
黒い箱がガタガタと動きパカっと2つに割れた。
すると中から、美羽が現れた。
ルルとkotoは変身を解いた。

ルル「みうちゃん…?」
美羽「あっルル、転校生❕どういうこと❔私、用具倉庫で泣いてたの、そしたら急に目の前っが真っ暗になって…」
ミウ最推し「かわゆいミウちゃん!君にはメンズスターの幹部になってもらいますよー!」
ルル「危ない!みうちゃん!!」
ミウ最推しの腹部のレンズから光が出て美羽に当たった。美羽は悲鳴を上げたがそれは声にならず、美羽は光りながら石になった。
ルルは手を伸ばそうとしたがkotoがルルを後ろから押さえつけた。

美羽は光りながら再び形を変えた。今度は大人の姿になっていた。

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555 :げらっち
2020/08/21(金) 12:41:38

「へー、これが大人か➰」
身長は一気に高くなり、キーと同じか少し低いくらい。顔も大人びていたがやはりどこか面影があった。
「私はメンズスター女幹部、みうだおー💘」
美羽が笑うと前歯がにゅっと飛び出した。

koto「どうやら成長させられた時にメンズスターは正しいという心を植え付けられちゃったみたいだね、」
ルル「みうちゃん…元には戻れないの?」
koto「むりっしょ。」

成長美羽はかなりセクシーな格好をしており長いステッキを持っていた。そしてそれを振りかざして言った。
「ルルー?メンズスターに逆らうつもり?それって、いいことー❔」
ステッキの先からバチバチと波動のようなものが放たれた。ルルとkotoは咄嗟に変身したが、吹き飛ばされてしまった。
潤「大丈夫!?」
残りの4人が階段を駆け上がってきた。
ルル「みうちゃんが大きくなっちゃいました!結構強敵ですぅ!」
キー「“みんかわver.2.0”を使いましょう!今回はエレメントを交換できるだけでなく、皆さんのエレメントを合体させた必殺技を放つことができます( •̀ω•́ )✧」
koto「何それ最高じゃん。好き♡」
ルルがスマホを再起動すると、新しいアプリがインストールされていた。アプリを開き炎のアイコンをタップする。
5人もそれぞれ同じ動作を行った。
すると6人のエレメントが合わさり、空中に巨大な光球が生まれた。
炎、電気、水、草、風、病みが合わさり虹色に輝いている。

ルル「コミュニティエレメントレーザーですぅぅぅ!!」
光球から一直線にレーザーが飛び、美羽とミウ最推しを襲った。
美羽「退散だお!」
ミウ最推し「ああっミウちゃ~ん!!」
美羽は素早くレーザーをかわすと先ほどの黒い箱にすべり込んだ。
レーザーがミウ最推しの腹部を貫いた。
電撃が走り、体をのけぞらせた後大爆発を起こし、アパートの一部が吹き飛んだ。
煙が晴れると美羽は既に姿をくらましていた。

koto「ちっ、やり損ねたか(小声)」
ルル「みうちゃん…」


翌日、学校にて。

ルル「真白ちゃん、ほんとうにごめんなさいっっ!!」
真白「いいよー。気にしてないから。」
ルル「あれ、真白ちゃん何読んでるの?」
真白「ああこれBL本。これやばいよ。ルルちゃんも読んでみブリブリブリ」
ルル「へ、へえ…!ちょっと興味ありますね…✨」
koto「あーあルル先輩がフジョシに…」


つづく

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