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91.マリルイ学園CGR
 ┗950-953

950 :げらっち
2020/10/16(金) 22:21:21

🍄クリボージャーとのコラボ ~キノコ王国の片隅で大波乱 後編~
(これは第12話の少し前のお話です)


村長「ブンブンとクロボー師の罠にはまってゲームの世界に迷い込んだCGR!ブンブン達は両戦隊を戦わせ壊滅させようとするが、失敗!CGRと協力して戦えクリボーj」
クリボー「はいはい村長は黙っててねー。」


 クリボージャーアジトではCGRの5人とクリボージャーの5体、総勢10名にもよるヒーローによってキノボーがのされていた。
なおガールクリボーは本物の少女キャラの登場によって機嫌を損ね逃亡、クリ岡はキノボー1体に敗北し吹っ飛ばされていった。

ルル「…ところでキノボーとゲームキャラであるクリボーの関係って何なんでしょうね?」
クリボー「知らねーよ、そんな事!」
ルル「まあ、ともかくここは協力して倒しちゃいましょう✨」

クロボー師とブンブンは次第にルル達に追い詰められていく。

「おいちょっと待て!ザコボーそっくりの諸君、このJSJCはわがままファッションガールズモードの世界から来やがったんだ!今倒さないとゲームの世界が崩壊する!ここは協力して倒したほうがいい。」
クロボー師が叫ぶ。

クリボー「いや嘘はやめたほうがいいよおっさん。」

「CGRのお嬢さんたち!こいつらの正体はあれだ、お前らが戦ってるメンズスターの配下、悪の戦隊だ!踏めば簡単に倒せるからぐちゃぐちゃにとっちめちゃってくれい!」
ブンブンは太い両腕を振り回しながら唸る。

ルル「見苦しいですよー!さあクリボーさんたち、必殺技でフィニッシュですぅ!」

「コミュニティエレメントレーザー!!!!!」
5つのエレメントが1つになり、光線が放たれる。

「ファイブ・オブ・クリファイア!!」
クリボー5体が一斉に火の玉を放つ。

クロボー師「ウボワァ~」
ブンブン「ひでえ~~!!」
悪役2人は爆風を受けのけ反って飛び、ブンブンは窓を突き破って塔から落下。クロボー師は後ろのTV画面に激突し吸い込まれていった。

ルル「やりましたね!」
クリボー「おう!」

ルルは改めて目の前のキノコのような栗のような生物を見た。
背丈はルルの半分位しかないが、その大半を顔が占めている。頭でっかちだ。
そして頭の下に小さな胴体、そこから短い足が生えている。何とこの生物、腕が無い。
ルルは初めてキノボーを見た時のように、あまりの滑稽さに笑いそうになってしまった。

クリボー「おい!他人の顔見て笑いを堪えるな!」

パタクリボーは羽が生えており、フワフワと宙を漂っている。
りんご「飛べるとかいいな‼僕ちんにその羽かして‼」
パタクリボー「わあやめろ~!羽をむしろうとするな!」

こでかクリボーは背丈が普通のクリボーの4倍はある。
タレ「わしもそんくらい身長ほしいわ( ఠఠ )メバチ-コ」
こでかクリボー「いやブロックに頭ぶつけるわ狭い隙間は通れないし不便だぜ。」

マメクリボーはとにかく小さい。ぴょんと跳んで潤の手に収まった。
潤「わ~可愛い~ww」
マメクリボー「僕の気にしてることを…脇腹フルスピードキックかますよ?」

カキボーはメンバーで唯一カキである。何故メンバーに入れたのか。
キー「秋の味覚ですねえ✿゚❀.(* ▽`*)❀.゚✿」
カキボー「喰おうとすんな!」


「…さて、冗談はこの辺にして。アンタらになら頼めるかもしれないな。」
クリボーの眉が上がり、顔つきが幾分か真面目になった。

ルル「どうかしましたか?」


「俺達と一緒に、クッパを倒しに行ってくれ!!」

[返信][編集]

951 :げらっち
2020/10/16(金) 22:58:16

ルル「クパー?」
クリボー「クッパ、だ!」

突然の提案を受け困惑するルル。
クリボー「クッパはこの世界の悪役だ!まあ俺達も元はクッパ様の手下だったんだけど……時給600円だし……ともかく、一緒にクッパを倒そうぜ。お前らとならできる!」
ルル「えっえっ…どうしましょ先輩」
タレ「そんなん駄目に決まっとるやろ!うちらはさっさと元の世界に帰るで」
りんご「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
ルル「そういうことでおけですか?キーさん」
ルルはこの中で最年長でありリーダーであるキーに判断を仰ぐ。しかしキーは険しい表情でTV画面を見つめていた。

