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91.マリルイ学園CGR
 ┗871-875

871 :げらっち
2020/09/30(水) 00:56:24

番外編6
「いじめ戦隊ミウレンジャー」

もしもルルがCGRにスカウトされたあの日、
      美羽がルルをいじめていたら・・・?


ガンッ!

ベルが鳴り6時間にも及ぶ授業が終わった時、瑛那がルルの机の脚を蹴った。
ルル「ちょっと何するんですか!」
瑛那「あっ、メーンゴ。でもさ、」
周りで帰りの準備をしていた女子たちもくすくすと笑い始めた。「またか」とでも言うように。
瑛那「ルルっていーっつも授業が終わると先生に質問しに行くよね?」
ルル「それがどうしたの?」
瑛那「私あれきもいと思う」
クラスメイトの目線はルルに集中していた。ルルいじめはもはやクラスの恒例行事となっていた。


瑛那はお得意のゲス顔になって言う。
「授業中に質問すればいくね?1人だけ先生にイイコアピール?みんなルルのこときもいって言ってるからやめなw それだけー。」

瑛那はその場を去ろうとした。
しかし、ルルは意外なしたたかさを見せた。

「私の悪口ばっかり言ってると先生に今チクるからね!」


瑛那は最も弱いと見下していた存在からの思わぬ反撃を受け、わけがわからないという顔でルルを見た。
そしてようやく思考が追いついたようで、逆切れしルルに掴みかかろうとした。
だが流石に教室のど真ん中でルルをぶん殴るのはアウトだと考えるだけの理性はあったらしく、一時いじめを切り上げボスである美羽の元へと向かった。

「まじむっっっっかつく‼」
瑛那は美羽の机をバンと叩いた。
「なにあいつ偉そうに!あいつあんなこと言うなんて聞いてないんだけどみうっち」
しかし美羽は余裕の表情で笑った。前歯がにゅっと飛び出した。

「私にいい考えがあるの。あのね━━━━━━━」


美羽「おけ❔」
瑛那「おけまるー。さすがみうっちww」
美香「それなですwwww」
瑛那はにやりと笑い、美羽の後ろの机に腰掛けていた美香も顎を二重にしてグフフと笑った。

帰りの会が終わると美羽達3人は一番乗りに昇降口に走ってきた。
そして周りに誰も居ないことを確認すると、「猫野」のラベルの貼られた靴箱に手をかけた。
美羽は水色のスニーカーを取り出した。ルルの物で、使い古されている。

「ばっちぃおーww」
「それなですwwww」
「瑛那ちゃん、」
美羽は瑛那の足下にスニーカーをぽーんと放った。
「こんな物‼」
瑛那はルルのスニーカーを思い切り踏み付けた。そして、
「こんな汚いものはこうでーす💘」
美羽はスニーカーを思い切り蹴飛ばした。
スニーカーは昇降口脇の男子トイレの中に飛んでいき、パコーンという音が響いた。

「これでルルは帰れないし、男子トイレに入ったって噂を流せば…」
瑛那と美香はぎゃははと笑った。
美羽は満足げな表情だ。

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872 :げらっち
2020/09/30(水) 00:57:45

美羽は下校中だった。
鍵っ子なのでチェーン付きの鍵をブラブラと振り回して歩く。
周りには誰も居ない。
美羽はひとりぼっちだった。

斜め後ろを振り向くと、車道を挟んで反対側の遠くに、瑛那が他の女子たちと何か話しながら歩いているのが見えた。


…ひどい。

学校ではあんなに仲良くしてやってるのに、放課後は一度も遊んだこと無いし。
もしかしたら今も私の悪口を言ってるのかも…

でも、ルルよりはましなはず。
少なくとも、それだけは…


前に視線を戻す。
すると車道の真ん中に白い影か立っており、ヒッと声を上げてしまった。
幽霊かと思った。
だがまだ明るいうちから幽霊が出るわけないし、よく見ると普通の女の人だった。いや、車道に立ってる時点で普通ではないけれど。
その女は仁王立ちしながらキョロキョロとあたりを見渡していた。このままだと轢かれる。
美羽は善意から…ではなく、興味本位から…でもなく、変な物を小馬鹿にするいつもの癖で声をかけてみた。

「何やってんのー❔」
女と美羽の目があった。
「まさか、君が…」
女はガードレールを跨ぎ美羽に詰め寄った。
「私と契約してCGRの一員になってよ。」
「な、何❔」
美羽はたじろぐ。
「私は雪華司令。君にはCGR、コミュニティガールズレンジャーの一員として戦ってもらいます!!」

