↓ ビー玉ァ、やて。ボクゥにとってのキラキラ、まぁるゥて可愛らしィて、なんや触るんも怖ぁなってまう柔らかいビー玉やった。ほんでボクゥも誰かのビー玉やった事もあったらしい、わァ。
誰も彼もキイロを持っとるんやろ、て。分かっとるけど今はもう分からんことだらけェ、いうやつや。
……ボクゥが走り出してからもう何年経ったんか。イチバンも獲れん、握り潰してまいそうなまんまるもいつの間にかホンマァに壊れてしまいよった。…ほんでその内また大きい1つをなくす事も分かっとる。
ホンマァ、なんでアレもコレもボクゥを置いていってまうんやろか。

→ 初ゥ盆。
↓ 火ィは焚いた、帰って来とるんやろか。今日から数日ゥ…帰って来とるんやったら戻る時ボクゥも連れて行ってくれたらええんに、て。居らへんよぉになる時も言うとったわァ。……置いていかんといて。

→ なんやガンバるゥんに疲れてしもたなァ、て。
ボクゥ、どないしたら良かったん？て、ずぅーーーーっと分からへん。しんどォ…

↓ 変わらずにいる事ァ他者への救いで自分へのハードルみてーなモンってずっと思ってる。
← 勝敗と結末ァどうであれ四角いグラウンドで球ブン投げて汗流した毎日、綺麗だったモンを綺麗なままサラッと仕舞っとくのはオレの癖みてェなモンだが。中途半端にほじくり返しちまった手前、精算じゃねぇが思い出話のついでに昔のチームメイトの今と先へ背中押してやンのも悪かねェと思った。
→ しっかり前見ろヨくそったれ、つってなァ。毎日あのグラウンドん中で生き残んのに必死で練習に試合に、って足掻き回った日を引き摺ンな。今がしっかりと固まってンならそれまでにして来た努力ァ紛れもねえ過去で、おめェが見るべきは今と未来ィ。
↑ 変に発揮しちまった直感もまた縁、歯ァ食いしばってヘロヘロだったとしても、余所見して走ってンじゃねーヨ！っつってアシスト根性でガッツリ背中押してやっからァ！！！！

(要するに覚悟キまる迄ちょい待ってネ！タイム)

↓ アー…何で昔っから見つけちまうンだろーな。
→ 見ってるゥ！？ッつって軽々しく手ェ振れりゃいいのにヨ、どうも臆病さが邪魔してンのな。ビビりもクソも、もうどうにもならねェ場所まで行っちまった訳だァらナニやってもアレだケド。
↑ おめーの事、責めて恨んで終わったつもりァ欠片もねーヨ、バカチャンが。あの時間ァオレにとっても濁りねえ色のまんま。だァら自分責めてンじゃねえっつの。つって直感ズレてたらクソ笑う、って話ィ。