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4.【暗躍】ダークサイド【恐怖】
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スーパークライス要素。数多の怪人や戦闘員が彷徨う廊下をデルザー軍団のジェネラルシャドウ、鋼鉄参謀も歩いていた。複数の仮面ライダーの世界から集められた怪人、戦闘員による人外魔境の中でも一目置かれる強者であるデルザー軍団は日頃注目される存在であるのだが、今は大半の人員が目を背け、道を開ける。今の鋼鉄参謀に近付く者が居るとするなら余程己の力に自信があるか、単に馬鹿なだけだろう。それほどまでに鋼鉄参謀の怒りは凄まじいものだった 怒りを抑えきれない鋼鉄参謀が壁に手を叩きつける。深海にして3万mの水圧下でも地上と変わらずに動けるXライダーや、10ギガトンのパンチ力を誇るスーパー1とも互角以上に殴り合える鋼鉄参謀の豪腕を叩きつけられた壁は脆くも崩れさった それでも腹立ちの収まらない鋼鉄参謀は怒声を撒き散らす 「ソウゴのあの態度はなんだ!? あれでは我々は単なる使い走りではないか! 人間如きが、図に乗りおって!」 デルザー軍団の改造魔人達はそれぞれが1つの組織を率いる大幹部であり、各々のプライドが非常に高い。人間を下等と捉えている鋼鉄参謀からすればソウゴに付き従うのは屈辱と言えた 「ドクロの考えもよく分かるわ!」 今の惨めな状況を受け入れられずに喚く鋼鉄参謀を冷ややかに眺めつつジェネラルシャドウは大ショッカーとソウゴについて考えていた (そもそも、私はストロンガーとの戦いで死んだはずだ……復活させられる者がいるとするならそれは大首領様以外には考えられなんだが。魔王ソウゴは大首領様ではない……それに……) ひとしきり暴れた鋼鉄参謀が落ち着いた頃合いを見計らい、ジェネラルシャドウは同郷の士に声をかけた 「鋼鉄参謀よ。お主がここに来る前、何をしていたか覚えているか?」 ジェネラルシャドウの質問に鋼鉄参謀苦い顔を浮かべる 「……大ショッカーを率いてストロンガーと戦い。奴が姿を変えてキックで飛び込んできた……所までは覚えているが……気付けばお主とドクロと共に魔王を名乗る若造の前にいたわ。シャドウ、お主はどうだ?」 「私も然程変わらん。チャージアップには耐えたが……あれは私の負けだろうな」 平然と負けを認めるジェネラルシャドウを鋼鉄参謀は驚いた顔で見つめる。デルザー軍団の中では冷静沈着な男であるジェネラルシャドウだがプライドの高さは魔人と変わらない、そんな彼が潔く負けを認めるというのだ。容易には信じられないだろう。ジェネラルシャドウは鋼鉄参謀の驚きを余所に言葉を続ける 「ストロンガーに負けた等、今はどうでも良いことだ。あの魔王とやらが何者かは分からぬが……我等を遥かに凌ぐ存在であることは間違いない。ソウゴの手に掛かればストロンガーを含む仮面ライダーなぞ物の数ではないだろう……だが奴にしてみれば我々とて同じ事だ。恐らく。我々も用済みになればこの要塞ごと消されるだろうよ……その前に奴が探し求めている原初の仮面とやらを我々が先に見つけ出さねばならん」 シャドウの手には1枚の写真が握られている。その写真には何処か手術室のような部屋が写されていた、手術台に横たわるのは中学生辺りの少女。手術台の傍らの置かれているのは手術道具と髑髏を模した仮面だった (この髑髏の仮面がソウゴの言う原初の仮面らしいが……それにこの少女…何処かで見覚えが) 思案するジェネラルシャドウだが答えはでない。埒が明かぬと考えを振り払い、シャドウは写真を懐に収める 「まずはドクロ少佐だ。奴を倒さねば仮面を見つける前に我々が処刑されかねん」
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