キー「このTV…ぶっこわれてます。」
ルル「(⊃ Д)⊃≡゚ ゚」
キー「クロボー師さんが通過したついでにワープゾーンをぶっこわしていったようです…ここからじゃ帰れませんね( ´ ཫ ` )」
ルル「てことは…ハッ!」

ルルは恐る恐る後ろを向いた。クリボージャー5体が満面のニヤケ顔でこちらを見ていた。



タレ「ったく、何でうちらがタダ働きせなあかんねん!CGRは慈善事業じゃないんやで!」
ルル「まあまあ…クッパを倒せば帰る方法がわかるかもしれないですし。」

CGRの5人はなし崩し的に、クリボージャーの後に付いて歩いていた。

キノコ王国とは風変わりな場所だ。草原のあちこちにブロックが浮かび、草花は踊るように動いている。
ルルは内心ウキウキしながら歩いていた。

しかし隣を歩いているりんごは不機嫌そうだ。
「ちょい~!いつになったら到着すんのさ‼」
先頭を行くこでかクリボーが返答する。
「クッパ軍団のラインを確認したところ、クッパは3の砦で起きた年末賞与カットへの抗議ストを沈めに出向いているそうだ!ここからそう遠くはない!」
さらに、上空から周りを見渡していたパタクリボーが声を上げた。
「見えたぞ!あそこが3の砦だ!!」

「あれが…3の砦…ですか?」
ルルは困惑していた。
何故ならその砦は、イルミネーションが施されていたからだ。

クリボー「どうやらハロウィン仕様のようだな。」
ルル「そんなんあるんですかあああ!!」
マメクリボー「でもこれを逆に利用しちゃえば...」
クリボー「なるほど!ナイスマメ!」

クリボージャーの5体はわらわらと集結して何か作戦会議を始めた。
そしてルル達の方を向き直ると、ニヤリと笑い、一斉に飛び掛かった。

ルル「わあ、ちょ!」
潤「なにすんのさ~!」


ルル達はハリボテクリボーを被せられ、クリボーそっくりの姿になってしまった。

[返信][編集]

952 :げらっち
2020/10/16(金) 23:38:37

砦の中ではクッパが台座に腰掛けている。
ヘイホー「ねぇクッパ様。なんか5人組のクリボーが砦の前に来てますよ。」
クッパ「ダニィ?最近反旗を翻したクリボージャーとか言う連中では無いのか?」
ヘイホー「違うと思うな。だってどう見ても…」

すると5人のクリボーが扉を突き破って砦に入ってきた。

「Trick or Treat!!」

クッパ「…」
そのクリボーは無表情で目が死んでおり、時折パカパカ動いて頭がずり落ちそうになっていた。そして何より、胴体は人間そのものだった。
どう見てもハリボテだ。
「正体を現せ!!」
クッパは緑の甲羅をハリボテクリボーに向かって投げた。5人のハリボテクリボーはボウリングのピンのように次々と倒れ、中からCGRのメンバーが姿を現した。

ルル「いたたた…」
そこにクリボージャーたちも乱入する。
クリボー「バレたか。何やってんだよ、CGR!」
タレ「いやこんな作戦上手くいくわけないからwwwwクリボーに化けて潜入とか」
クリボー「こうなりゃ数の暴力だ!一気にクッパを倒すぞ!」

クッパは低く凄みのある声で言った。
「ガハハハ!雑魚の分際で我輩に楯突くクリボーとはお前たちの事か。どれだけ揃っても雑魚は雑魚だ。大魔王である我輩にかなうわけは無いのだ。」
一言喋るごとに口から炎がチラチラと漏れる。

りんご「へん‼どんな奴かと思ったらただのおっきな亀さんじゃんwww」
タレ「そうだね。メンズスターと戦ってきたうちらにはよゆう!」
クリボー「よし、勝算はあるぞ。お前らは変身して俺たちの援護をしてくれ!」
キー「わかりました。いきますよ~。」

「コミュニティアプリ起動!」

「炎の勇者!ガールズレッド!」
「電気の使者!ガールズイエロー!」
「草の猛者!ガールズグリーン!」
「水の覇者!ガールズブルー!」
「風の賢者!ガールズピンク!」
「コミュニティガールズレンジャー!!!!!」

クリボー「いくぞ、クリボージャー!」
「おう!!!!」

10人の戦士達がクッパめがけて走り出す。
するとクッパは台座から立ち上がり、咆哮を上げた。

それだけで十分だった。

衝撃波が走り、10人は散り散りに吹き飛ばされた。
クッパは何倍にもデカくなったように見えた。

しかしクリボーはひるまずにクッパに立ち向かった。

「クッパ様...いや、クッパ!俺はあなたに負けたくない!」

「ほう、それでどうすると言うのだ?たかが雑魚の分際で、」
クッパは無慈悲にもその巨いなる腕を振り降ろした。

「舐 め た 真 似 を す る な」


クリボーはぺしゃんこに潰れた。

[返信][編集]