…は❔なにこいつ。

しかし美羽の頭はすぐに安直な答えを導き出した。このオバサンは精神病院から抜け出して来たんだ。だからこんな格好で、こんなところで。

「おいこら(笑) そんな変人を見るような目でお姉さんを見るんじゃナイト・オブ・ナイツ」



いい年してまじきもいお。
そうだ、瑛那たちに知らせて笑いものにしてやろう…ww

次の台詞が無ければ、私は防犯ブザーの紐を引いていただろう。

「雑誌に載れますよ。」


…というわけで、美羽はいとも簡単に知らないお姉さんの車に乗ってしまったのだった。
不用心極まりない。
「んじゃ、」
その女…雪華は運転席に乗り込んだ。

「行くぜえええええ!!」

「雪華さんはハンドル握ると性格変わりますよね(゚-゚;)オロオロ(;゚-゚)」
助手席に座っていたのはキー。
「え…ソンナコトナイデスヨ…」
しかし雪華は目が据わっていた。

「ところで、あの子…」
キーは後ろ手にブラインドで区切られた後部座席をコツンと叩いた。
「本当に“ルル”って子で間違いないんですか?3年前に見た時とは大分雰囲気が違うようですが。」
「キーちゃん、女の子はね、3年もあれば別人みたいに変わっちゃうんですよ…(。・ω・。)」

そしてリムジンは急発車した。

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873 :げらっち
2020/09/30(水) 01:32:01

「な、何これ!!」

旧CGRの秘密基地。
美羽は椅子にぐるぐる巻きで縛られていた。
そしてそれを雪華・キー・りんご・タレ・潤の5人が取り囲んで興味深そうにジロジロ見ていた。

美羽が口を開いた。

「あの、雑誌のオーディションじゃないんですか❔こんなことするなら、帰らせてもらいます。本当に、やめてくれるー❔」


キー「…本当にこの子が5人目ですか?」
潤「なんかナマイキで可愛くないね…」
タレ「どんなこなのかきにならないね」
りんご「それな(💢・∀・)」
第一印象でヘイトを集められるのは美羽の特技かもしれない。


雪華「と、とにかく自己紹介してみて下さい(笑)」
美羽「してもいいけど縄を解いてほしいです。」
雪華「…」

雪華は美羽の縄をほどいた。
美羽はあざとくポーズをとって自己紹介を始めた。


「HELLO、私は犬又美羽、小学6年生です。あだなは、みうだおー💘 趣味は雑誌を読むこと、おしゃれすること。特技はいじm野球です。よろしくねー(p -★ω★-q三q )」

美羽は超ゆっくり喋ったのでタレ達はあくびをして鼻をほじっていた。
そして誰も拍手しなかった。
潤「へー、美羽ちゃんって言うんだ…私は潤だよ、うん。まあよろしくね!」
タレ「うちは…自己紹介とかめんどいしまた今度ね。」
キー「……」

美羽はぶりっ子なので大抵の大人達には可愛がられているが、CGRメンバーにはそれが通じなかったようだ。

「…というわけでですね、あなたはCGR5人目の戦士にして最も重要なエレメントを操る、炎の勇者ガールズレッドとなるのです。これを受け取ってください。」
雪華は美羽に赤いキズナフォンを差し出した。
「…何このダサいの。どこの機種ですか❔私自分の最新のあるからいらないお。」
雪華は愕然とした。
更にキーまでも言う。
「雪華さん、この子からは炎のエレメントどころかキズナパワーの片鱗すら感じられません…( ´ ཫ ` ) コミュニティアプリを使用しても変身できないと思われます。」


雪華はここに来て自分の人選ミスに気付いたようだが、遅かった。

[返信][編集]

874 :げらっち
2020/09/30(水) 02:07:44

ガールズレッド…


犬又美羽は町を歩いていた。CGRスーツを着て。
キノボー狩りに同行することは許されず、まずはCGRに慣れようという事でこんな格好で歩くことになったのだ。
本来ならCGRスーツはそれぞれのエレメントが体を覆うことで身体能力を強化している。
だがこれはキーがその場しのぎに作った布製のものなので、変身というよりむしろコスプレに近い。


「なんでこんなダサいカッコ…雑誌に載れるとか絶対嘘じゃん、」

スーツは着心地が悪い上に無駄に分厚く、汗ばんできた。
ブーツはサイズが合わず靴擦れになりそうだ。既に小指が痛い。
そして何より、顔全体を覆うこのマスク。息苦しい。
去年のウイルスの時にマスクが流行したが、それでもこんなに苦しいマスクは初めてだ…

美羽はマスクを脱ぎ捨てた。その時。

「ア…」
マスクの視界が狭いせいで気付かなかったが、向こうから瑛那が歩いて来ていた。
顔を見られてしまった…!

