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4.【暗躍】ダークサイド【恐怖】
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夜、大友 亮はアパートに戻るためバイクを走らせていた 「この辺は昔から暗いな」 街灯も商店等の灯りも殆どなく暗闇に支配されたかのような通りにさしかかった時、バイクの進む先に女が一人現れた 「なに!?」 驚き急ブレーキをかける、前方に放り出されるかのような力を感じた直後バイクは女の眼前で何とか停止した 「何を考えているんだ! 危ないじゃないか!」 まさしく自殺行為としか思えない女の行動に亮は言葉を荒げてしまう、だが女はそんな言葉など意に介さず形のいい唇を開いた 「おめでとう大友 亮、貴方は私達に選ばれたの」 「……! どういう事だ!」 身も知らぬ女から告げられた自分の名に驚きを隠せない亮に向かって女は更に言い募る 「私達と来てもらおうかしら、反抗は許さないわ」 脅迫と共に亮の周りにガスマスクのような物を被った数人の男が現れた 「問答無用か」 亮はバイクを反転させ来た道を戻り始める、だが 「反抗は許さないと言ったわよね」 女は亮のバイクを追い抜き手で押さえた 「な……」 人間離れした女の身体能力に亮は思考停止してしまう 呆けて固まる亮に微笑んだ女はハチを思わせるマスクを被った 「私の目を見なさい大友 亮」 そういい、亮の頭を無理やり自分に向ける女 「こ、これは…」 女の仮面についた複眼が目に入った瞬間、亮の意識は闇に落ちていた
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