953 :げらっち
2020/10/17(土) 00:17:50

ヘイホーは仮面の目でこの戦いを見つめていた。

今やCGRとクリボージャーは防戦一方になっていた。
キーと潤がクッパの猛攻を防いでいる間に、ルル達はクリボーの手当てをしていた。
タレ「おい大丈夫かしっかりしろ」
クリボー「クッパ...に...勝つんだ...」
りんご「もう喋んないほうがいいよ‼」
クリボーはペラペラになったままだ。
仲間のクリボーたちも心配そうにクリボーを囲んでいる。
ルル「…クリボーさん…」

潤「うわあっ!」
キー「きゃあああ!」
クッパは棘の並んだ長い尻尾を一振りし、手練れ2人を吹き飛ばした。

「何だ?これでおしまいか?」

ルルはすっくと立ちあがった。

「私が、相手です。」

クッパは高笑い、いや大笑いする。
「ガーッハッハッハ!!こいつは笑えるな!たかが小娘一匹で我輩を?マリオほどの強さも無ければ、ピーチのように魔力があるわけでもない。」

「魔力?」

ルルは手からボッと火の玉を出した。

「魔力なら、ありますよ。」

クッパは突然真顔になった。

「フン。笑い話にもならん、」

そして顔を真っ赤にした。

パタクリボー「まずいッ!」
マメクリボー「ルルさん逃げてー!!」

「え?」

特大の炎がルルを襲った。

「く…スーパースパイラルフレアー!!」

ルルの炎とクッパが吐く火炎がぶつかり合う。
クリボー「ルル...負けるな!!」
しかし明らかにルルが押されている。
ルルは仮面の下で汗だくになって歯を喰いしばっていた。とにかく、熱い。
炎を出し続ける手も、踏ん張る足も痺れてきた。
炎に飲まれて、楽になった、ほうが…


しかし次の瞬間、炎はぴたりと止んでいた。
「え…?」

煙の中、クッパの悲鳴とジュワジュワという恐ろしい音が聞こえた。
肉の焼ける匂い…
ルルは恐る恐る足を踏み出した。すると、床が無い。
床が陥没し、クッパは溶岩に落ちて悶えていた!

ルル「な!」
パタクリボー「やったぞ!誰かがトラップを起動させたんだ!」
ルルは周りを見渡した。

ヘイホーが斧を持ち上げていた。

パタクリボー「な、何故お前が...」
ヘイホー「まだわかんないかな。僕が誰かって。ねえ?先輩」
ルル「その小声は…」
ヘイホーは服と仮面を脱ぎ捨てた。

kotoが現れた。
タレ「うわあ出た!」
koto「幽霊みたいに言わないでください。斧で頭かち割るよ?」
カキボー「こえぇ...」
ルル「大丈夫です、この子は味方ですよー(´・∀・`)」

koto「にゃー。先輩を助けるために潜入してたの。」
さらにkotoは斧を一振りした。すると空間が裂けた。
koto「こっからあっちに帰れるよ!」

ルル「クッパも倒したし、これでHAPPY ENDですね!でも…」
ルルは肩を落とした。
「クリボーさんが…」

「何落ち込んでんだよ!気を付けて帰れよ!」

そこには元通りぷっくりしたクリボーの姿があった。
ルル「わあ!生きてたんですかああ!」
クリボー「勝手に殺すな!クリボーは上からの攻撃には弱いけど、生命力は強いからすぐ元に戻れるんだよ。」

そしてクリボーは言った。
「ありがとな。」

ルル「いえ、こちらこそ!世界は違いますけど、戦隊同士頑張っていきましょーね!」
クリボー「俺手ないから握手できないので足で握手…」
ルル「それは嫌ー!!」

キー「それじゃ、帰りましょう(❁´ω`❁)」
カキボー「バイバーイ。風邪ひくなよー」

CGRは空間の裂け目から元の世界に帰って行った。
裂け目は塞がり、クリボージャーは鼻歌交じりにアジトに帰って行った。



ひとけのなくなった3の砦では、カメックが溶岩に向かって杖を振り降ろしていた。
溶岩から引き揚げられたのは黒焦げになったハンマーブロスだった。

「ケケケ…影武者だって気付かなかったようだね。本物のクッパ様はこの程度じゃないよ、せいぜいいい気になっていることだね、クリボージャー…」


つづく(クリボージャーに)

[返信][編集]



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