「ギャハハ!だっさー!wwは?何してんのみうっち」
瑛那は涙を出して笑っていた。美羽は少し嬉しくなってしまった。
美羽「なんかCGRってヒーローらしい。よくわからんけど、」
瑛那「みうっちってそういう趣味?放課後はそんなかっこしてたの?」
美羽「違う!」

美羽は恥ずかしくなって背伸びして瑛那に喰って掛かった。
しかし同時に、素晴らしい考えが浮かんでしまった。

「…あのね、えいなー❔これはね、いじめ。」
いじめだ。いじめはいくらでも思いつくのだ。
「ルルってこういうヒーロー物とか、アニメとかが好きなのは知ってるよね❔それを逆に利用してやるの。つまり…」
瑛那は見た目以上に頭の悪い人なので未だには?という顔をしている。


「いじめ戦隊ミウレンジャーは、ルルみたいな社会のゴミを排除する正義のヒーロー💘」

瑛那はようやく美羽の考えを理解したようで、満面のゲス顔になった。
「あーねww集団リンチってやつ?動画で見たことあるけどやばかった。一度やってみたかったし」
2人はしめしめと、いつもの調子で悪企みを始める。


美羽「私はスーツを用意するお。それじゃ瑛那は、メンバーを集めてくれるー❔」
瑛那「美香は決まりっしょ。」
美羽「あとはマリナとサキと」
瑛那「でもくそマリナは3年ボコった時チクりそうになったし外したほうがよくね?」
美羽「それじゃ、るーちゃんたち呼んどいて❔あのコたちクラス違うけど、絶対言うこと聞くからねー」
瑛那「おけまるー!」


瑛那は嬉しそうに返事をした。

私は、いじめでのみ人とつながれる。
いじめの前の残忍な高揚感が美羽の体を支配していた。

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875 :げらっち
2020/09/30(水) 17:12:01

いじめ実行日当日。
日曜日なので学校には誰も居ない。
美羽達はCGRから調達した布製CGRスーツを着て教室に集まっていた。

「これ似合う?」
瑛那はガールズイエローのスーツを着ていた。地味に張り切っている。
「似合うおー。意外と、気に入っちゃった系❔」
「それなですwwwwww」
美香はガールズグリーンのスーツを着ていたがデブなのでぴちぴちで今にも張り裂けそうだ。

あとの2人の取り巻きはブルーとピンクのスーツを着ている。
「瑛那さん、こっちのピンクの服の方がサイズ大きいから交換しましょうよ🍀」
「うざっ」
「…それで、どうゆう風にするの?みうっち」

美羽は低めだがテンションの高い声色で話す。
「いいー❔ルルに忘れ物があるってここに呼び出すの。そしたら縛って、順番に殴るの。もう二度と口ごたえなんでできないようにね。」

「最高じゃん、それ。ルルの泣き顔見たいww」
「それなですwwwwww」
「じゃあとりあえず、変身するおー」


「いじめの勇者!いじめレッド!」
「いじめの使者!いじめイエロー!」
「いじめの猛者!いじめグリーン!」
「いじめの覇者!いじめブルー!」
「いじめの賢者!いじめピンク!」


「いじめ戦隊ミウレンジャー!!!!!」

その時、教室の扉がガラリと開いた。
美羽「❔ 今日は誰も居ないはず…」
入って来たのは見覚えの無い、白衣を着た男性だった。なんと美羽と同じくらいの背しかない。
美羽「だ、誰ですか❔」

「私は夢中深夜だよ。1週間だけ真理類学園で理科を教えることになった特別講師だ...」

美羽は冷や汗をかいていた。まさか、日曜日にも先生が来ていたとは。
夢中「いじめとか何とか聞こえたが...いじめは悪いことだし教育者として懲らしめてやる!」
いや、こいつは真理類学園にいじめを流行らせるために送り込まれた洗脳怪人ユメチビなのだが…

瑛那「はい、美羽ちゃんがルルちゃんをいじめようって言ってましたー。私は反対したけど無理矢理…」
美香「そうです。」
美羽「えっ❕」

夢中「許さん!マッドサイエンティースト!ヒ~ッヒッヒ!!」
夢中深夜は2本のΓ型の棒を取り出すと猛回転し美羽に突撃した。
やばい。

美羽「きゃー」
美羽は逃げようと走ったが、夢中深夜が投げつけたΓ型の棒が頭にスコーンと命中。
美羽は倒れた。

夢中「ムワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」



いじめ戦隊ミウレンジャー💘打ち切り

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